手の痺れを軽減する方法はありますか?
手が痺れてきますと不快ですので、改善したいですよね。
タイヤの転がり抵抗を良くする為に空気圧を高めにセッティングしていますと、タイヤが振動を吸収しにくくなります。
そこで、空気圧を下げるだけでもタイヤの振動吸収性が高まりますので、手の痺れが軽減できます。
サイクリング中に発生する手の痺れを軽減する方法について分かる。
サイクリング中に手が痺れる人。
マウンテンバイクとグラベルロードバイクを除く大半の自転車には、オートバイとは違いサスペンションが付いていません。
ですので、走行中に発生する振動が減退しにくく、手が痺れる原因になります。
そこで本記事では、サイクリング中に振動を軽減させる事で手が痺れにくくなる方法について取り上げます。
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目次
本記事の要約
空気圧の最適化や振動をよく吸収するパーツに交換する事で、長時間サイクリングしても手が痺れにくくなります。
方法1 タイヤの空気圧を少し低めにする
タイヤの空気圧を下げますとわずかに抵抗が増えますが、走行中の振動が軽減して乗り心地が良くなります。
23mm幅のタイヤの空気圧を変えて転がり抵抗の変化を速度から計算した所、ベストセッティング7barと空気圧を1bar下げた状態で比較しましたら35km/h走行時で2w程度空気圧を下げる事で抵抗が増えました。
テスト条件
身長 171cm
体重 61kg
自転車 15kg
リム内幅 15mm
タイヤ外幅 23mm
レース用クリンチャータイヤ
https://cycist-ceb.com/0126_latex-tube-resistance-increase/
この事から、転がり抵抗が増える事を承知の上で乗り心地重視の空気圧セッティングをしても、体感できる程抵抗が増えません。
ただし、空気圧の下げ過ぎはリム打ちパンクしやすくなるだけではなく、タイヤが大きく潰れる事で摩耗しやすくなりますし、コーナーリングの時にタイヤがヨレやすく不安定になります。
なお、室内練習の場合は三本ローラーではリム打ちパンクしませんし、カーブがありませんので空気圧はタイヤが潰れ過ぎない範囲内で自由に空気圧の調整ができます。その代わり空気圧を下げる程負荷が増えますので、速度ではなくパワー値を見て練習しましょう。
その場合はロングライド前に試走をして問題がないか確認しましょう。
タイヤを太くするとより効果的
同じ空気圧にした場合、太いタイヤは細いタイヤよりタイヤが体重で潰れにくいですので、低い空気圧で使用できます。
空気圧を下げる事でタイヤのクッション性が高くなりますので、タイヤの振動吸収性が上がり乗り心地が良くなります。
タイヤを太くし過ぎますと路面抵抗が増えてしまいますが、速度より快適性を重視する場合は太めのタイヤを使用すると良いです。
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リムブレーキで使用できる最大幅のタイヤです。
ナローリム(リム幅が狭い)に太いタイヤを履かせる場合、少し空気を抜かないとタイヤがブレーキシューに干渉してフレームに装着できない事があります。
また、ホイールの振れ取りが不十分ですとタイヤがフレームに接触します。
ちなみに、ディスクロードでは28mm幅から32mm幅のタイヤが使われています。
フレームのクリアランスが広いですのでタイヤがフレームに接触しにくく、サイクリング中にスポークが切れてもリムブレーキ車より自走できる可能性が高いです。
方法2 ラテックスチューブを使用する
ラテックスチューブに交換しますと、ハンドルに伝わる振動が小さくなる事で手が痺れにくくなります。
ラテックスチューブはプチルチューブより弾性と伸縮性に優れていて、路面の状態が少し悪くてもチューブがしなやかに変形しますので、走行時に発生する振動をより吸収させられます。
また、異物が刺さりにくい為、パンクに強いです。
ただし、空気抜けが激しいですので、サイクリング前日ではなく出発前に空気を入れる必要があります。
また、CO2インフレーターとの相性が悪く1時間程度で走行できない程空気が抜けてしまいますので、交換用のチューブはプチルチューブを携行しましょう。
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リムナットがない場合はチューブの噛み込みが起きやすく、空気を入れた直後にパンクしてしまう事がありますので、リムナット付きのチューブをおすすめします。
方法3 厚手のグローブを着用する
サイクリングする時にグローブを装着しますと、万が一落車した時でも路面から手を保護しますので安全性からもヘルメットと同じくグローブはサイクリングの必需品です。
また、手のひらから汗が出てもグローブを装着する事で、ハンドルを握った時に滑りにくくなるメリットもあります。
ですが安全面だけではなく、グローブの手のひらの部分にはパッドが付いていて、ハンドルから伝わる振動を軽減できます。
厚手のパッドを採用しているグローブを選びますと振動吸収率が高くなる事で手がより痺れにくくなります。
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方法4 厚手のバーテープに付け替える
厚手のバーテープはクッション性に優れています。
厚手のバーテープに交換する事でハンドルから手に伝わる振動を大きく軽減でき、手が痺れにくくなりますのでロングライド志向の人におすすめです。
ちなみに 厚手のバーテープは破れにくい為、バーテープの交換頻度を下げられるメリットもあります。
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エアロバーと併用するとより効果的
ロングライドではペダルを強く踏み込みませんので、上半身の体重が手のひらに集中しやすくなります。
その為、ハンドルを握った時に振動が手に伝わりやすく、手が痺れやすくなります。
そこでエアロバーと併用しますと、パッド付の肘あてに上半身の体重を乗せられ手はエアロバーに添えるだけになりますので、手のひらに伝わる振動が大きく軽減し手のしびれ対策により効果的です。
また、空気抵抗を大きく軽減できますので、ロングライドペースでサイクリングしても速度アップの効果は十分にあります。
デメリットは肘を畳む事で上半身が窮屈になったり、低速域でふらつきやすくなったりします。
ですので、低速域で走行している時やコーナーリング時にはドロップハンドルに握り替え、巡航中でも窮屈になったらドロップハンドルに握り替えると良いです。
ただし、イベントやレース(タイムトライアル除く)の大会規則でエアロバーの使用が禁止されていますので(一部使用できるイベントあり)、出走前日までに取り外しましょう。
自転車に寄りかかる様にして走行できますので疲れづらく、ロングライドにおすすめです。
方法5 サスペンションステムを使用する
サスペンションステムを使用しますとタイヤで吸収しきれなかった振動をステムに内蔵されているバネで吸収できますので、ハンドルに伝わる振動を大きく軽減する効果があります。
硬さの違うバネが複数本同梱されていて、バネを付け替える事により最適な硬さに調整できます。
また、異物を踏んだり道路の継ぎ目が出っ張っている所を通過したりした場合でも、サスペンションがタイヤを突き上げる力を逃がしますので、パンクしにくくなるメリットもあります。
ですが、一般的なステム130gに対してサスペンションステム500gとかなり重くなる事や、もがいた時にハンドルが動いて上半身から伝える力が逃げてしまいますのでレースには不向きです。
この商品はサスペンションステムの中では安いですので耐久性は不明ですが、ステム長さが合う場合は一度試してみると良いです。
まとめ
タイヤの空気圧を下げると転がり抵抗がわずかに増えるがタイヤの振動吸収率が高くなるので、走行速度の低下を最小限に抑えつつ手が痺れにくくなり快適性が向上する。
ラテックスチューブは弾性と伸縮性に優れているので、使用すると多少路面が荒れていても安価なプチルチューブより振動を吸収して、手が痺れにくくなり快適性が向上する。
厚手のパッド付きグローブを選ぶと手のひらに伝わる振動がより軽減されるので、手が痺れにくくなる。
厚手のバーテープに交換すると振動吸収率が高くなるので、手が痺れにくくなる。
サスペンションステムを使用するとハンドルに伝わる振動を大きく軽減できるので、手が痺れにくくなる。
手に伝わる振動を軽減して、快適なサイクリングを楽しみましょう。
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