ルック車は格安で買いやすいですよね。
ルック車の問題点が分かる。
ルック車がおすすめな人が分かる。
ロードバイク風ルック車を買おうかと検討している人
ロードバイク風ルック車の特徴や問題点についてまとめました。
この記事を読んで、ルック車を買う前に特徴や問題点について理解しましょう。
それでは、どうぞ。
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目次
本記事の要約
ロードバイク風ルック車は、格安価格で聞いたことがない無名ブランドです。
ホイールのスポーク本数が多く、前輪はクイックレリーズですが後輪がナット止めです。
サイドスタンド付きで日常の使い勝手が良いですが、車体重量が重くフレームサイズも選べません。
ルック車の難点は車体が重くブレーキ性能も貧弱で、後輪がパンクした際にチューブを交換する作業が大変ですが、鍵さえ掛けておけば盗まれにくいですので日常の足として使いたい人におすすめです。
ロードバイク風ルック車の特徴
ロードバイク風ルック車の最大の違いは、価格帯がロードバイクから比べて格安で車体重量が重たい事です。
まだ、スポーク本数が多く、前輪はクイックレリーズですが後輪はナットでフレームに取り付けられていて、フレームサイズはワンサイズかツーサイズのみです。
パーツはシマノ製を採用している点を販売サイトで強調しています。
サイドスタンドや補助ブレーキレバーなど、日常での使い勝手が良いです。
2万円から買えるロードバイク
ロードバイクはエントリーグレードで一番安いモデルを探したとしても7万円はしますが、同じ物が2万円台で買える訳がありません。
差額の5万円をどこで削るかと言いますと、コンポーネント類やフレームやホイールなど、車体に使われているパーツすべてを安い物にしてコストダウンさせています。
聞いたことがない無名ブランド
有名メーカーのロードバイクは無名メーカーのロードバイクより割高です。
ですが、コンポーネントは有名無名問わずシマノかカンパかスラムのいずれの物を採用していますので、ブランド料で価格差が発生するパーツはフレームのみになります。
スポーク本数が多く重い
2万円台のロードバイク風ルック車に採用されているホイールのスポーク本数は、ママチャリと同じ36本です。
また、ディープリムホイール仕様やバトンホイール仕様のロードバイクもありますが、アルミリムですので、かなり重たいです。
後輪はナット止め
フロントホイールはクイックレリーズと書かれていますが、リアホイールについては何も書かれていません。
後輪もクイックレリーズかと勘違いしそうですが、ロードバイク風ルック車の後輪はナット止めですので、脱着には工具が必要です。
シマノ製をセールスポイントにしている
自慢の様に主張している「世界を制したシマノ製を採用」と書かれていますが、シマノ製でもエントリーグレードからハイエンドグレードまで価格帯が大きく異なります。
2万円台のロードバイク風ルック車に採用されているシマノ製のシフターや前後ディレイヤーは、シマノでも一番下のグレードの「ターニー」です。
もし仮に、ロードバイク風ルック車のコンポーネントを一番上のグレードの「デュラエース」を採用しましたら車体価格が10倍以上に跳ね上がりますが、コンポーネント以外のパーツは2万円台のロードバイク風ルック車のままです。
結局最上位コンポーネントの性能に見合う車体にする為には、フレームやホイールや他パーツも最上位にする必要がありますので、結局有名メーカーのハイエンドバイクに近い価格になってしまいます。
デュアルコントロールレバーではない
ロードバイクの変速レバーはブレーキとシフターが一体化されているデュアルコントロールレバーですが、2万円台のロードバイク風ルック車にはデュアルコントロールレバーが採用されていません。
2万円台のロードバイク風ルック車に採用されているシフターは「サムシフター」で、レバーを親指で操作して変速させるタイプです。
ブラケットポジションや下ハンドルポジションで走っている時に変速させようとした場合、ハンドルを握り替えてから変速操作しなくてはなりませんので、変速操作が面倒です。
サイドスタンド付き
ロードバイク風ルック車は日常の使い勝手を重視しています。
走る事に不必要なパーツを排除したロードバイクには採用されていないサイドスタンドが標準装備されています。
他にも、シートポストの固定方法がクイックレリーズだったり、補助ブレーキレバーを採用されていたりと、初心者にも使いやすい様にしています。
補助ブレーキレバーはロードバイク風ルック車だけではなく、エントリーグレードのロードバイクにも採用されています。
ちなみに、僕も練習用ロードバイクにはサイドスタンドや補助ブレーキレバーを取り付けており、車体重量が重くなりますが使い勝手は抜群で、ツーリング志向の人にはおすすめのパーツです。
車体重量が重い
ロードバイク風ルック車の車体重量は重く、軽いモデルでも11kg以上はあります。
ロードバイクのフレームはバテッド構造になっており、負荷が強く掛かる部分には肉厚を厚く、負荷があまり掛からない部分にはパイプの肉厚を薄くして軽量化しています。
ですが、ルック車にその様な加工を施しますと車体価格が高くなってしまいますので、軽量化できず重たいフレームになってしまいます。
フレームがワンサイズのみ
ロードバイクのフレームサイズは様々な人の体格に合う様に、5サイズは用意されていますが、ロードバイク風ルック車のフレームサイズはコストダウンの為にワンサイズのみしか用意されていません。
一部のルック車は2サイズ用意されていますが、フレームサイズはライダーの体格の中央値に合わせて作られています。
大抵の人はフレームサイズに問題はなさそうですが、平均より身長が低かったり高かったりする人には合いません。
ロードバイク風ルック車の問題点
ロードバイク風ルック車は車体重量がロードバイクより重く、走り出しが遅いです。
また、ブレーキ性能が弱く、ブレーキを掛けてもなかなか止まりません。
そして、後輪がナット止めですので簡単に後輪が脱着できない為、後輪がパンクした場合チューブ交換作業が大変です。
軽快な走りが楽しめない
ロードバイク風ルック車とロードバイクの大きな違いは、車体重量が大きく違う事です。
ロードバイクの車体重量はエントリーグレードでも10kg以下ですが、ルック車の車体重量は11kg以上ありますので、漕ぎ出しが重くスポーツサイクルの特徴である軽快な走りが楽しめません。
平坦路では巡航速度になりますと車体重量はほぼ速度に対して関係なくなりますが、上りでは車体重量の影響が大きい為、車体重量が重たい程遅くなります。
制動力が弱い
ロードバイクにも当てはまりますが、ロードバイク風ルック車も安いブレーキキャリパーを採用してコストダウンさせています。
平坦路での制動力には問題がなくても、速度が出ている下りではブレーキ能力の違いが顕著に表れますので、ブレーキを掛けてもなかなか減速しません。
十分に減速できなかったらコーナーを曲がり切れずに崖から転落してしまったり、歩行者を見つけても止まり切れずにぶつかったりして事故になる危険性が高いです。
一番コストを掛けるべきはブレーキキャリパーだと僕は考えています。
僕の練習車は105仕様のミドルグレードのロードバイクですが、ブレーキキャリパーは社外製の制動力が低いと言われているテクトロ製で、下りでブレーキを掛けても制動力が弱くて怖かったですので、デュラエースのブレーキキャリパーに交換しました。
なお、補助ブレーキレバーはあくまで補助的に使う物ですので、ママチャリ程度の速度域から停車する分には問題ありません。
ですが、30km/h以上速度が出ている場合、補助ブレーキレバーでは制動力が弱い為、メインブレーキの方のレバーを握って停車しましょう。
後輪のチューブ交換が大変
サイクリングにはパンクは付き物です。
路肩には砂利やガラス片がよく落ちており、くぎが落ちている事もあります。
前輪がパンクしてもクイックレリーズですのでチューブ交換は簡単ですが、ロードバイク風ルック車の後輪はナット止めですので、適合するサイズのスパナを携行していませんと後輪を外す事すらできません。
初めて乗る場合は事前に後輪を脱着して、チューブ交換の練習をしておきましょう。
ロードバイク風ルック車がおすすめな人
ロードバイク風ルック車の価格はママチャリと大差がありませんので、とても買いやすいです。
そして、鍵さえ掛けておけば盗まれにくく、ママチャリより速く走れますので、通勤通学や日常の足として使う人におすすめです。
また、室内練習用にルック車を用意していますと、室内練習する時にも準備する事無くすぐに練習ができますので、室内練習専用バイクを安く用意したい人にもおすすめです。
圧倒的低価格
ロードバイク風ルック車の大きなメリットは車体価格が安い事です。
ロードバイクは最低でも7万円は出さないと買えませんが、ルック車でしたら2万円から販売されています。
形だけでもロードバイク風味の自転車に乗りたいと考えている人には良いのかもしれません。
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プロの窃盗団に狙われない
ロードバイクを狙うプロの窃盗団がいます。
ロードバイクはパーツ単位にばらして売ってもパーツの単価が高いですので、車体番号が刻印されているフレームは現金化できなくてもパーツで現金化する事ができます。
ですが、ロードバイク風ルック車はフレームどころか使われているパーツも安い為、ばらして売っても大した金額になりません。
手間とリスクが大きい割にはお金になりませんので、プロの窃盗団はルック車を盗みません。
素人目にはロードバイクもルック車も同じに見えますが、プロの窃盗団からは一目でルック車だと分かります。
鍵を掛けていなければルック車でもママチャリと同じく盗まれますので、駐輪時には鍵を掛けましょう。
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ママチャリより速い
ルック車でもママチャリよりは速く走れます。
ですが、サドルを下げてママチャリと同じ漕ぎ方でペダルを漕いでも大して速く走れません。
サドルを適正位置まで上げて90ケイデンスで漕いで走る事でロードバイクに近い速度で走れます。
ただし、ブレーキ性能は貧弱ですので、下りでの速度の出し過ぎには注意しましょう。
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室内練習専用バイクとして使える
ホームトレーナー専用のロードバイクを用意したい人にはおすすめです。
固定ローラー式は後輪が簡単に脱着できるクイックレリーズになっていませんと取り付けできませんので、ホームトレーナーは三本ローラー台がおすすめです。
三本ローラー台は乗車が難しいですが、前輪を固定できるオプションパーツがありますので、それを取り付ける事で落車を気にせず誰でも乗る事ができますし、慣れてくれば前輪固定ユニットを取り外して練習してもいいです。
ルック車の変速段数は7速しかなく負荷の細かい調整はできませんが、三本ローラー台に負荷ユニットを取り付ける事でローラー台側でも負荷の調整ができます。
ロードバイク風ルック車は安いですので、汗が付いてもお構いなしに練習に没頭できます。
練習が終わりましたらルック車に付いた汗を拭きとっておきましょう。
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まとめ
ロードバイク風ルック車の特徴は、2万円から買える格安価格である。
聞いたことがない無名ブランドで、ホイールのスポーク本数が多く、前輪はクイックレリーズですが後輪がナット止め。
販売サイトにはシマノ製パーツ採用を強調しているが、シフターはデュアルコントロールレバーではなくサムシフターである。
ママチャリの延長線上の位置づけなのか、サイドスタンド付きで日常の使い勝手が良いが、車体重量が重くフレームサイズも選べない。
ルック車の難点は車体が重くブレーキ性能も貧弱で、後輪がパンクした際にチューブを交換する作業が大変。
ルック車がおすすめな人は、鍵さえ掛けておけば盗まれにくいので、日常の足としても使えるスポーツサイクルを格安で手に入れたい人である。
また、室内練習専用自転車を用意したい人にも格安で買えるので、練習中に自転車に汗が落ちても気にせず練習に没頭できるのでおすすめ。
ルック車も目的さえ合えば十分使えます。
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