天気予報では降水確率が低かったのでサイクリングしましたら、峠で突然強い雨が降ってきました。
雨が降っている下り坂ではブレーキの利きがかなり悪く、急カーブ手前で十分に減速できず怖い思いをしました。
ディスクロードに乗り換えれば良いと分かっていますが、年2~3回ある出来事の為に多額の費用を出したくないです。
現状のリムブレーキでもできる、雨天での制動力を良くする方法はありますか?
晴天時はリムブレーキでも下りで十分な制動力があっても、雨が降ると制動力が極端に落ちますよね。
油圧式ディスクブレーキと比べると劣りますが、雨用ブレーキシューに交換しますと雨天時の制動力が大きく改善します。
価格も安いので、まずは雨天用ブレーキシューに交換すると良いです。
雨天用ブレーキシューに交換すると雨でも良く利く事が分かる。
リムブレーキのロードバイクに乗っている人。
晴天時では制動力が十分なリムブレーキでも、雨でリムが濡れますとブレーキシューが滑って制動力が大きく低下します。
ですが、雨でリムが濡れても滑りにくいブレーキシューに交換しますと、制動力を改善できます。
そこで本記事では、リムブレーキ仕様のロードバイクに乗っている人向けに、雨が降っても制動力が落ちにくいブレーキシューについて取り上げます。
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目次
本記事の要約
雨に弱いリムブレーキでも雨天用ブレーキシューに交換する事で制動力が改善します。
雨天用ブレーキシューについて
おすすめの雨天用ブレーキシュー
大手メーカーから比べると、中小のメーカーは大手メーカーと同じ薄利多売をしても販売規模が小さいですので、同じ事をしても市場で負けてしまいます。
そこで、大手メーカーが入ってこないニッチな製品を開発して販売しています。
純正と比べると割高ですが、雨天でより利くブレーキシューが製品化できています。
雨天用ブレーキシューの制動力を検証しているyoutube動画です。
雨天に強いだけあって、雨天時の制動力が全然違います。
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雨天用ブレーキシューは消耗が激しい
雨天用ブレーキシューはリムへの食いつきを良くする為に、シューが削れやすい様に設計されていますので、純正ブレーキシューよりシューの消耗が激しいです。
例えば、動いている物を金属で摩擦させた場合、材料は摩耗しにくいですが滑りやすく、逆に摩耗しやすいゴムで動いている物を摩擦させますと滑りにくくなります。
リムを削れやすくしますと高価なホイールの寿命が短くなってしまいますので、ブレーキシューを交換前提で削れやすく作っています。
ブレーキシューの買い間違えに注意
ブレーキシューにはアルミリム用とカーボンリム用の2種類があります。
アルミリムのホイールを使っている場合、買い間違えても本来のブレーキ性能が発揮できないだけで使用上特に問題ないですが、カーボン用ブレーキシューはアルミ用ブレーキシューより高価ですので、買う意味がありません。
ですが、アルミ用ブレーキシューをカーボンリムに使いますと、カーボンリムとの摩擦熱でブレーキシューが溶けてしまうので非常に危険です。
アルミホイールとカーボンホイールの両方を持っていて、「練習や普段使いはアルミ」「レースやイベントはカーボン」とホイールを使い分けている人はその都度ブレーキシューを付け替えましょう。
アルミとカーボンの両方に対応したブレーキシューもありますが、アルミで使ったシューをカーボンに使いますとシューにアルミの削れカスが食い込んでいる為、カーボンリムを痛めてしまします。
一体型ブレーキシューの場合はパーツ交換が必要
リムブレーキには船とシューが分離できるカードリッジタイプと、船とシューが分離できない一体型タイプの2種類がありますが、船付きの一体型ブレーキシューはシューのみの交換ができません。
ですが、船付きのブレーキシューが取り付けられているブレーキキャリパーでも、カードリッジタイプのパーツに交換しますとシューのみ交換できる為、雨天用ブレーキシューへの交換も可能になります。
また、カードリッジタイプのパーツに交換しますと、シューが減ってもすり減ったシューのみ交換する事で今後のメンテナンス費用が安くなるメリットがあります。
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純正品ブレーキシューも改良されているが…
シマノ製のブレーキシューも改良されており、現在は4世代目になります。
僕はR55C2(2世代目)から使っていていますが、R55C4(4世代目))を使いますと体感できるレベルで雨天時の制動力が良くなっています。
ですが、それでも雨天では制動距離が大きく延びてしまう所が気になります。
大手メーカーは市場を見てもっとも利益の出せそうな価格帯で大量に製造販売しますので、よく利くブレーキシューを開発できても割高になるブレーキシューを大量に販売する事が難しいと判断していると思われます。
ブレーキキャリパーの改善
ブレーキ系統の内部抵抗を減らすと効果的
雨天でも強い制動力を得る為にはブレーキレバーを強く握る必要がありますが、人の握力には個人差があり握力が強い人や弱い人がいます。
雨天でもホイールロックさせられる程の握力がある人は問題ありませんが、握力が弱い人は制動距離が大きく延びてしまいます。
そこで、インナーケーブルの内部抵抗を減らすとブレーキシューにより大きな加えられます。
インナーケーブルを交換する時、アウターケーブルに入れる前にケーブル用グリスをインナーケーブルに塗布したり、ブレーキキャリパーの摺動部に潤滑油をスプレーしたりして、内部抵抗を減らすと効果的です。
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潤滑油をスプレーする時は、リムやシューに油が付かない様に注意しましょう。
もしリムやシューに潤滑油が付いてしまった場合は、布切れ(ウエスや雑巾など)にパーツクリーナーを吹き付けてからリムに付いた油分をきれいにふき取って下さい。
リムに油分が付着した状態で走行しますとブレーキを掛けた時にリムが滑りやすくなり、制動距離が延びる為危険です。
上位グレードのブレーキキャリパーで制動力アップ
エントリーグレードのブレーキキャリパーは、強度を上げる処理工程を簡略化する事で価格を抑えています。
その結果、ブレーキを掛けてリムを挟み込んだ時に強く加えた力がキャリパーの剛性不足でリムに伝えづらくなります。
ですので、ブレーキシューを変えても制動距離に不安がある場合は、出費は増えますが上位モデルのブレーキキャリパーにアップグレードする事をおすすめします。
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2012年モデルのGIANT TCR-1 に付いていたTEKTRO R540の利きが悪く怖かったので、デュラエースのBR-9000に交換しましたらブレーキ性能は格段に向上しました。
高いですが安全には変えられませんので、ブレーキだけでも良い物にする事をおすすめします。
まとめ
社外品のブレーキシューはウェット性能を重視したタイプも販売されている。
メリットは雨天でも純正のブレーキシューより制動力が落ちにくく、デメリットは削れやすいのでランニングコストが高くなりがち。
ブレーキシューを交換する以外で制動力をアップさせる方法はケーブルグリスを塗布して内部抵抗を減らす。
また、エントリーグレードのブレーキキャリパーを使っている人は上位モデルに交換すると制動力が改善する。
ディスクブレーキより雨に弱いリムブレーキでも、対策をして安心して走りましょう。
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