サイクリングしていたら子供が飛び出してきたので、急ブレーキを掛けたらぶつかる寸前で何とか止まれました。
サイクリング中の事故を予防する方法はありますか?
サイクリングに限らず事故には遭いたくないですよね。
人や車がどの様な行動を取るか予測しますと、事故に遭いにくくなります。
具体例から事故を予防する方法が分かる。
ママチャリやスポーツサイクルでサイクリングをする人。
通勤通学や買い物などの実用的な使い方をしている人から、趣味でスポーツサイクルに乗ってサイクリングを楽しんでいる人まで、様々な人がいます。
ですが、公道を走行しますと思わぬ事故に遭う危険が常にあります。
そこで本記事では、相手の動作を予測して事故に遭いにくくする方法について取り上げます。
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目次
本記事の要約
サイクリングしている時に人や車の行動を予測すると、事故に遭いにくくなります。
予測運転で事故率を大幅に減らせられる
車の運転と同じでサイクリング中も交通状況を予測する「かもしれない運転」を心がける事で、事故に遭う確率を大きく減らせられます。
自動車事故をよく起こす人とほとんど起こさない人との差は予測運転にあります。
「無理に車が右折してくるかも」「駐車場から車が出てくるかも」「自転車が車道左側からこちらに寄ってくるかも」などと予測できますと、即座にブレーキを踏める様に身構えたり距離を取ったりして相手の動きに備えられます。
自転車の運転も車の運転と同じで、相手の行動を予測して自分が予防措置を取る事が事故の抑制に効果的です。
歩行者と自転車
歩行者や自転車(ママチャリ)には、距離を取る事で事故を予防できます。
事例1 子供が飛び出してきた
子供の動きは、イタリアセリエAのサッカー選手の様に予測困難な動き方をします。
また、興味がある物が見えた時は、周りの状況を考えずにイノシシの様に全力ダッシュします。
ですので、「子供を見たら赤信号」と認識して、子供が歩道にいても急に車道へ飛び出してくるかも知れないと予測して、子供から距離を取るか減速をしましょう。
なお、大人のランナーも急に方向転換したり、ノールックで曲がったりする人がいますので、車道でランニングしている人がいる場合も距離を取るか減速をしましょう。
事例2 ママチャリやルック車を抜こうとしたら急な進路変更をしてきた
ママチャリやルック車は歩行者感覚で乗っている人が多いです。
歩行者は後ろを気にする事は少ないですので、急に止まったり進路を変えたりしますが、ママチャリも急に止まったり進路を変えたりします。
ですので、ママチャリを追い越す際は後ろに車が走っていない事を目視で確認してから十分な距離を取って追い越し、車が走っている場合は無理に追い越さずに車が通り過ぎるまで待ってから追い越しましょう。
事例3 サイクリングロードでランナーがノールックで方向転換してきた
サイクリングロードには子供やランナーもいますので、急に方向転換したり、こちらに向かってきたりする事があります。
サイクリングロードでサイクリングする時は、いつでも回避できる様に距離を取って追い越したり、距離を取れない場合は減速したりしましょう。
また、サイクリングロードは人と自転車しか通行できませんが、原付バイクが進入してくる事も稀にありますし、道路整備で工事車両がいる場合もあります。
自動車
車の接近に気づく為に自分の後ろを常に気にして無理な割り込みに対応できる様に備えておき、事故の元となる無理なすり抜けは危険ですのでしない様にしましょう。
事例4 車が追い抜きざまに左折してきた
サイクルスポーツに興味のないドライバーにとって、自転車は遅いと思われています。
ドライバーから遅いと思われていても強い追い風の場合、少し脚力がある人がロードバイクで走行しますと平地で40km/h以上の速度が出ている事がよくあります。
その時、車が自転車を追い越した直後に左折されますと事故になります。
交差点やコンビニなど車が左折する可能性のある所では、後ろも気にして走行しましょう。
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テールライトに後方の車を検知するレーダーが付いていて、対応しているGPSサイクルコンピュータとセットで使う事で確認できます。
ただし100%検知できる訳ではありませんので、目視も併せて行いましょう。
iGPSPORTのサイクルコンピュータはiGS630とiGS630Sのみレーダーと連携できます。
事例5 交差点で車が無理に右折してきた
オートバイは車から比べると小さいですので、実際は間近に迫っていてもドライバーからは遠くに離れていると錯覚してしまい、オートバイが直進しているにも関わらず車が右折した結果事故が起きる事があります。
自転車もオートバイと同じで、ドライバーからは小さく見える上に目立ちにくいので、遅いと誤認されて車が左折して事故になる場合があります。
その対策として、明るいライトを点滅させたり、車が無理に右折してくるかもと予測したりしてサイクリングすると良いでしょう。
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事例6 自転車を見落とし車が飛び出してきた
車が車道に出てくる際に、左側を気にするあまり右側はおろそかになっている事も考えられます。
その時、右側を確認せずに車が車道に出てくると、右から来た車や自転車と事故になります。
ですので、車は「右側を見ていないかも」と予測して、車道右側に車が走っていない事を確認してから距離を取って通過しましょう。
事例7 信号待ちの車をすり抜けていたら車のドアが開いた
信号待ちの車が多い時に路側帯を走行していたら、車のドアが突然開いて人が降りてくる場合もあります。
また、車が左折しようとしている時に自転車が路側帯を直進していると、自転車の存在に気付かず巻き込み事故に遭う事もあります。
信号待ちで停車している車がいる狭い路側帯を通行する場合は無理に通り抜けず、前方に左折しようとしている車がいる場合は先に車を左折させてから通行しましょう。
有視界走行
見えていない視界の先には見えない危険がありますので、必要に応じて減速したり停車したりして危険に備えましょう。
事例8 ブラインドコーナーから対向車が来た
カーブがきつく先が見えないブラインドコーナーで、対向車がセンターラインをはみ出してきたり、駐車している車がいたりするかもしれません。
ブラインドコーナーを通過する時は、対向車と駐車車両に注意しましょう。
事例9 段差で滑りそうになった
車道はどこでも路面の状態が良い訳ではありません。
舗装されてから月日が経ち、劣化してアスファルトに割れや亀裂が入っている事もあります。
その亀裂にタイヤを取られて後輪がスリップして落車しそうになった事がありましたが、バランスを崩し落車しそうになった時にタイヤのグリップが戻り落車せずに済んだ事があります。
路面のひび割れにも注意して走行しましょう。
事例10 知らない内に後ろから車が来ていた
車道を走行している時、後ろから車が近づいてきますと走行音で気づきやすいです。
ですが、交通量が多く騒音が大きい道では、後ろから車が近づいてきても気づきません。
車道を走行する場合はラインキープを心掛け、不用意に路側帯からはみ出さない様にしましょう。
番外編
事例11 タヌキが飛び出してきた
サイクリングしていると、車に轢かれたタヌキをよく見ます。
どうも、夜間にライトの光に向かって走ってくる習性があるのではないかと考えられます。
僕は夜間走行している時にタヌキが突っ込んできて轢いてしまった事が2度あり、あまりに突然すぎて回避行動が取れずそのまま直進しましたが、それが良い結果となり落車せずに済みました。
動物の飛び出しには取れる対策はありませんが、ロングライドやブルベで夜間走行する時は下り坂での速度の出し過ぎに注意しましょう。
事例12 レースで集団落車
1:50あたりで集団落車が起こります。
レースで集団走行をしている時に前方で落車が発生すると集団落車に発展します。
特に集団が密集しやすく速度域が高い平地でのレースには注意が必要です。
よく「集団の前方を走れ」と言われていますが、それができないから前方以外を走っています。
レースですので、どうしても自転車同士の間隔を詰めて空気抵抗を減らし、体力を温存する必要がある為、防ぎ様のない集団落車です。
まとめ
サイクリングしている時に人や車の行動を予測すると、あらかじめ予防措置を取る事ができ事故に遭いにくくなる。
歩行者や自転車(ママチャリ)には、距離を取る事で事故を予防できる。
車の接近にあらかじめ気づいておくと、無理な割り込みをされても避けやすくなる。
有視界走行をすると、ブラインドコーナーで停車している車があっても落ち着いて避けられる。
適切な予測運転をして、サイクリングを楽しみましょう。
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