もし、5年間ぐらい使用できた場合、古くなったタイヤは新品のタイヤより転がり抵抗が増えますか?
ですが、転がり抵抗に関してはタイヤの劣化による差はありません。
ただし、グリップ力が新品より劣ってきますので、安全性を考えると3年程度で交換した方が良いです。
新品と中古の違いによるタイヤの転がり抵抗の差が分かる。
タイヤの経年劣化に関わらず、すり減って使えなくなるまで使用している人。
タイヤはゴムから作られていますので、紫外線を浴びると徐々に劣化していきます。
劣化してひび割れが発生したタイヤは、転がり抵抗も悪くなりそうなイメージがあります。
そこで本記事では、新品のタイヤと中古のタイヤでの転がり抵抗の差について取り上げます。
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目次
本記事の要約
劣化したタイヤを使用しても転がり抵抗はほとんど変わりません。
タイヤの劣化に関わらず転がり抵抗はほぼ同じ

「コンチネンタル ウルトラススポーツ3 700×25C」で、新品のタイヤと3年程度使用したタイヤの2通りの条件で転がり抵抗に違いがあるかテストを実施しました。

37km/hまで加速した後、脚を止めて32km/hまで惰性走行して取得したデータを基に計算した所、タイヤの劣化による差はほとんどありませんでした。

新品 | 中古 | |
8.0bar | 43.72w | 38.77w |
7.5bar | 28.35w | 26.09w |
7.0bar | 26.31w | 40.27w |
6.5bar | 37.67w | 39.94w |
6.0bar | 34.33w | 24.89w |
5.5bar | 34.13w | 35.16w |
5.0bar | 40.28w | 39.93w |
4.5bar | 29.96w | 30.00w |
4.0bar | 40.44w | 37.79w |
3.5bar | 35.89w | 31.78w |
平均値 | 35.11w | 34.46w |
転がり抵抗の算出方法は下記リンク先に記載しています。

計算した値をグラフ化した上記図では、中古タイヤの方がわずかに転がり抵抗が小さい結果になりました。
それぞれの平均値で比較しますと0.65wしか差がありませんので、誤差の範囲内の為新品でも中古でも転がり抵抗は同じだと考えられます。
転がり抵抗以外の面で考えると一定期間で更新した方が良い
中古タイヤを使用しても転がり抵抗はほとんど変わりませんが、以下のデメリットがありますので新品タイヤに交換した方が良いです。
デメリット1 滑りやすい
紫外線や温度変化や外気にさらされる影響によりゴムが劣化していますので、タイヤのグリップ力が低下して滑りやすいです。
デメリット2 パンクしやすい
紫外線などの影響によりゴムの硬化が進行していますので、柔軟性が低下する事で異物が刺さりやすくなりパンクしやすいです。
デメリット3 乗り心地が悪い
ゴムの硬化が進行する事によりタイヤの柔軟性が失われますので、タイヤのトレッド面から伝わる振動がタイヤ全体で吸収されにくくなり乗り心地が悪いです。
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まとめ
劣化したタイヤを使用しても、新品と比較して転がり抵抗はほとんど変わらない。
ただし、劣化したタイヤを使用する事で滑りやすくなったり、パンクしやすくなったり、乗り心地が悪くなったりするデメリットがあるので、定期的にタイヤを交換した方が良い。
劣化したり、すり減ったりしたタイヤを使用しても遅くはなりませんが、安全面を考えてタイヤは定期的に交換しましょう。
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