どちらも一長一短がありますので、タイヤ選びは迷いますよね。
ケブラービードタイヤの特徴が分かる。
使用目的にあったタイヤが分かる。
空気圧でリムに挟み込むクリンチャータイヤには、ワイヤービードとケブラービードの2種類があります。
同じ銘柄のタイヤでも、ワイヤービードよりケブラービードの方が価格は高いです。
そこで本記事では、ワイヤービードとケブラービードの特徴について取り上げます。
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目次
本記事の要約
ケブラービードは高いですが軽くて折り畳み可能で、ワイヤービードは安いですが重くて折り畳めないですので、特徴は正反対になります。
タイヤのはめやすさはビードの種類よりもリムによって大きく変わります。
ワイヤービードのタイヤで練習し、レースではケブラービードの高価格帯タイヤを使用すると良いです。
ケブラービード
ケブラービードタイヤはケブラー繊維を使用しており、軽量な事が特徴です。
フォールディングタイヤともフォルダブルタイヤとも呼ばれていて、略称はFBです。
・軽い
・折り畳める
・価格が高い
ケブラービードの特徴
軽い
コンチネンタル社のウルトラスポーツ3のタイヤには、ワイヤービードタイプとケブラービードタイプの2種類がラインナップされています。
ケブラービードはワイヤービードの5倍の強度を持ち、5分の1の重量で同じ強度を確保できます。
その結果、700×25Cのワイヤービードタイプの重量340gに対し、ケブラービードタイプの重量は280gとなりますので、ワイヤービードタイプより60g軽量です。
23C | 25C | 28C | |
ケブラー | 240g | 280g | 340g |
ワイヤー | 310g | 340g | 410g |
コンチネンタル ウルトラスポーツ3 タイヤ重量データ
折り畳める
繊維が柔らかいケブラービードは簡単に折り畳めますので、宿泊を伴うロングツーリング時などにも予備のタイヤとして折り畳んで携行できます。
価格が高い
ビードの種類の違いによりケブラービードの方が3割程度割高で、中価格帯のタイヤからケブラービードが採用されています。
ワイヤービード
ワイヤービードタイヤはタイヤビードに鉄線が使用されていますので重いですが、一般的に価格が安いです。
・価格が安い
・重い
・折り畳めない
ワイヤービードの特徴
価格が安い
コンチネンタル社のウルトラスポーツ3のタイヤには、ワイヤービードタイプとケブラービードタイプの2種類がラインナップされています。
ビードのみが異なり、ワイヤービードの方がケブラービードより2割程度安価で、低価格帯のタイヤに多く採用されています。
重い
ワイヤービードは金属製の細いワイヤーを束にして作られています。
700×25Cのケブラービードタイプのタイヤ重量は280gですが、ワイヤービードタイプのタイヤ重量は340gとなり、ケブラービードタイプより60g重いです。
23C | 25C | 28C | |
ケブラー | 240g | 280g | 340g |
ワイヤー | 310g | 340g | 410g |
コンチネンタル ウルトラスポーツ3 タイヤ重量データ
折り畳めない
ワイヤービードは硬いですので、無理に折り畳みますとワイヤーが変形します。
タイヤを処分する時は、無理矢理折り曲げて結束バンドで縛る事でコンパクトになります。
タイヤの走行感とはめやすさ
重量はケブラービードタイプの方が軽い事は明らかですが、実際に走ってみますとあまり違いが分かりません。
タイヤのはめやすさはワイヤービードタイプのタイヤでもケブラービードタイプのタイヤでもあまり変わりませんが、リムによってはめやすさに大きな差が出てきます。
特に、精密に作られたチューブレスレディのリムははめづらいです。
はめにくいタイヤをタイヤレバーを用いて作業しますと、チューブがタイヤとリムに挟まる事があり、その状態で空気を入れるとパンクします。
そこで、タイヤキーを使いますとタイヤレバーを使うよりも楽にタイヤをはめられますし、チューブの噛み込みの心配もないです。
目的別タイヤの選び方
練習では、価格が安いワイヤービードタイプのタイヤで必要十分です。
レースに使用する場合は軽く、転がり抵抗の面でも高価格帯のタイヤがおすすめです。
急コーナーを速く走る練習をする時は、レースで使用しているタイヤを使用してタイヤの性能を体感しておきましょう。
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ワイヤービードタイプより軽いですが、同じコンパウンドを使用していますので走りに差がありません。
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高いですが、使う場面を絞りますと長くタイヤを使い続けられます。
ただし、使用してから3年経ったタイヤはゴムが劣化し、グリップ力が低下してきていますので、定期的に交換しましょう。
まとめ
ケブラービードタイプのタイヤは価格が高いが、ワイヤーが繊維でできていて柔らかい為、軽くて折り畳める。
ワイヤービードタイプのタイヤは価格が安いが、ワイヤーが金属製で硬い為、重くて折り畳めない。
ケブラービードでもワイヤービードでもタイヤのはめやすさはあまり変わらないが、リムによってタイヤのはめやすさは大きく変わってくる。
練習では価格の安いワイヤービードタイプのタイヤを履いて走り、レースではケブラービードを使用している高価格帯のタイヤがおすすめ。
目的に合ったタイヤを選んで、サイクリングを楽しみましょう。
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