ケイデンス計測機能付きのサイクルコンピュータは高いですよね。
速度しか測れないサイクルコンピュータでケイデンスを測る方法が分かる。
ケイデンスを確認しながら走りたいと思っている人
速度計をケイデンス計にする方法についてまとめました。
この記事を読んで、お手軽にケイデンス計を試してみましょう。
それでは、どうぞ。
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目次
本記事の要約
速度しか表示できないサイクルコンピュータでもケイデンスを表示させる方法があります。
速度計をケイデンス計として使う為には、タイヤの周長設定をケイデンスに当てはめられる様に設定します。
有線式サイクルコンピュータのセンサー部分取り付けには、長さが足りない信号線を延長する必要があります。
廉価版サイコンでケイデンスを表示させる
ケイデンスまで計測できるサイクルコンピュータは現在の所、CATEYEの製品では無線式モデルのみしかありません。
ですが、ケイデンスが計測できる無線式サイクルコンピュータ「パドローネデジタル(CC-PA400B)」の実売価格が約1万円ですので、ケイデンスを確認しながら走りたい場合でも金銭面で試しづらいです。
また、あえて有線式のサイクルコンピュータを使いたくてもケイデンス計測対応製品がありませんので諦めるしかありません。
そこで、有線式廉価版サイクルコンピュータ「VELO 9 (CC-VL820)」を使ってケイデンスを計測する方法を紹介します。
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サイクルコンピュータの仕組み
速度を表示させるサイクルコンピュータをケイデンス計として使う前に、サイクルコンピュータが速度を算出する仕組みについて理解しましょう。
サイコンが速度を算出する仕組み
サイクルコンピュータ VELO 9 は自転車の走行速度を計測するサイクルコンピュータですので、値の表示がkm/hになっています。
速度は一定時間内にホイールがどれだけ回転するかカウントしており、タイヤの周長に回転数を乗算する事で速度を算出してサイクルコンピュータに表示させています。
タイヤの周長はホイール径やタイヤサイズによって変わりますので、タイヤの外周をサイクルコンピュータに入力する必要があります。
そのタイヤの周長と回転数から速度を算出する仕組みを応用して、ホイールの回転数をペダルの回転数(ケイデンス)に置き換えて考える事もできます。
速度の計算方法
サイクルコンピュータの速度は、1時間でタイヤがどのくらい転がるかによって算出しています。
計算式で表しますと下記の式になります。
タイヤの周長km×1分間のホイール回転数×60分=速度km/h
サイクルコンピュータの設定
本来速度計として使うサイクルコンピュータをケイデンス計として使う為には、サイクルコンピュータの設定が必要です。
ケイデンス算出に必要な周長を求める
速度を表示するサイクルコンピュータにケイデンスを表示させたい場合は、速度の計算式を組み替えて速度をケイデンスに読み替えられる様に、サイクルコンピュータに入力する周長を求めます。
1ケイデンスを1km/hとして表示させたいですので、回転数と速度には1を代入します。
計算式で表しますと下記の式になります。
タイヤの周長km×1回転×60分=1km/h
次にケイデンスに対応する周長を計算しますので、上記計算式を組み替えます。
計算式で表しますと下記の式になります。
\(周長km=\frac{1km/h}{60分}\times1回転\)
\(周長km=\frac{1km/h}{60分}\)
周長km=0.01666
計算した所、速度をケイデンスに読み替える為には周長を0.01666kmに設定するとよい事が分かりました。
サイコンに入力できる値にする
サイクルコンピュータVELO 9 はあらかじめ設定されたホイール径を選択する事で簡単に周長を設定できますが、cm単位で周長を自由に設定する事もできます。
まずは一つ上の項目で求めた周長kmの値をcmに換算します。
1kmは100,000cmですので、0.01666km×100,000cm=1,666cm になりました。
ですが、VELO 9のタイヤ周長入力範囲は100~299cmですので、計算した値1,666cmは周長入力範囲外になる為、そのままでは入力できません。
そこで、入力するタイヤの周長を10分の1にします。
\(\frac{1,666cm}{10}=166\)
この166を設定する周長としてサイクルコンピュータに入力します。
スピードセンサーとマグネットの取り付け
サイクルコンピュータの設定が完了しましたら、次はスピードセンサーとマグネットを自転車に取り付けます。
無線式のサイクルコンピュータの場合は電波が受信できれば問題ありませんが、有線式のサイクルコンピュータでは信号線の長さが足りない場合、信号線を延長させる必要があります。
スピードセンサーとマグネットを取り付ける
スピードセンサーをフレームの左側チェーンステーに、別売りのケイデンス用マグネットを左側クランクに取り付けます。
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取り付ける際に、クランクに取り付けたマグネットがチェーンステーに取り付けたスピードセンサーのセンサーゾーンを通過する様に取付位置を調整します。
スピードセンサーの信号線を延長する
サイクルコンピュータVELO 9 のスピードセンサーはフロントフォークに取り付ける様に設計されていますので、チェーンステーに取り付けようとしますと信号線の長さが足りなくなります。
ですので、信号線を延長する必要があります。
まずは、別売りのセンター取り付け用ブラケットパーツセットのサイクルコンピュータブラケット部分をハンドル側に取り付けます。
そして、ハンドル側から引き込んだ信号線とチェーンステー側から引き込んだ信号線をフレームのダウンチューブ部分でそれぞれの信号線を切断してからはんだ付けして、1本の長い信号線にします。
信号線を切断しますと、信号線の被覆内には外周部分のアース線と赤色の被覆で保護されている電線がありますので、赤色の電線は赤色の電線、外周部分のアース線は外周部分のアース線として、それぞれはんだ付けして一つの長い信号線にします。
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はんだ付けしましたら、赤色の電線とアース線がショートしない様に絶縁テープをむき出しの電線に貼り付けます。
最後に、絶縁テープを信号線のつなぎ目部分に巻き付けて完了です。
信号線のつなぎ目部分には、必ずはんだ付け処理をしましょう。
ケイデンス計としての使用について
上記の改造を施す事により、廉価版サイクルコンピュータをケイデンス計に改造する事ができました。
ですが、改造しても本来は速度計ですので、ケイデンス計として使うにはサイクルコンピュータの表示に慣れる必要があります。
ケイデンスの表示
以上のサイクルコンピュータの設定と信号線延長の改造を施す事により、スピードメーターがケイデンスメーターになりました。
ケイデンスの10の位の数字は大きいですが、1の位の数字は小さくなりますので、若干ケイデンスが読みづらいですが、使用上の問題はありません。
サイコン下の表示
サイクルコンピュータの液晶画面には、上側の速度表示部分と下側の補助情報を表示する部分に分かれています。
今回の改造では上側はケイデンスを表示させましたが、下側も速度からケイデンスに関する情報を表示する様に変更されています。
下側は、平均ケイデンス、最高ケイデンス、ペダルを漕いだ時間、時計の情報が選択表示できます。
ライダーの好みに応じて下側の表示内容を選択しましょう。
まとめ
ケイデンス計測機能付きのサイクルコンピュータは高価なので手軽に試す事ができないが、速度しか表示できないサイクルコンピュータでもケイデンスを表示させられる。
サイクルコンピュータはタイヤの周長とホイールの回転数から速度を算出して表示させている。
速度計をケイデンス計として使う為には、タイヤの周長設定をケイデンスに当てはめられる様に設定する。
有線式サイクルコンピュータのセンサー部分取り付けには、長さが足りない信号線を延長する必要がある。
速度計をケイデンス計として使う為には、違和感のある表示に慣れが必要である。
ケイデンスを見ながら効率の良いペダリングをしましょう。
有線式サイコン ケイデンス表示改造に必要な物
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