自動車に代わる観光地巡りに適した乗り物はありますか?
車体が小さく小回りが利きますし、道路状況に合わせて自転車モードに切り替える事でほとんどの道を通行できますので、金沢市中心部の様な混雑で走りづらい観光地周遊に最適です。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02の特徴が分かる。
原付バイクモードと自転車モードの走行感が分かる。
観光地周遊での使い勝手が分かる。
坂道での登坂性能が分かる。
悪路での走破性能が分かる。
通勤や日常の使い勝手が分かる。
夜間走行での走行感が分かる。
自転車に切り替えられるモビチェン付き原付バイクGFR-02が2023年にグラフィットから発売されました。
一番の特徴はモビチェンで原付バイクと自転車への切り替えが簡単にできる事です。
そこで本記事では、グラフィット二刀流バイクGFR-02の特徴や使い勝手を実際に乗ってみて検証しました。
目次
本記事の要約
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02は原付バイクですが自転車にも切り替えられますので、自動車原付一方通行路が多い地域での走行に適しています。
GFR-02は上り坂で失速した時も、ペダルを漕いでハイブリッド走行する事ができます。
GFR-02は折りたためますので乗用車に積み込んで気軽に持ち運びができます。
GFR-02は家庭用100V電源で充電でき、2~3時間と短時間で充電が完了します。
二刀流バイクGFR-02の特徴
自転車にもなるモビチェン付き二刀流バイクGFR-02は、以下のメリットとデメリットがあります。
・持ち上げられるくらい軽く折りたためるので、乗用車に積み込められる。
・モーター駆動なので車内に積み込んでもガソリン臭くならない。
・道路状況に合わせて原付バイクと自転車に切り替えて走行できる。
・原付バイクと自転車への相互切り替えにより、バイク駐輪場と自転車駐輪場の両方を利用できる。
・家庭用の100Vコンセントで充電できる。
・走行中にバッテリーが切れても自転車モードで走り続けられる。
・原付一種の法定速度30km/hで走行できるが、交通量が多い道路では力不足。
・原付バイクフル電動走行での走行可能距離が短い。
・正面からは自転車の様に見えるので、ウインカーを出していても自転車とよく間違えられる。
・ナンバープレートを付けた車両なので税金が掛かり、運転免許と自賠責保険への加入が必要。
GFR-02は原付バイクですので、オートバイ用のヘルメットの着用が義務付けられています。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02は以下の使い方をする人に適しています。
・GFR-02を自動車に積載して移動先で走行する人。
・休日メインで使いながらも平日の通勤や日常の移動手段として利用する人。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02は以下の使い方をする人には適していません。
・ツーリングが目的の人。
・通勤や日常の移動手段のみで利用する人
理由はツーリングが目的の場合、交通の流れに乗ったり、自動車専用道路や高速道路を走行したりする事を考えますと普通自動二輪や大型自動二輪の方が適しています。
通勤や日常の移動手段のみで使用する場合は原付スクーターの方が安く、加速力も良い為、右折しやすいです。
原付バイクとしての性能
運転方法はスクーターと同じで、ハンドル右側に付いているスロットルレバーをひねると走行でき、スロットルレバーを細かく操作する事で速度を調整できます。
また、左右のブレーキレバーを握りますとテールランプが強く点灯すると共にブレーキが掛かり、ハンドル左側には左右のウインカースイッチと警報器ボタンがあります。
モーターの性能上、原付一種の法定速度30 km/hを大きく超える事はありませんが加速力が弱く、フルスロットルにしても右折ではパワーが不足気味です。
また、スクーターやオートバイの場合はスタンドを戻し忘れた状態で発進した場合エンストしますが、GFR-02はスタンドが降りている状態でも発進しますので、スタンドの戻し忘れに注意しましょう。
自転車としての性能
タイヤの周長実測値が1156mmと短いですが、フロントチェーンリング52T リアスプロケット16Tとギヤ比が高く、モーター駆動なしでペダルを漕いでも20km/hの速度で走行できました。
この事から、ギヤ比を車体重量と路面抵抗に最適化されている事が分かります。
なお、自転車モードの時はモーターが駆動しません。
自転車モードでは速度が表示されませんが、原付バイクモードのECOモードでもモーターが動作しませんのでペダルを漕いだ時の走行速度が分かります。
ですが、ペダルを漕いで走行しても原付バイクモードでは道交法上サイクリングロードを走行できませんので注意しましょう。
原付バイクならではのハイブリッド走行
運転免許も税金も自賠責保険も要らない電動アシスト自転車は一定の割合でペダルを漕ぐ力をモーターがアシストしますが、GFR-02は電動アシスト自転車のアシストとは違い、モーターの駆動力にペダルを漕ぐ力でアシストするハイブリッド走行タイプです。
電動アシスト自転車のアシストは時速10km/hまではペダルを漕ぐ力の2倍の力をモーターがアシストしますが、時速10km/hを超えますと速度に比例してモーターアシストが弱くなり、時速24km/hでモーターアシストが完全になくなります。
一方、GFR-02のハイブリッド走行は速度に関わらず常時モーターが駆動します。
ハイブリッド走行は電動アシスト自転車の様な走行感ではなく、ペダルがスロットルレバーの様な感覚でモーターが動作します。
ペダルを速く漕ぎますとフルスロットル状態になりますし、ゆっくり回しますとスロットルを少ししか回さない状態になります。
走行モードは「ECO」「MID」「HIGH」の3モードがあります。
ECOモードはペダルを漕いでもモーターが駆動しません。
MIDとHIGHモードはモーターが動作しますので、フル電動走行もできますし、ペダルを漕ぎますとワンテンポ遅れてモーターが駆動してハイブリッド走行します。
MIDモードは25km/hで速度リミットが利く為、フル電動走行をしても最高速度は25km/hですし、ハイブリッド走行しても同じ速度でモーターが駆動しなくなります。
HIGHモードは速度リミットが掛かりませんが、モーターの性能上30km/hを大きく超える速度で走行する事ができません。
ハイブリッド走行でのモーター駆動は、30km/h以上の速度でも駆動します。
僕が試した所、35km/hまで速度が出ましたが、速度からケイデンス(1分間片脚あたりのペダリング回数)を計算しますと160ケイデンスでペダリングする事になりますので、35km/hの速度で走り続けられません。
スロットルを回した状態でもペダルを漕ぐ事で人力アシストができます。
モーターはスロットルの開度に合わせて一定のパワーがでますが、ペダルを漕ぐ事でさらにパワーを上乗せできます。
スロットルを回して電動走行しつつ、ペダルを漕いで人力でモーターをアシストする事で上り坂でも力強く走行できます。
原付バイクと自転車の切り替え「モビチェン」
GFR-02には原付バイク専用の通常モデルと、原付バイクと自転車との相互切り替えができるモビチェン付きモデルの2種類があります。
約1割程度高くなりますが、モビチェン付きモデルをおすすめします。
モビチェン付きモデルは原付バイクが走行できない道路でもモビチェンして自転車モードにする事で走行できますので、自動車や原付の一方通行規制が敷かれている道路で非常に役に立ちます。
モビチェンの操作方法はナンバープレート左側面にあるボタンを長押ししますと「ピピピッ」と電子音が鳴った後、「カチッ」とロックが外れる音が聞こえます。
左側ボタンを押しながらさらに右側のボタンを深く押し込んでヒンジを跳ね上げる事で、ナンバープレートが自転車マークのプレートで覆い隠されて自転車モードになります。
自転車モードではパワースイッチを押しても電源が入りませんのでモーターは一切駆動せず、ウインカーや警報器も作動しません。
ハイブリッド走行をする場合、モーターを駆動させる為に電源を入れる必要がありますので、原付バイクモードでのみハイブリッド走行ができます。
折りたたみと車載輪行
GFR-02は折りたたみ式車両ですので、折りたたむ事で乗用車に積み込んでもスペースを取りません。
また、GFR-02はガソリンを使用しませんので、車内がガソリン臭くなりません。
ただし、車体重量は19.4kgあり重くて持ち上げづらい事が難点ですので、フロア地上高が低い自動車の方が積み込みやすいです。
折りたたみ作業はゆっくり作業しても実測時間2分で折りたためましたし、要領が分かり作業に慣れる事でもっと短時間で折りたためます。
グラフィット公式チャンネルの折りたたみ解説動画です。
折りたたむ時はフレームに差し込んであるバッテリーが抜け落ちない様に、バッテリー用の鍵を掛けておきましょう。
電車での輪行をする人向けにGFR-02を販売しているグラフィットから専用の輪行バッグが販売されていますが車体重量が重く、持ち続ける事が難しいです。
電車で輪行する場合はGFR-02にオプションの荷台を取り付けて、輪行後荷台に折りたたんだ台車と輪行袋を積載すると良いでしょう。
アクセサリーオプションのリアキャリアを取り付けますと、折りたたみ台車や輪行袋が積載できます。
リアキャリアを取り付けても、車体の折りたたみに支障をきたしません。
なお、GFR-02専用バッテリーは航空機への持ち込みができません。
あらかじめバッテリーのみを宅配便の営業所止めで発送し、現地で受け取りましょう。
充電と走行可能距離
GFR-02用の充電器は家庭用の100Vコンセントに対応していて、充電時間も2~3時間程度と短時間で充電できます。
ですので、充電器を用意しておきますと、自宅や職場など場所を選ばずに充電できます。
カタログスペックでは満充電状態からの走行可能距離は約34kmですが、25km/hの定値定速走行の時の条件ですので、実際の走行可能距離は信号や坂道などの条件により大きく変わります。
実際に公道をモーター駆動のみ30km/hの速度で走行した所、16.3km走行しましたらバッテリーインジケーターが残り1目盛になっていました。
また、上り坂を急勾配以外モーター駆動のみ走り続けますと、9.4km走行した所でバッテリー切れになりました。
モビチェンなしの通常モデルではバッテリーが完全になくなりますとウインカーやライトが点灯しなくなり道交法上公道を走行できなくなりますので、保安部品が作動するバッテリー残量を残してモーターの駆動を停止させています。
ちなみに自転車として走行できるモビチェン付きモデルでも、通常モデルと同じバッテリー制御をしています。
指紋認証YubiLock
YubiLockとは、指紋認証方式で解除できるロックの事です。
使用者の指紋をYubiLockに登録しておく事により、鍵がなくてもロックを解除できます。
登録できる指紋も、ロック解除の他に指紋の登録とリセットができる管理者は3個、ロック解除のみできる使用者は17個登録できますので、運転免許を持っている家族の指紋を登録しておく事でGFR-02を共有できます。
また、雨で指先がふやけたり汚れたりして指紋が認識しづらい時や、YubiLock側のバッテリーが切れて指紋認証ができない時でも、鍵を使ってロックを解除できますので安心です。
ディスクブレーキと太いタイヤで制動力抜群
GFR-02に装着されているタイヤは57mmとかなり太いです。
ディスクブレーキは油圧式ではなくワイヤー式ですが、ブレーキの利きが良いです。
ディスクブレーキの強い制動力を太いタイヤが受け止めますので、自転車モードで50km/hの速度で下り坂を下っている時でもしっかり減速できます。
ブレーキがよく利く反面、ブレーキ操作に慣れるまでは止まる時に「カックン」としますし、下り坂で速度が出ている時にブレーキを強く掛けますと重心が前方に移動して転倒落車しますので、ブレーキの特性をしっかり把握しておきましょう。
ワイヤー式ブレーキですので油圧式で発生するペーパーロック現象は発生しませんが、ディスクローターとブレーキパッドが高温になりますとフェード現象が発生します。
ペーパーロック現象
ブレーキフルードが高温になる事で気泡が発生して制動力が落ちる現象の事
フェード現象
高温により摩擦力が低下する現象の事
GFR-02には自動車やオートバイの様なエンジンブレーキがありませんので、下り坂ではブレーキを掛ける事でしか減速できません。
下り坂で常時ブレーキを掛け続けていますとブレーキが利かなくなり大変危険ですので、連続的ではなく断続的にブレーキを掛けて速度を制御しましょう。
タイヤのエアーバルブは自動車やオートバイと同じ米式バルブで、空気圧は2.8~3.1barです。
エアーボリューム量が多いですので毎週空気圧を確認する必要はありませんが、毎月1回は空気圧を確認補充し適正空気圧を維持しておきますと走行可能距離が延ばせられますし、コーナーリングの時にタイヤがヨレにくく安定して曲がれます。
駐輪場を選ばない
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02はモビチェンする事により、自転車駐輪場とバイク駐輪場のどちらにでも駐輪できます。
自転車駐輪場ではモビチェンしてナンバープレートを自転車マークにする事で違和感なく駐輪できます。
自転車駐輪場
他の自転車と馴染んでいます。
タイヤが太いですので車輪止めにタイヤが収まりませんが、車体全長が短い為、車輪止めの手前に駐輪しても車体がラインより外側にはみ出る事がありません。
車体が短いのでラインからはみ出ていません。
バイク駐輪場ではモビチェンしてナンバープレートを見える状態にして駐輪しますと、駐輪してある他のオートバイと違和感がありません。
バイク駐輪場
ナンバープレートが見えるので、他のオートバイと馴染んでいます。
また、車体を手で持ち上げられる程軽いですので、取り回しがよく駐輪しやすいです。
走行事例
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02に乗って、色々な所を走行してみました。
原付バイクモードと自転車モードをうまく活用する事により、走行の幅が広がります。
観光
金沢市中心部をモビチェン付き二刀流バイクGFR-02に乗って観光しました。
金沢市中心部は一方通行路が多く、標識では一方通行の規制対象車両は自動車と原付になっていますが、自転車は規制対象になっていません。
モビチェンして自転車モードで走行しますと原付バイクでは走れない道でも走行できますので、一方通行が多い道でも快適に走行できます。
また、歩行者専用道路もありますが車体重量が19.4kgと原付バイクとしては非常に軽いですので、力を入れなくても押して上り坂を上がれます。
アクセサリーオプションのスマートフォンホルダーを装着しますと、スマホをナビとして使えます。
さらに、アクセサリーオプションのUSB充電器STを使用する事で、スマホのバッテリーが少なくなってもナビを使用しながら給電できます。
USB給電は自転車モードでも使用できます。
金沢駅鼓門
長町武家屋敷跡
兼六園
金沢城公園石川門
ひがし茶屋街
悪路走行
城跡巡り 切山城跡未舗装路走行
GFR-02はタイヤが太いですので、トレイルライドも楽しめます。
城跡への道は舗装されていませんが、入口付近は勾配も非常にきついです。
グラベルバイクやマウンテンバイクではギヤ比1以下のものすごく軽いギヤにしないと上れませんが、GFR-02でしたらモーターの駆動力をメインにペダルを漕いでモーターをアシストする事により上れます。
GFR-02にはサスペンションがなく速度を上げると車体が跳ねますので、スロットルレバーを丁寧に操作してモーターのパワーを制御しながらペダルを漕ぎますとスムーズに上れました。
ただし、タイヤはオンロード用ですので悪路では滑りやすい為、慎重に走行しましょう。
悪路の平坦路ではスロットル操作をしなくてもペダルを漕いでハイブリッド走行をして進めますし、フル電動走行もできます。
悪路の下り坂ではタイヤが滑りやすいですので特に慎重に走行し、怖いと思いましたら無理せずGFR-02から降りて歩いて下りましょう。
切山城跡の場所
千里浜なぎさドライブウェイ
千里浜なぎさドライブウェイは国内で唯一の波打ち際を走れる公道で、砂浜の所々に標識が立っています。
行き道は原付バイクモードで走行し、帰り道は自転車モードで走行しました。
砂浜を走行するとタイヤが埋もれて走行できなくなると思われますが、砂が海水を含んで固く引き締まっていますので二輪駆動の乗用車でも問題なく走行できますが、砂が乾燥している所に侵入しますとスタックして出られなくなります。
原付バイクモードで30km/hの速度で走行しますと砂浜のデコボコで車体がよく跳ねますが、楽しくモーターライディングを満喫できます。
自転車モードで走行する場合でもペダルはそれ程重くなりませんし、原付バイクモードより速度が出ませんので車体が跳ねず、こちらも楽しくサイクリングを満喫できます。
低速で走行していますと後続の自動車によく追い越され、思わず砂が乾燥した所に進入しましたが、車体が軽いですのでGFR-02を押して本線に復帰できました。
千里浜なぎさドライブウェイの場所
ヒルクライム
石川県で一番長い上り坂が続く夕霧峠を走行して、GFR-02の登坂性能を検証しました。
コースはイオン森の里の向かい側にあるVドラッグを始点として、夕霧峠の山頂まで続く道を走行します。
所々で10%を超える急勾配がある、走りごたえのあるコースです。
上り
走行モードはHIGHに設定、バッテリーを満充電にした状態でスタートして、一部区間を除いてモーター駆動のみで走行しました。
イオン森の里の向かい側にあるVドラッグからスタート
緩い2%台の勾配では30km/hの速度を維持して走行でき、勾配がきつくなる程速度が落ちていき、7%になりますと時速18km/hまで低下しますが、モーターの駆動力だけで上っていけます。
勾配10%を超えますと時速10km/h以下にまで低下しましたが、ペダルを漕いでモーターを人力でアシストしますとスムーズに上れます。
夕霧峠に続く道で一番勾配がきつい激坂。
激坂中に左カーブがあり、さらに勾配が急になります。
快調に上り続けられましたが、9.4km走行した所でバッテリー残量が不足してモーターが停止しました。
医王の里オートキャンプ場手前でバッテリー切れ
30秒ぐらい停まっていますとバッテリー残量が少し回復してモーターが駆動できる様になりましたので、バッテリー消費を抑える為にペダルを漕いで人力アシストしながらハイブリッド走行して進みました。
ハイブリッド走行はより速く、プロのロードレーサー選手の様な速度で上れますので、まさに人馬一体の走りが楽しめます。
そこから1.6km進んだ所でまた電欠になり、再発進しますと1.3km先で再度電欠になりました。
さらに再々発進して0.8km進んだ所でとうとうバッテリーが回復しなくなり、モーターが完全に駆動しなくなりました。
完全に目盛がなくなっている訳ではありませんが、モーターは駆動しません。
原付バイクモードで必要な保安部品を動作させる電源だけを残す仕様です。
ここから先はペダルを漕いで進もうとしましたが、人力だけではギヤ比が重すぎてペダルが漕げませんでした。
山頂付近の日陰部分には、5月でもまだ雪が残っています。
山頂まで残り1.3kmとわずかでしたので、歩いてGFR-02を押しながら先に進み山頂に到着しました。
夕霧峠山頂に到着。
ここから日本海まで一望できます。
下り
太いタイヤが路面によくグリップしますので、ロードバイクで下るより安定感があります。
また、ワイヤー式ディスクブレーキですが、太いタイヤがディスクブレーキの制動力を受け止めしっかり減速できます。
下り坂
ブラインドコーナーが多数ありますので、速度の出し過ぎに注意しましょう。
そして、タイヤが細いロードバイクでは怖かった雨天時スリップ防止用の縦溝舗装路面(グルービング工法路面)通行時もタイヤが太いのでタイヤが溝に取られにくく走行しやすかったです。
ロードバイクの大敵の縦溝舗装路面でも安心して下れます。
サイクリングロード
原付バイクでは走行できないサイクリングロードも、モビチェン付き二刀流バイクGFR-02でしたら自転車モードにモビチェンする事により、自転車として走行できます。
原付バイクモードから
自転車モードにモビチェン
小径の太いタイヤですのでスポーツサイクルの様に速く走行できませんが、ママチャリと同等の15~20km/hの速度で走行できました。
ですので、サイクリングロードまでは原付バイクモードで走行し、サイクリングロードでは自転車モードでサイクリングを楽しむ事ができます。
自動車がいないサイクリングロードでのサイクリングは快適です。
走っているランナーや子供がよく歩いていますので、速度の出し過ぎに注意しましょう。
通勤
自動車通勤と同じ道を走行して、通勤でモビチェン付き二刀流バイクGFR-02の使い勝手を検証しました。
通勤時間帯は渋滞していて片側二車線の幹線道路でもノロノロ運転ですので特に問題がありませんでしたが、交通の流れが良くなりますと自動車に抜かれます。
交通量の多い幹線道路では交通の流れに乗れませんでした。
ですので、交通の流れが良い幹線道路での走行には適していませんでした。
一方、裏道では交通量が少なく快適に走行できます。
裏道は自動車の往来が少ないので、快適に走行できます。
また、自動車や原付バイクの通行ができない所でも、自転車モードにモビチェンする事で走行できる所が良いです。
公園内に敷設された臨時歩行者兼自転車専用道
原付バイクモードでは走行できませんが
モビチェンして自転車モードにする事で走行できます。
実はモビチェンしなくても、エンジンを切って(GFR-02の場合は電源を切る)押して歩く事で、オートバイも歩行者兼自転車専用道を通行できますが…
サイクリングロードを押して歩くには距離が長すぎますので、
モビチェンして自転車モードで走行した方が歩くより速く通行できます。
夜間走行
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02の場合、原付バイクモードでは常時ライトが点灯する仕様ですが、自転車モードでもナンバープレート左側のモビチェンボタンを1回押す事によりライトとテールランプを点灯させられます。
暗くて何も見えない道が
ライトで照らされました。
また、原付バイクモードと同様に、自転車モードでもライト点灯中にブレーキを握りますとテールランプが強く光ります。
ブレーキを握っていない状態
ブレーキを握った状態
ライトはあまり明るくありませんので、30km/hの速度で走れる原付バイクモードで帰宅する場合はなるべく日が暮れる前に自宅に帰るか、自転車モードにモビチェンしてゆっくり走行しましょう。
一見明るく見えますがスマホの画像補正で明るく写っているだけですので、実際はもっと暗いです。
まとめ
二刀流バイクGFR-02について
・原付バイクモードでの右折ではパワー不足感がある。
・自転車モードではママチャリと同等の速度で走行できる。
・ハイブリッド走行でモーターのパワーを人力アシストできる。
・モビチェン付きモデルは一方通行路が多い地域で非常に役に立つ。
・折りたためるが車体が重いので自動車を用いた輪行に適している。
・家庭用100Vコンセントで2~3時間で充電できる。
・ディスクブレーキと太いタイヤでよく止まる。
・モビチェン付きモデルは自転車駐輪場にもバイク駐輪場にも駐輪できる。
・太いタイヤで悪路走行やスリップ防止用の縦溝舗装路面でも安定感がある。
・モビチェン付きGFR-02はサイクリングロードが通行できる。
・交通量が少ない裏道での走行に適している。
・ライトが暗く夜間走行にはあまり向いていない。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02の原付バイクモードは、スクーターと同じ運転方法で運転できるが加速力がスクーターより弱く、右折ではパワー不足感がある。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02の自転車モードではスポーツサイクル程速く走れないが、ギヤ比を車体重量やタイヤの転がり抵抗に最適化させているので、ママチャリと同等の速度で走行できる。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02の原付バイクモードでモーター走行中にペダルを漕ぐ事により、パワーを上乗せするハイブリッド走行ができる。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02では、走行する道路状況に合わせてモビチェンして原付バイクモードと自転車モードの相互切り替えができるので、市街地中心部に多い一方通行路では非常に役に立つ。
GFR-02は折りたためるがバッテリーを付けた状態で19.4kgと重い為、電車での輪行には適さないが自動車を用いた車載輪行に適している。
GFR-02のバッテリー充電は家庭用100Vコンセントで充電でき、充電時間も2~3時間程度と短い。
満充電状態からの走行距離は走行する道路により大きく変わり、信号のある平坦路では18km以上走れるが、上りのみの道では10km程度でバッテリーが切れる。
ロック解除は指紋認証と鍵を併用できるので指紋でロック解除でき、指紋が認識しない時でも鍵を使ってロック解除できる。
GFR-02に取り付けられているディスクブレーキはよく利き、太いタイヤとの相乗効果でしっかり減速停車できる。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02はモビチェンする事により、自転車駐輪場にもバイク駐輪場にも駐輪できる。
市街地中心部での観光ではモビチェンを使う事により、自動車原付一方通行路が多い道でも自転車モードで通り抜けられ道に迷いにくい。
悪路走行でも太いタイヤで安定感があり、スロットル操作とペダリングを併用する事で上りの悪路でもよく進む。
上りでも急勾配でなければモーターの力だけで進み、ペダルを漕いでハイブリッド走行する事でさらに速く走行できる。
下りではブレーキがよく利き、スリップ防止用の縦溝舗装路面通行時もタイヤが太く安定して走行できる。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02は、原付バイクでは走行できないサイクリングロードでも自転車モードにモビチェンする事で走行できる。
通勤では交通量の多い幹線道路での走行には向いていなかったが、交通量の少ない裏道は快適に走行できた。
ライトが暗いので、夜間走行にはあまり向いていない。
モビチェン付き二刀流バイクGFR-02に乗って週末の走行を楽しみつつ、平日は通勤に使ってGFR-02を最大限に活用しましょう。