【キンキンに冷えてやがる】真夏におすすめCAMELBAKポディウムステンレス徹底レビュー
真夏のサイクリングで、ドリンクがすぐぬるくなってしまい困っていませんか。
せっかく冷やして持って行っても、走っているうちに生温かいドリンクになってしまうのは大きなストレスです。
この記事では、真空断熱構造で高い保冷力を誇る「CAMELBAK ポディウム ステンレス」を実際に使用し、保冷性能や重量、ボトルケージとの相性、開栓のしやすさなどを徹底検証しています。
氷が溶ける量から温度上昇まで数値で比較しているので、購入前の疑問や不安がしっかり解消できる内容になっています。
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目次
本記事の要約
「CAMELBAK ポディウム ステンレス」は真空断熱構造で高い保冷性能を持つサイクルボトルです。
氷を使えば長時間冷たさを維持でき、真夏のサイクリングに最適。
一方で重量があり、ボトルケージとの相性や開栓のしにくさ、飲み方のクセ、価格の高さがデメリットです。
軽さや使い勝手より冷たさを優先したい人におすすめ。
CAMELBAK ポディウム ステンレス サイクルボトルの仕様
「CAMELBAK ポディウム ステンレス」は、真空断熱構造を採用した保冷用のサイクルボトルです。
通常の樹脂製サイクルボトルと違い、炎天下でもドリンクがぬるくなりにくいのが最大の特徴です。
ボトル容量は350mlと530mlと650mlの3タイプがあり、僕が選んだのは530mlサイズです。
容量的には650mlが良いのですがボトルが長くて使いづらいので、一般的な600mlサイクルボトルとほぼ同じ長さの530mlにしました。
メーカー公表値での保冷時間は530mlボトルで14時間、650mlボトルで18時間です。
もちろん季節によって保冷時間は変わりますが、一般的なサイクルボトルと比べて圧倒的に違う保冷力があります。
カラーバリエーションは、メタル、ブラック、バイオレット、パシフィック、モス、パール、シエラレッドの全7色があり、僕が選んだのは傷が目立ちにくいメタルカラーです。
メリット
保冷性能が高い
「CAMELBAK ポディウム ステンレス」最大の特徴は保冷性能です。
ボトル本体は二重構造で、外ジャケットと内ジャケットの間に真空断熱層を設ける事で外部に熱が逃げにくくなっています。
一般的なサイクルボトルでは、夏場に入れた冷水がすぐにぬるくなってしまいますが、ポディウムステンレスではその不満が大きく軽減されます。
真冬にも使える
真冬に使う場合は30℃~40℃ぐらいに少し温めたドリンクを入れておくと、サイクリング中に外気で冷たくなったドリンクを飲まなくて済みます。
100℃近い熱い飲み物を入れて使うと樹脂やシール類にダメージが加わるだけではなく、口の中が火傷して大惨事になりますので止めましょう。
デメリット
ボトルケージの形状に相性がある
ボトルケージの形状の違いより、抜き差しのしやすさが変わります。
一般的なサイクルボトルは樹脂製で柔らかいので、ボトルケージに挟み込んだ時にボトルが変形してフィットしますが、ポディウムボトルは金属製で変形しないのでボトルケージの形状が少しでも合わなければ抜き差ししにくくなります。
練習用として使っているロードバイクにはフレーム方向に挟み込むタイプのボトルケージを取り付けていますが、ポディウムボトルの抜き差しがきつかったです。
ポディウムボトル(左側)と樹脂製ボトル(右側)。
樹脂製ボトルはフィットしているが、ポディウムボトルはフィットせず中央部に隙間ができている。
一方、イベントやレース用として使っているロードバイクにはボトルの側面から挟み込むタイプのボトルケージを取り付けていますが、こちらは樹脂製サイクルボトルと同じ様に簡単に抜き差しできました。
軽量なカーボンボトルケージには簡単に抜き差しできました。
フレーム方向に挟み込むタイプのボトルケージを使われている場合は、ボトルを取り出す時に手前に引っ張ってから戻しを繰り返しながら引き抜きますとうまく取り出せます。
かなり重たい
ポディウムボトルの実測重量は305.6gで、公称値295gより10g重かったです。
いつも使っている600mlの樹脂製サイクルボトルの重量は74.6gですので、それと比べるとかなり重く、順位や記録を争う自転車競技には向きません。
栓が開けづらい
一般的なサイクルボトルは飲み口を歯で加えてボトルを引っ張ると開栓できますが、ポディウムボトルはフタに付いているハンドルを回す必要があり、手で開栓する必要があります。
開栓自体はボトルケージに装着している状態でフタのハンドルを回せば片手で開栓から取り出しまでできますが、使い勝手としては歯で飲み口を加えてボトルを引っ張る方が良いです。
ボトルケージに装着している状態でフタのハンドルを回すと片手で開栓できます。
価格が高い
樹脂製サイクルボトルは安いものなら550円で販売されていますが、ポディウムボトルは5000円以上します。
約10倍の価格差ですので、サイクルボトルとして考えるとなかなか手が届きづらい価格帯です。
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飲み方と流量:握らず、傾けて飲むタイプのボトル
ポディウムボトルは、樹脂製サイクルボトルとは飲み方が異なります。
一般的なサイクルボトルは密閉構造ですが、手でボトルを握りつぶす事により勢いよくドリンクが出て、握って凹んだボトルが元に戻る時に空気が飲み口からボトルに入りますので問題なくドリンクが飲めます。
ですが、ポディウムステンレスはボトルがステンレス製で硬い為、ボトルを握りつぶす事ができません。
ですが、ドリンクがスムーズに出る様に、フタには着脱可能な青いストロー状の通気管が取り付けられています。
飲み方はコップに入っている水を飲む様に、ボトルを傾ける事でドリンクが飲めます。
同時に空気がボトルの中に入る事で内部が真空状態にならず、スムーズにドリンクが出る構造になっています。
ボトルを傾けると少量ずつドリンクが出ますが、グビグビ飲みたい場合は傾けた状態で飲み口を吸いますと勢いよくドリンクが出ます。
ちなみに、ボトルを傾ける角度を変えても流量は同じでした。
検証
保冷能力
この記事で取り上げている「CAMELBAK ポディウム ステンレス」の他に比較対象として一般的な樹脂製サイクルボトルと二重構造断熱材入樹脂製サイクルボトルの3種類を用意して比較しました。
テスト内容
3種類のサイクルボトルの保冷能力の違いを調べる。
テスト条件
冷蔵庫で冷やした水を3種類のサイクルボトルに入れて、1時間ごとの水温を調べる。
テスト結果
| 時刻 | 外気温 | ポディウム | 断熱材入り | 通常ボトル |
| 8時 | 30℃ | 7.0℃ | 7.0℃ | 7.0℃ |
| 9時 | 31℃ | 9.5℃ | 19.5℃ | 29.1℃ |
| 10時 | 31℃ | 11.4℃ | 28.9℃ | 37.5℃ |
| 11時 | 31℃ | 13.6℃ | 35.2℃ | 41.8℃ |
| 12時 | 32℃ | 16.6℃ | 38.3℃ | 45.8℃ |
| 13時 | 32℃ | 18.5℃ | 40.0℃ | 47.9℃ |
このデータを見てみますとポディウムボトルはドリンクの温度が緩やかに上がっています。
一方、二重ジャケットボトルは温度上昇が大きく、一般的なボトルは急激に温度が上昇していており、グラフではその違いがよく分かります。
テストで入れた水を処分する時に触ってみましたが、樹脂製ボトルと二重ジャケットボトルはお湯になっていました。
ですが、ポディウムボトルはまだまだ冷たい水でした。
放熱カロリー計算
ポディウムボトルに氷と水を入れて水温を0℃にした後、氷を取り出してその重量を測り、3時間経過後ボトルに残っている氷の重量を再測定して、氷の重さから放熱カロリーを計算しました。
テスト開始時の氷重量は148.3gで、3時間後には85.6gになっていました。
水温はテスト前と後とで変わらず0℃でしたので、Δt デルタ・ティー(温度差)による顕熱はありませんので計算には含めていません。
氷の融解熱は80.1cal/g(334J)です。それに融けた氷の重量を乗算(掛け算)しますと、
氷の融解熱×溶けた氷の重量×比熱
=80.1cal×62.7g×1.0
=5,022cal(20,991J)
になりました。
1時間で換算しますと1,674cal/h(6,997J)になります。
Cal(Calories)
カロリーと呼び熱量を表しています。
一昔前まではこちらがよく使われていました。
J(Joule)
ジュールと呼び熱量を表しています。
SI単位(国際単位系)で今は主にこちらを使う方が多いです。
カロリーを4.18倍にすると、ジュールに換算できます。
顕熱
固体なら固体、液体なら液体、気体なら気体と、状態が変わらない時での熱エネルギー。
水1gを1℃上げるのに必要な熱量は1カロリーですので、1gで0℃の水を100℃の水に加熱する場合は100カロリーになります。
潜熱
固体から液体、液体から気体、固体から気体、またはそれらの逆で温度はそのままで状態だけが変わる時に必要な熱エネルギー。
氷から水になる場合は融解熱、水から氷になる場合は凝固熱、水から蒸気になる場合は気化熱、蒸気から水になる場合は凝縮熱と呼び、1グラムの氷から水にするには80.1カロリーの熱エネルギーを加える必要があり、1グラムの水から蒸気にするには539.1カロリーの熱エネルギーを加える必要があります。
必要な氷量計算
3時間で62.7gの氷が融けますので、1時間あたり保冷するのに20.9gの氷が必要です。
2時間でドリンクを飲み切りますと※41.8gの氷が必要になります。
氷の体積は水の体積より約1.1倍大きくなりますので、そこから入れられるドリンク量を計算しますと、
ボトル体積 – (溶けた氷の重量×氷の体積)
=530ml – (41.8g×1.1)
=484g
になります。
ポディウムボトルに入っているドリンクを飲み切った後、外気温と同じ30℃にぬるくなった通常のサイクルボトルからポディウムボトルにドリンクを入れ替えた場合、必要な氷は41.8gに顕熱分
Δt(温度差)×ドリンク重量×比熱÷氷の融解熱
=30℃×484g×1.0÷80.1cal
=181.2g
の合計223gの氷が必要です。
必要な氷が多くなったので再計算しますと、入れられるドリンク量は
(ボトル体積×2杯分)-(氷の重量×氷の体積)
=(530ml×2) – (223g×1.1)
=814.7ml
と、氷の分だけ容量が少なくなりました。
実際に必要な氷の量
ポディウムボトルの容積に対して3分の1程度氷を入れてからドリンクを入れて真夏に2時間サイクリングしました。
2時間後フタを開けて中を確認しましたら、入れた氷がかなり小さくなっていました。
ドリンクを消費する事で空気が入りますので、計算値より氷の残量が少なくなりましたが、何度か使いながら適した氷量を見つけると良いです。
出発前に入れた氷。
真夏に2時間サイクリングした後の氷。
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実際に使ってみた感想
「CAMELBAK ポディウム ステンレス」の保持力は良好で、段差で抜けそうになる不安もありませんでした。
このあたりは、サイクルボトルとして設計されていて、保冷ボトルでありながら、単なる水筒ではなく「走行中に使うボトル」として作られています。
ただし、ボトルケージとの相性はかなり重要で、「硬くて入りにくい」「入っても抜きにくい」「走行中にガタつく」場合があり、僕の場合は満水時で走行中にカタカタ音が出ました。
その後、ドリンクを飲んで中身が減ると音が出なくなりましたので、ボトルの下側に重心が変わる事でガタつかなったと考えられます。
また、ボトルケージへの抜き差しが固く、特にケージから引き抜く事に難がありました。
試行錯誤している内にポディウムボトルを上下に起こして戻してを繰り返しながら引き抜いた所、取り出しやすくなりました。
また、ポディウムボトルでも650mlボトルは長さが261mmと僕が所持しているロングサイズ800ml樹脂製サイクルボトルより19mm長いので、フレームによっては使えない場合がある事から530mlボトルをおすすめします。
僕の場合は通常のロングサイズの800mlサイクルボトルでギリギリフレームに収まりますので、530mlボトルでベストチョイスでした。
もう一つ気になるのが傷の付きやすさで、1回のサイクリングでうすい傷が付きました。
カラー版の場合は、傷が入る事による塗装剥がれが目立つ事が考えられますので、傷が目立ちにくいメタルカラーをおすすめします。
まとめ:重さより冷たさを優先する人に向くサイクルボトル
「CAMELBAK ポディウム ステンレス」は、真夏のサイクリングで冷たいドリンクを飲みたい人にとって、かなり満足度の高いサイクルボトルです。
保冷性能は非常に高く、氷を入れておけば長時間冷たさを維持できます。
真夏のサイクリングでぬるくなったドリンクを飲むストレスから解放されるだけでも、このボトルを選ぶ価値はあります。
一方で、万人向けではありません。
重量は実測値305.6gと重いだけではなく開栓もしづらいので、順位や記録を争う自転車競技での使用には適していません。
飲み方にもクセがあり、握って一気に押し出す一般的なサイクルボトルとは感覚が違います。
重さ、飲み方、ボトルケージとの相性など、購入前に理解しておきたい注意点もあります。
それでも、ボトルケージを選びますが走行中の抜き差しのしやすさと保持力、そして真空断熱による保冷性能を両立している点は大きな魅力です。
価格は他社の真空断熱ボトルと比べると高いですが、サイクルボトルとしての使いやすさまで考えると高くても納得できます。
向いているのは、真夏のサイクリングで冷たいドリンクを飲みたい人や、多少の重さや飲み方のクセを許容できる人です。
逆に、「使い勝手」「軽さ」を重視するなら、樹脂製サイクルボトルの方が扱いやすいです。
僕としては、想像以上に完成度の高い製品という印象です。
保冷力だけでなく、サイクルボトルとしての実用性もしっかり考えられており、真夏用のサイクルボトルとして使っていきます。
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