ルック車でも、10万円以上するスポーツサイクル同様にサイクリングを楽しみたいですよね。
使いづらい6速でも練習で快適に走られる
用品や補給食でサイクリングを快適にできる
ルック車でもサイクリングを楽しみたい人
ルック車でも、サイクリングを楽しむ方法について分かる内容にしました。
この記事を読んで、ルック車でもサイクリングを満喫しましょう。
それでは、どうぞ。
目次
ルック車でもスポーツライドを楽しめる

有名なのが、マウンテンバイクの形をした「悪路走行禁止」のステッカーがフレームに貼られているMTBルック車ですが、ロードバイクやクロスバイクにもルック車はあります。
ルック車はママチャリ並みの車体重量があり、ギヤの変速数も少ないのが特徴です。
自転車を趣味として楽しむのでしたらホームセンターではなく、スポーツサイクルを扱っている自転車専門店に行って買い替えるべきです。
ですが、本人の金銭感覚で自転車に10万円以上のお金を出す気がなかったり、買い替える予算が確保できなかったりする人が、今乗られているルック車でツーリングを楽しめる様にするにはどうすれば良いのか考えました。
その結論は、ライダーが練習で適応する事で、少ない変速数でもスポーツライドを楽しめるという事です。
ルック車については、こちらで記事にしていますので、併せてご覧ください。

BAA認証車でもスポーツサイクルとは限らない

BAA認証を受ける為には検査費用が掛かり、自転車に認証費用を上乗せして販売する必要がある為、粗悪な自転車にはコストカットの為にBAA認証を取得していません。
BAAの検査には、「耐振性試験」「疲労試験」「耐衝撃試験」「段差試験」「スポーク耐久試験」「ハンドル衝撃試験」「ブレーキ制動性能試験」「リフレクター反射性能試験」「「クランク耐久試験」などを含む、90項目の試験が実施されます。(BAAのホームページより)
その試験に合格した自転車が車体認証されて、量産された自転車にBAA適合車としてBAAステッカーを張り付けて販売されます。
ですが、このBAAの審査基準がママチャリを想定した物になっています。
ブレーキ性能試験では15km/hで実施されており、多段ギヤでも25km/hと、ツーリングやレースを楽しんでいる人から見ると低すぎる速度でテストされています。
平坦路を40km/hで走行し、とっさに急制動を掛ける場合もあるスポーツサイクルでは25km/hからの制動試験では速度が遅すぎます。
ですので、BAA認証されている少し高めのスポーツサイクルもママチャリ並みの性能しかありませんし、そもそも粗悪な自転車では試験に合格できませんのでBAA認証が下りません。
SBAA PLUSは自転車販売員向けの資格

BAAの他に、SBAA PLUS(スポーツ・ビーエーエー・プラス)があります。
このSBAA PLUSは、一定のスポーツサイクル組立整備技術がある自転車整備士が、自転車協会が実施している講習会を受講してテストに合格した人に与えられる資格です。
ですので、SBAA PLUSの自転車はありませんが、SBAA PLUSの資格を持った販売員がお勧めするスポーツサイクルにはルック車はありません。
6速のスプロケットでも使いやすくしているが…

変速数が少なければ、それだけ前後の歯数差が大きくなります。
変速数が少ない6段ギヤでも大きなトルク変動が起きにくい様に、トップ側とロー側のスプロケットを排除して、よく使う歯数の組み合わせにしています。
その結果、メーカーは「14-16-18-21-24-28」と、変速数が少なくてもギヤ比が飛び過ぎない歯数の組み合わせにしています。
それでも、例えば90ケイデンスで漕いでいる時に14-28Tのスプロケットで変速させると、最大で77ケイデンスまでケイデンスが落ちてしまいます。
ですので、平坦でも上りでもペダルが軽くなった時にシフトアップしたらペダルが一気に重くなりすぎてしまい、結局シフトダウンして元に戻す事がよくあります。
リア6速でもトリプルクランクだから上りも対応

6速のスプロケットのロー側は28Tと歯数が少なめです。
昔はロー側が23Tや25Tが当たり前でしたので、28Tは昔よりペダルが重くなりにくいですが、今だとロー側34Tのスプロケットがある時代です。
ですので、28Tで峠越えするには少々心もとないですが、ルック車のフロントはトリプルで3枚のチェーンリングが付けられています。
トリプルのインナーは30Tですので、30-28Tの組み合わせでしたらギヤ比は11速の上り用スプロケットとほぼ同等ですので、安心して峠越えできます。
ケイデンスの変化に対応できる練習が効果的

6速のスプロケットはワイドレシオですので、変速により急激にペダルが重くなったり軽くなったりする為、機材側ではなくライダー側の脚力で対応できる様にしましょう。
そこで、変速による大きなトルク変動に対応する為に、低いケイデンスと高いケイデンスの両方で走り続けられる様に練習すると良いです。
6速のスプロケットはシフトアップするとケイデンスが14%低下しますので、その低下量を上回る高いケイデンスでも走り続ける事ができれば、6速のスプロケットでも問題なく使えます。
具体的には、平坦路を80ケイデンスと100ケイデンスのどちらでも漕ぎ続けられる様に練習しましょう。
ただし、ルック車のブレーキもコストカットの為に低性能な物が付けられており、スポーツサイクルより利きづらくなかなか止まりませんので、スピードの出し過ぎに注意しましょう。
自転車用品類でツーリングを快適に

ルック車でも、必要最小限の用品類を用意するとツーリングも快適に楽しめます。
サイクリング中は一定間隔でドリンクを飲む必要がありますので、ボトルケージとサイクルボトルを付ける必要があります。
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また、サイクルコンピュータがあれば速度や走行距離が分かります。
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落車や事故の時に頭部を守るヘルメットや、有害な紫外線や飛来してくる虫から目を守る為にサングラスも必要です。
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頭に合ったサイズを選びましょう
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チェーンもきれいにして注油する事で、自転車がより軽快に走ります。
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自転車用品類については、こちらの記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

補給食を食べて元気に走ろう

自転車で走り続けているとお腹が空きますので、時々食べ物を口にする必要があります。
適度に補給食を摂り続ける事で、ペダルを力強く漕ぎ続ける事ができます。
ちなみに、食べずに走り続けていると「ハンガーノック」になり身動きが取れなくなりますので注意しましょう。
補給食については、こちらの記事にまとめてありますので、併せてご覧ください。

まとめ
BAA認証されている自転車は粗悪品ではないが、検査基準がママチャリである為、BAA認証車がスポーツサイクルとは限らない。
SBAA PLUSは自転車販売員向けの資格である為、スポーツサイクルに知識がある資格所持者がお勧めするスポーツサイクルにルック車はない。
6速でも使いやすくする為に、あまり使われないギヤを排除して変速時のトルク変動を抑えているが、それでも6速はトルク変動が大きく使いづらい。
ルック車はトリプルクランクセットが採用されている事が多く、その場合インナーチェーンリングが小さい為、リア6速でも問題なく峠越えできる。
変速によるトルク変動が大きい6速でも乗りこなす為に、変速時のケイデンス変化に対応できる練習をすると効果的。
ルック車でも、必要最小限の用品類を用意するだけでもツーリングも快適に楽しめる。
適度に補給食を摂り続ける事で、ペダルを力強く漕ぎ続ける事ができる。
以上の事を行うと、例えルック車でもスポーツライドを楽しむ事ができます。