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【方法】ウィリーして上れない 超激坂を上るコツ

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あなた
あなた
すごい激坂を見つけたんだけど、軽いギヤを用意してチャレンジしたらウィリーして上れなかった

僕もツーリング中に2回超激坂を走った事がありますが、初見ではウィリーして上れなかったです。

本記事を読むメリット

超激坂でウィリーする原因が分かる。
超激坂でウィリーしづらく上る方法が分かる。

サイシスト
サイシスト
この記事は以下の様な人におすすめ!
超激坂を上りたい人。

ウィリーが発生する理由とウィリーを抑止する走り方についてまとめました。

この記事を読んで、超激坂を上ってみましょう。

それでは、どうぞ。

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本記事の要約

ウィリーが発生しやすくなる原因は、上りで重心が後ろに移動したり、勾配がきつすぎる為に軽いギヤでペダルを漕ぐ事で程駆動反力が増えたりするからです。

超激坂でウィリーを発生しづらくする対策は勢いをつけて超激坂を上りサドルの前方に乗ってペダルを漕いだり、ダンシングしたりすると良いです。

また、ジグザグに走る事も効果的です。

ウィリーする原因

超激坂では、2つの原因が合わさる事によりウィリーします。

  1. 自転車が勾配によってフロントが上に傾く事で、重心がリアハブ側に移動する
  2. 勾配がきつい程リアタイヤに伝わるトルクが増える為、駆動反力も増える

後ろに重心が移動する

平坦路では自転車とライダーを合わせた重心ラインはリアタイヤ接地面から離れていますが、上りの場合では自転車は坂の勾配がきつくなる程重心ラインがリアタイヤ接地面に近づきます

そして、重心ラインがリアタイヤ接地面より後ろになりますと、フロントタイヤが浮き上がりウィリーします

平坦路でも極端に後ろに乗って重心をリアタイヤ接地面より後ろにする事でウィリーさせる事ができます。

僕もリアキャリアにバッグを付けたロードバイクを、フロント30Tリア34Tシッティングで激坂を上った時にフロントが浮き上がりました。

結局その激坂では、自転車を降りて押して上がりました

勾配がきつくなる程、ウィリーするリアタイヤ接地面の垂直線上に重心が近づきます

そして、上図垂直ラインより後方重心が移動するとウィリーします。

リアタイヤ接地面に強いトルクが加わる

平坦路ではギヤ比1.00を切るインナーローギヤで漕いだとしてもペダルが軽くなるだけで路面に強いトルクが加わりませんが、坂の勾配が強くなる程ペダルが重くなり路面にも強いトルクが加わってきます。

ペダルを漕ぐ際に重く感じる理由は、ペダルを踏み下ろす際に駆動反力がペダルから足に加わっているからです。

その駆動反力は路面からリアタイヤに加わっていますので、ペダルを漕ぐ力により自転車がウィリーします

タイヤ半径よりクランク長の方が短いですので、クランクには路面より強いトルクが加わります。

勾配の違いにより路面に加えられるトルクが変わり、平坦路ではトルクが小さく、激坂ではトルクが大きくなります。

ですが、同じ仕事率で漕いだ場合は勾配が違ってもペダルからクランクに伝達されるトルクは同じです。

そして、ペダルを踏み込みますと同等のトルクがペダルから足に加わる駆動反力が発生します。

サイシスト
サイシスト
勾配がきつ過ぎる超激坂は、前輪が浮いてしまい怖かったです。

ウィリー対策

超激坂でもウィリーが起こりにくくするには、サドル前方に乗ったり、ダンシングしたりして重心を前方にすると良いです。

また、BBからリアハブが離れているロングライド志向のロードバイクや、バッグを前方に取り付けるといった機材面でも、ウィリーが起きにくくできます。

サドルの前方に乗る

重心をリアタイヤ接地面垂直線上から離す程ウィリーしづらくなりますので、前乗りのポジションにして重心を前方に移動させて上ると効果的です

超激坂の上り方

超激坂手前まで勢いをつけて走りますとウィリーしづらくなりますので効果的です。

勢いを付けて速度が出ている時に超激坂を上りますと徐々に速度が落ちながら上っていきますが、その時自転車に加えられている運動エネルギーが坂を上る位置エネルギーに変換されていますので、ペダルを強く踏まなくても惰性で進みますからその分駆動反力も小さくなります。

もし、超激坂の途中で失速してウィリーしそうになりましたらダンシングします

ダンシングする事で重心がより前方に移動しますので、ウィリーしづらくなります。

ただし、一度ダンシングしましたらそのまま激坂が終わるまで登り切りませんと、シッティングに切り替えた途端重心が後ろに移動する事でウィリーしてしまいます。

もし、ダンシングしても上り切れない場合自転車を降りましょう

ちなみに、一度自転車から降りた場合、再び自転車に乗りますとウィリーして転倒しますのでリスタートできません

超激坂向けの低ギヤ比化にしますと、さらに上りやすくなります。
詳しくは下記リンク先を読んで下さい。

【超激坂】上れない… 低ギヤ比化で駆け上れ!ダンシングで超激坂を上りますとウィリーしづらくなります。 グラベル用コンポーネントは互換性がありますので低ギヤ比化におすすめです。 低ギヤ比化に必要な物は、グラベル用のフロントディレイラーとリアディレイラーとクランクセットと、MTB用カセットスプロケットです。...

ジグザグに走る

ジグザグに走って距離を延ばす事により勾配を緩くする走り方があります。

この走り方はロングライドイベントやレースでたまに見かける事があります。

ロングライドイベントでは速く上る必要がありませんのでそれほど気になりませんが、レースでジグザグに走られるとすごく邪魔ですので、あらかじめ最大勾配時に上れるチェーンリングやカセットスプロケットを付け替えるべきです。

そのジグザグ走法を超激坂に用いる事で、実際に上る勾配を緩くしてウィリーしづらい状態にできます。

ジグザグに走る場合は、後ろを確認して人や車がいない時に行いましょう。

BB-リアハブ間が離れているとウィリーしづらい

ロードバイクのフレームは競技志向のリアホイールがBB(ボトムブラケット)に寄せたタイプと、ロングライド志向のリアホイールがBBから離したタイプがあります。

リアホイールがBBから離れる程重心もリアホイールから離れますので、ウィリーしづらくなります。

ですので、ホイールベースが長くリアホイールがBBからより離れているロングライド志向のロードバイクの方がウィリーを気にする程きつい激坂には向いています

フロントにバッグを取り付けるとウィリーしづらい

ロングライド志向のロードバイクにはキャリアや泥除けが取り付けられるダボ穴がフロントとリアに設けられていますので、ダボ穴を利用してキャリアをフロントとリアの両方に取り付けておきます。

そして、ウィリーに注意する程の超激坂を上る時にはリアキャリアに取り付けたバッグをフロントに付け替えますと、重心がリアタイヤ接地面垂直線上から離れますのでウィリーしづらくなります。

サイシスト
サイシスト
ダンシングしますとライダーの重心がペダルの3時の方向に乗りますので、ウィリー対策で一番効果的です。

超激坂を下る場合

上りがあれば、必ず下りがあります。

来た道を戻るなどして超激坂を下る場合、今度は重心をなるべく後方になる様にして下りましょう。

もし、バッグをフロントに取り付けている場合、リアに取り付けられるのでしたら付け替えておきましょう。

そして、超激坂の下りで強いブレーキを掛けますと上りとは逆に重心がフロントタイヤに近づいていますので、自転車ごと体が前転して転倒します。

ですので、激坂の下りでは極力急制動を掛けない様に、速度を落として下りましょう

サイシスト
サイシスト
上りも怖いですが、下りはスキーのジャンプ台のイメージに近いですのでもっと怖いです。

まとめ

超激坂でウィリーが発生しやすくなる原因は、自転車が勾配によってフロントが上に傾く事で重心がリアハブ側に移動したり、リアタイヤに伝わるトルクが増える程駆動反力も増えたりするからである

超激坂でウィリーを発生しづらくする対策は、勢いをつけて超激坂を上る事で運動エネルギーを利用する分タイヤから路面に伝わるトルクを減らして駆動反力を小さくする

サドルの前方に乗ってペダルを漕いだり、ダンシングしたりしてライダーの重心をなるべく前方に移動させる

ジグザグに走り距離を延ばす事で実際に上る勾配を緩くする

ロングライド志向のフレームはBB-リアハブ間が長めなので、ライダーの重心がリアタイヤ接地面垂直線上から離れるので、ウィリーしづらくなる

また、バッグをフロントに取り付ける事で自転車の重心も前方に移動するので、ウィリーしづらくなる

ウィリーを気にする程の超激坂は見つけること自体が難しいですのでロングライド中に出くわす事は考えづらいですが、あえて超激坂を上る時にはこの記事で紹介した方法を試してみましょう

勾配30% 超激坂コース

日本一の激坂「暗峠(くらがりとうげ)」が有名ですが、その他にも激坂はいくつか存在しています。

今回紹介した激坂コースは、石川県宝達志水町にある宝達山山頂に行くとあります。

駐車場からさらに奥の道に進みますと、超激坂がある道に行けます。

標識では30%と書かれている超激坂が、あなたの挑戦を待っています!

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