サイクリングをしていると、たまにタイヤがパンクする事があります。

手動式の携帯ポンプで空気を入れる場合は、ポンプのサイズが小さいほど高圧まで空気が入れにくく体力を使います

ガス式のCO2インフレーターは便利ですがボンベを使い切れば終わりで、しかも空気が抜けやすいというデメリットもあります。

電動式の携帯ポンプは2016年頃から登場していますが、その頃の本体はサイズが大きいです。

また、圧力制御がないので自動で止まらないだけではなく、圧力ゲージすら付いていませんので動作時間からタイヤの空気圧を推測する必要がありました。

2024年頃になると、携行できる実用的なサイズと重量で、設定圧になると自動で止まる小型の電動式携帯ポンプが流通し出す様になりました。

今回は、その中でも価格が安くてサイズが小さく軽量な「COOSPO AP-B1」の能力や使用感について検証しました。

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電動式携帯ポンプ COOSPO AP-B1 の仕様と特徴

AP-B1は、設定した空気圧まで自動で充填・停止する自転車向けの電動式携帯ポンプです。

仕様および特徴

サイズと重量:74×48×34mm、129g小型軽量で背面ポケットやサドルバッグに収まる。

最大空気圧:120PSI / 8.2BAR。コンプレッサー40Wで手動式携帯ポンプより短時間で注入できる。

バッテリー:500mAh(7.4V/3.7Wh)。USB Type-C充電対応、満充電1時間未満。

画面:PSI/BAR表示切り替えに対応。液晶画面に設定圧と充填状況を表示。

動作温度:-10〜45℃

・設定した空気圧を記憶。使用時に再設定不要。

LEDライト搭載。夜のパンク時のチューブ交換をサポート。

本体外装ABS樹脂製。落下や衝撃に強く、アルミ製より熱くなりにくいので素手で持てる。(ホース接続部は高温になる)

対応バルブは仏式・米式の2規格で、ロードバイク・クロスバイク・グラベルバイク・MTBで使用できます。(ママチャリは英式なので未対応)

バルブ接続方式は直接バルブに押し込みながら使用するタイプと、付属ホースを用いてバルブのネジ山にねじ込んでから使用するタイプの2通りから好みに合わせて選べます。

直結時は赤色アダプターが仏式、白色アダプターが米式に対応し、付属ホースを使う場合は先端のネジ調整で仏式と米式の切り替えが可能です。

また、携行用の小袋が付属されており、おまけとしてボール用アタッチメントも同梱されています。

携帯性・充填性能について

操作性と携帯性

畳んだチューブと比較。

サイクリング中の空気入れとして使えるのは当然ですが、軽量で小さいですので通勤やロングライドやサイクルイベントでの携行に適しています。

本体には見やすいカラー液晶画面が付いており、暗所作業用としてLEDライトも付いています。

分かりやすいカラー液晶画面。

夜間走行でのパンク対応に便利なLEDライトを内蔵。

基本操作は簡単で、初回に空気圧を設定しておけば、次回以降は電源を入れて充填開始ボタンを押すだけで使用できますので、電子ガジェットが苦手な人でも簡単に扱えます。

ボタンは3つあり、+(プラス)ボタンで設定空気圧を高くする。-(マイナス)ボタンで設定空気圧を低くする。電源ボタンで動作開始し、設定圧になると自動停止。動作中に電源ボタンを押すと手動で停止させられます。

電源ボタンを長押しして電源ONとOFFができ、電源ONの時は液晶画面に数値が表示されます。

また、CO2インフレーターと違い、10〜20PSI程度の少量の空気補充でも繰り返し使える点も良いです。

手動で停止できますので、チューブを少し膨らませてからタイヤにはめ込む作業にも使えます。

輪行でフロアポンプを持っていけない時でも、気軽に空気圧調整ができます。

動作音が大きいですので、人混みが少ない場所で使用しましょう。

一方で、このAP-B1は厚み(34mm)がある為、小さなツールケースでは収納がやや窮屈になる場合がありますので、電動式携帯ポンプを入れるスペースがあるか購入前に確認しておくと良いです。

充填時間

注入中の空気圧をグラフ化しました。
圧力が高まる程、空気圧が上がるのに時間が掛かっています。

700×25Cタイヤを0BARから6BARまで充填した所、73秒で、満充電から3回充填できました。

メーカー公表値とは設定圧が異なりますが、おおむね公表値に近い結果です。

 

フル充電時の動作性能(メーカー公表値)

タイヤサイズ 空気圧(PSI) 空気圧(Bar) 充填時間 充填回数 コメント
700×25C 0~80 0~5.52 50秒 3~4回
700×25C 0~100 0~6.89 80秒 2~3回
700×25C 0~120 0~8.27 120秒 2回
700×28C 0~80 0~5.52 75秒 3回
700×32C 0~80 0~5.52 90秒 3回
29×2.2 30~50 2.07~3.45 50秒 6回 継ぎ足し
29×2.2 0~30 0~2.07 50秒 6回
700×45C 30~50 2.07~3.45 25秒 10回 継ぎ足し
700×45C 0~50 0~3.45 70秒 5回

満充電で使える回数

僕の場合では、700×25Cタイヤを6BARまで3本充填でき、4本目は2.4BARで停止しました。

Amazonなどのレビュー

ロードバイクのタイヤをおおむね2〜3本充填できるという投稿が多く、タイヤ2本を充填してもバッテリー残量が多く残っていたという投稿もあります。

また、700×28Cでは約2回、700×45Cでは約1〜2回という投稿もあります。

一部には、700×25Cを80PSIまで5回充填できたというレビューもあります。ただし、メーカー公表値は3~4回であり、タイヤ容量、充填開始時の空気圧、気温、バッテリーの状態などによって結果は変わります。

他にも、2本目の途中でバッテリーが切れたという例や、700×30Cを4.5BARまで2本程度でバッテリー切れになったという投稿もあります。設定圧やタイヤの実容積などの条件が不明な為、単純には比較できませんが注意が必要です。

購入前に知っておきたい注意点

動作音

どのエアコンプレッサーでも動作音が大きいですが、この製品も動作音が大きいです。

部屋の中で動作確認しましたが、掃除機の強運転以上の動作音がしました。

慣れもあると思いますが、ガレージや外ではそれほど大きい音と感じなかったので、日中のパンク対応で使用する分には問題ないです。

発熱

ABS樹脂の本体はアルミ製の本体より熱が伝わりにくいので、素手で持ってもあまり熱くないですが、接続部が高温になっています。

特に使用した直後、接続部が触れないほど熱くなっていますので、アダプターや付属ホースを外す時はタイヤレバーやパンクしたチューブを片付け終わった後にすると良いです。

接続部が冷めきってない場合は、ポンプの収納袋やサイクルグローブで覆って、熱くなっている部分を直接触らない様にして取り外し作業をすると良いです。

防水・防塵面

本体には防水性能がありませんので、雨が強い場合は雨が当たらない所まで移動してから使用する等の注意が必要です。

また、充電用のUSB Type-C端子には保護キャップがありませんので、サイクルジャージの背面ポケットに入れる場合はチャック付きのビニール袋に入れて、雨や汗から本体を保護しましょう。

バッテリー

動作テストをした所、700×25Cのタイヤに3回分空気を入れられましたが、タイヤサイズにより充填回数が変わります

また、バッテリーは劣化します。徐々に動作時間が短くなりますので、携行するチューブの本数分に充填できなくなった場合は、モバイルバッテリーも一緒に携行すると安心です。

もし、バッテリー切れになった場合でもモバイルバッテリーで充電させれば、約15分の充電で1回分程度(700×25Cを6BARまで充填する場合)の電力を回復できますので、待ち時間が少し長くなってしまいますが空気を入れられない最悪な事態が避けられます。

AP-B1は充電しながら使用できません。

モバイルバッテリーで一定時間充電した後、充電ケーブルを外してから使用して下さい。

バッテリー残量や充電状態も液晶画面に表示されます。

もちろん、サイクリング前日にはバッテリー残量の確認を忘れずに行いましょう。

説明書

付属の説明書には日本語表記がありませんが、ボタンが3つしかありませんので操作自体は簡単です。

・電源ボタン長押しで電源ON / OFF

・+ (プラス)ボタンで空気圧設定アップ

・- (マイナス)ボタンで空気圧設定ダウン

・電源ボタンで空気注入し、設定圧になると自動停止。
(動作中に電源ボタンを押すと手動で停止できます)

簡単ですが、いきなり出先で使うと戸惑う事も考えられますので、まずは自宅で実際に電動ポンプを使ってみて操作方法を熟知しましょう。

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電動式携帯ポンプ COOSPO AP-B1を使った感想

購入して1か月ほどたった頃、通勤中にパンクし、COOSPO AP-B1を出先のパンク対応で初めて使用しました。

これまでパンクした時は手動式の携帯ポンプで空気を入れていましたが、大きめのポンプを使っても少し時間が掛かっていました

時間が掛かる理由は、空気圧が高くなるにつれてレバーが徐々に重くなるのと、一度に入れられる空気の容積も圧縮される為、徐々に少なくなるからです。

また、通勤時で時間が限られており、焦って空気を入れる事で徐々に重くなっていくレバーをひたすら何度もポンピングしていく内に疲れてしまいます

その様に今までは苦労してポンピングしていましたが、今回初めて電動式携帯ポンプを使ってみた所、空気が自動的に入っていくので、すごく楽でした。

ボタンを押すだけで設定した空気圧まで短時間で充填されるので、手動ポンプの時の様な「徐々にレバーが重くなる現象」どころかポンピング作業自体が一切なくあっという間に完了しました。

さらに良かった点が、ポンプが自動でタイヤに空気を入れている間、外したチューブや使ったタイヤレバーの片付けを並行して進められた事です。

手動式携帯ポンプでは当然ですがポンピング作業で両手が塞がっていますので、片付けは空気を入れ終えてからでした。

それが、電動ポンプの場合ではボタンを押すと自動で空気が入って自動で止まるので、放置している間に他の作業ができる為、パンク対応全体に掛かる時間がかなり短縮されました。

通勤時の限られた時間の中では、少しでも早くリスタートできる事が非常に良かったです。

発熱の項目でも記載していますが、充填直後は付属ホースの接続部が素手では触り続けられないほど熱くなっていました。

通勤中の限られた時間の中で慌てて片付けようとして、熱くなっている付属ホースを無理に外そうとすると火傷する可能性があります。

ですので、電動ポンプの片付けは最後にすると良いです。

もしチューブやタイヤレバーの片付けが冷める前に終わった場合は、ポンプの収納袋やサイクルグローブを熱くなっている部分に当てる事でホースの取り外しができます。

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まとめ:こんな人におすすめ

電動式携帯ポンプ COOSPO AP-B1は、空気圧設定・自動停止・PSI / BAR表示切り替え・LEDライトといった必要な機能を備えながら、手頃な価格の実用的な携帯電動ポンプです。

軽量・コンパクトながら十分な充填能力を備えており、コストパフォーマンスが良いです。

ロードバイクだけでなく、クロスバイクやMTB、グラベルバイクなどスポーツサイクル全般で使用できます

向いている人

・サイクリング中のパンク対応用に、小型の電動式ポンプを携行したい人。

・空気注入に時間や労力を掛けたくない人。

・消耗品のボンベを消費するCO2インフレーターの使用を止めたい人。

・空気注入中にパンク処理用品の片付けをしたい人。

・騒音や発熱よりも、価格と携帯性を重視する人。

向いていない人

・早朝・深夜や集合住宅内で静かに使いたい人。

・動作音や接続部の発熱を気にする人。

・バッテリーの充電・残量管理を負担に感じる人。

・フロアポンプの完全な代替として日常的に多用したい人。

・防水・防塵性能や長期耐久性、手厚いメーカーサポートを期待している人。

騒音や発熱といった注意点はあるものの、それを踏まえた上で「携帯用ポンプ」として運用すれば、コストパフォーマンスに優れたパンク対応用品になります。

自宅ではフロアポンプを使い、電動式携帯ポンプ COOSPO AP-B1はサイクリング中のパンク対応用品として持っておくと良いです。

購入後は自分のスポーツサイクルのタイヤに何回分空気を充填できるか試してみて、電動式携帯ポンプの能力を把握しておきましょう。

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