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【転がり抵抗軽減】うわっ…タイヤの空気圧、高すぎ…? 適正空気圧で速く走ろう

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あなた
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今まで何の疑問も持たずに空気圧を上限近くまで高くしてたんだけど、もしかしたら空気圧が高すぎなのかな?

タイヤの空気圧が高い方がよく進むイメージがありますよね。

本記事を読むメリット

適正な空気圧にセッティングする事で転がり抵抗が軽減できる事が分かる。
タイヤの適正空気圧算出フォームで自分に適した空気圧を調べる事ができる。

サイシスト
サイシスト
この記事は以下の様な人におすすめ!
タイヤの転がり抵抗を最適化したい人

タイヤの適正空気圧についてまとめました。

この記事を読んで、タイヤの空気圧を最適化してより速く走りましょう

それでは、どうぞ。



本記事の要約

タイヤを適正空気圧にしますとパワーロスを軽減できたり、乗り心地も向上したりします。

タイヤの空気圧が高すぎますと推進力が減退したり、乗り心地も悪くなったりします。

タイヤの空気圧が低すぎますと転がり抵抗が増えたりリム打ちパンクがしやすくなったりします。

ローラー台トラックでは空気圧が高めでも問題は少ないですが、タイヤの接地面積が小さくなる事で滑りやすくなりますので注意が必要です。

タイヤの適正空気圧は意外と低いです。

走行中に振動が発生する原因

実走練習で道路を走っていますと、タイヤから伝わってくる振動が体に伝わってきます

アスファルトで舗装された道路は、舗装したての頃は路面の状態が良く滑らかに走る事ができますが、経年劣化でアスファルトが痛んできますと走行中に発生する振動が大きくなってきます

適正空気圧にするメリット

タイヤを適正空気圧に調整しますと走行中に自転車が跳ねる事によるパワーロスが軽減できますし、振動を程よく吸収しますので乗り心地も向上します。

パワーロスが小さくなる

タイヤごとに空気圧の上限と下限が設けられており、適正空気圧も指定されています。

使用するタイヤの適正空気圧を基にライダーの体重に合わせてタイヤの空気圧上限と下限の範囲内で空気圧を上げたり下げたりして調整します。

ライダーの体重が重ければタイヤの適正空気圧より高めにして、逆にライダーの体重が軽ければタイヤの適正空気圧より低めにします。

調整してライダーの体重に適した空気圧にする事でタイヤから伝わる振動を程よく吸収できますので、推進力が垂直方向に逃げにくくなる為、よく進む自転車になります。

乗り心地が良くなる

タイヤを適正空気圧にしますと、タイヤは程よい弾力になります。

程よい弾力になる事でタイヤがサスペンションの様な役割を果たしますので、走行中にタイヤに伝わる振動を吸収できます。

振動が吸収されますと乗り心地が良くなりますので、ロングライドも快適に走れます。

サイシスト
サイシスト
空気圧は高い方がいいとは限りません。

空気圧が高すぎる事によるデメリット

タイヤの空気圧が高すぎますと路面の凸凹(でこぼこ)を通過する時にタイヤから発生する振動で自転車が跳ねやすくなりますので推進力が減退しますし、乗り心地も悪くなります。

空気圧が高すぎると推進力が減退する

実走する場合、タイヤの空気圧は高ければ高い程よく自転車が進む訳ではありません

空気圧が高すぎますと路面の凸凹(でこぼこ)を通過する時にタイヤの接地面から発生する振動がタイヤで吸収しきれずに走行中に自転車が跳ねます

推進力の一部分が垂直方向に向かってしまいますので、パワーロスしてしまいます。

サスペンション機構がある一部のモデルや、ホイールにサスペンション機構がある「ものすごく転がりがいい高級ハブ」を使用したホイールが、タイヤ以外で振動を吸収できるロードバイクの例外として存在します。

ですが、例外を除きますとほぼすべてのロードバイクの場合、振動を大きく吸収させる事ができるパーツはタイヤだけです。

ですので、空気圧を高くし過ぎますとタイヤというサスペンション機構を排除してしまう事で、推進力の一部分が振動エネルギーに変換されてパワーロスの原因になります。

乗り心地が悪くなる

タイヤがサスペンションの様な役割を果たす事でタイヤから伝わる振動を程よく減退できますが、タイヤの空気圧が高すぎますと振動を減退しづらくなります。

その為、タイヤから伝わる振動がライダーに強く伝わってしまいますので、乗り心地が悪くなりますし、ロングライドでは乗り心地の悪さによる影響により疲労がしやすくなります。

サイシスト
サイシスト
空気圧が高いとサドルから突き上げられる振動や衝撃が強くなりますので、お尻が痛くなりやすいです。

空気圧が低すぎる事によるデメリット

タイヤの空気圧が低すぎますと走行中にタイヤが必要以上に変形してしまいますので転がり抵抗が増えますし、タイヤの弾力性が小さくなる事で段差を乗り上げた時にタイヤが衝撃を受けきれずリム打ちパンクがしやすくなります。

転がり抵抗が増えて進みにくい自転車になる

空気圧を下げますと振動をより多く吸収できますが、空気圧が低すぎますとライダーの体重によりタイヤが大きく変形してしまいます。

タイヤは走行中に変形すればする程、推進力がタイヤの変形に使われたり、タイヤも真円から潰れた円形状になったりしますので、転がり抵抗が増える事で進みにくい自転車になってしまいます。

リム打ちパンクしやすくなる

空気圧が低過ぎますと転がり抵抗が増える事で進みにくい自転車になりますが、他にも段差に乗り上げた時に自転車を突き上げる衝撃をタイヤで受けきれません

自転車を突き上げる衝撃をタイヤで受けきれませんとタイヤがリムまで潰れてしまいますので、チューブがタイヤとリムに潰される事でリム打ちパンクがしやすくなります。

サイクリング中にパンクした場合は替えのチューブを交換した後に携帯ポンプで空気を入れますが、携帯ポンプではフロアポンプほど高圧にはなかなか入れられませんので、タイヤの空気圧下限まで空気が入れられない事が多いです。

空気圧下限まで空気が入れられない場合は走行中にリム打ちパンクがしやすくなりますので、速度を落として慎重に段差を乗り上げる事でタイヤに加わる衝撃を極力抑えましょう

サイシスト
サイシスト
携帯ポンプでは高圧まで空気を入れづらいですので、タイヤは柔らかめになります。
リム打ちパンクに特に注意して自宅まで走りましょう。

空気圧が高めでもいい場合がある

空気圧が高い場合、路面の凸凹(でこぼこ)部分を通過する時に発生する振動をタイヤで吸収しづらくなる事によるデメリットがあります。

ですが、ローラー台やトラックなどタイヤとの接触面が整った場所では空気圧が高くても振動が発生しにくいですので、空気圧が高めでも問題は少ないです。

ローラー台では空気圧は高くてもいい

室内練習する時に使うローラー台にはローラーに凸凹(でこぼこ)がありませんので、空気圧を上限まで入れても問題ありません

ただし、パンク修理でパッチを貼ったチューブを使用している場合はパッチの部分がローラーと接触した時に自転車が振動しますので、パンク修理していないチューブを使用しましょう。

トラックでは空気圧は高めでもいい

変速機のないトラックバイク(ピスト)が走る自転車トラック(バンク)でもロードバイクで走る事ができる所があります。

自転車トラック(バンク)路面の状態が非常に良いですので、路面には凸凹(でこぼこ)が道路よりかなり少なく、とても滑らかに走る事ができます

ですので、自転車トラック(バンク)ではタイヤの空気圧をタイヤの上限の範囲内で高めにセッティングしますとライダーの体重でタイヤが変形しにくくなります。

また、タイヤも変形しにくくなる事でタイヤの空気圧が低い時よりタイヤが真円に近づきますので、よく進む自転車になります

指定空気圧の上限を超えない様に注意

タイヤの空気圧を上げる時には指定空気圧の範囲内でセッティングしましょう。

タイヤの空気圧が高すぎますと必要な接地面積を確保できなくなりますので滑りやすくなったり、ケーシングの繊維が高圧に耐え切れず破断する事でバーストしたりする危険もあります。

サイシスト
サイシスト
三本ローラー台では空気圧を調整する事でも、負荷をある程度変えられます。

タイヤ適正空気圧算出フォーム

「ライダーの体重」「自転車の重量」「リム内寸」「タイヤ幅」「タイヤの用途」「タイヤの種類」の6項目を入力する事で、おすすめのタイヤ空気圧を算出するフォームを作りました。

このフォームで算出しますと、タイヤの空気圧は低めに算出されます。

今のタイヤの空気圧でいいのか疑問に感じている人は、一度このフォームで算出された値にセッティングしてから試走して、空気圧変更前より速く走れるか確認してみましょう。






まとめ

タイヤを適正空気圧に調整すると、走行中に自転車が跳ねる事によるパワーロスが軽減できる。また、振動を程よく吸収できる事で乗り心地も向上する。

タイヤの空気圧が高すぎると路面の凸凹(でこぼこ)部分を通過する時に発生する振動で自転車が跳ねやすくなる為、推進力が減退したり乗り心地も悪くなったりする。

タイヤの空気圧が低すぎると走行中にタイヤが必要以上に変形してしまうので転がり抵抗が増える
また、タイヤの弾力性が小さくなる事で段差を乗り上げた時にタイヤが衝撃を受けきれずリム打ちパンクがしやすくなる。

ローラー台やトラックなどタイヤとの接触面が整った場所では空気圧が高くても振動が発生しにくいので空気圧が高めでも問題は少ないが、タイヤの接地面積が狭くなる事で滑りやすくなるので注意が必要。

タイヤの適正空気圧は意外と低い

タイヤの空気圧を高めにしている人は、一度適正空気圧までタイヤの空気圧を下げて転がり抵抗が減っているか試走して確認しましょう。

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