パワータップの電池交換をしようとしてキャップを開けた時にOリングが千切れてしまったので、新しいOリングを購入しようとしましたら売り切れになっていました。
販売元にOリングの件を問い合わせた所、在庫取り扱い終了と返答されてしまい購入できず困っています。
パワータップのOリングを販売しているショップは他にありますか？
長く使い続けてきたとはいえ、購入した時は大きな出費でしたので、その保守部品が手に入らないと困りますよね。
残念ながらパワータップのメーカー「SARIS」がハブ型パワーメーターの製造を終了したので国内代理店の「キルシュベルク」も取り扱いを終了しています。保守部品も在庫限りで新規入荷はしていません。
ですが、規格品から適合するOリングを探しますと代替品があります。
パワータップG2の代替品Oリングが分かる。
パワータップG2のOリングを購入したい人。
Oリングは材質がゴムですので、使い続けていますとひび割れが発生し、キャップの脱着を繰り返していく内にOリング千切れてしまう事があります。
ですが、メーカーと代理店は保守部品の取り扱いを終了しましたのでパワータップ純正Oリングが手に入りません。
そこで本記事では、パワータップG2純正Oリングの代替品を紹介します。
目次
本記事の要約
パワータップG2代替品のOリングは外周部「規格 AS568-033」、内周部「規格 AS568-023」です。
パワータップG2代替品Oリング
パワータップG2代替品Oリングは以下の物が適合します。
防水Oリング L（カバー外周用）規格 AS568-033
防水Oリング S（カバー内周用）規格 AS568-023
(2024/04/27 13:39:58時点 楽天市場調べ-詳細)
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本体生産終了で保守部品も手に入らない
2010年の当時はパワーメーターが30万円以上する高額機材でしたが、その中でパワータップは8万円以下で購入できる画期的な製品でした。
その後、各社がパワーメーターを発売していき価格が下がり、今では測定値を2倍に換算する片脚計測型のクランク型パワーメーターが4万円台から購入できる様になるまで安くなりました。
パワータップはハブ型パワーメーターですので後輪は手組みホイールになる為、好きなホイールが使えないという欠点があります。
また、ドライブトレインでパワーロスされた後のパワー値を計測するので、同じギヤ比で走行していてもギヤの組み合わせで路面に伝える推進力は同じですが、ペダルの負荷が変わる問題点があります。
8万円以下で購入できるパワーメーターでパワー値を両脚計測できるメリットがありますが、好きなホイールが使えないデメリットがある理由で市場から淘汰されていきました。
現在ではメーカー「SARIS」はペダル型パワーメーターのみ製造していて、日本代理店「キルシュベルク」もペダル型パワーメーターのみ販売しています。
パワータップの保守部品も在庫限りで取り扱いが終了しましたので、防水Oリングが買えなくなりました。
規格品のOリングから代替品を探す
Oリングは規格により同じ内径でも太さが違います。
「日本シール精工 金型検索」より適合しそうなOリングを調べました。
純正Oリングの太さを調べる
ノギスでパワータップに付いていたOリングの太さを測定した所、下記の値でした。
カバー外周用 φ1.5mm
カバー内周用 φ1.8mm
パワータップOリング取り付け寸法を調べる
ノギスでパワータップのOリング取り付け溝の直径を測定した所、下記の値でした。
ハブ外周部 φ53.1mm
ハブ内周部 φ27.5mm
測定した結果を基に代替品の候補をピックアップする
外周部
内径50～55mm、直径1.8mm以下のOリングを調べた一覧表です。
| 規格 | 内径 | 太さ |
| AS568-033 | 50.52mm | 1.78mm |
| AS568-034 | 53.7mm | 1.78mm |
内周部
内径25～30mm、直径1.8mm以下のOリングを調べた一覧表です。
| 規格 | 内径 | 太さ |
| AS568-022 | 25.12mm | 1.78 mm |
| AS568-023 | 26.7mm | 1.78 mm |
| AS568-024 | 28.3mm | 1.78 mm |
| AS568-025 | 29.87mm | 1.78 mm |
小さめで一番近い内径のOリングを選定する
φ50.25mmよりφ53.7mmの方が寸法は近くても、取り付け溝よりOリングの直径が大きいと取り付けた時にOリングが溝にフィットしないので、小さめのOリングを選定しました。
外周部
規格AS568-033 内径50.52mm 太さ1.78mm
内周部
規格AS568-023 内径26.70mm 太さ1.78mm
代替品のOリングを取り付けて状態を確認
Oリングの取り付け
外周部 Oリングの取り付け
若干小さめのOリングを選定しましたが、材質がゴムですので軽く引っ張るとOリングが若干延びて溝に入れられました。
内周部 Oリングの取り付け
こちらも僅かにOリングが小さめでしたが溝に入れられました。
ハブカバーの取り付け
ハブカバーを締め込んだ所、純正品のOリングと同じねじ込み硬さでした。
ちなみに手が滑ってハブカバーが外しにくい時は、ゴム手袋を付けてハブカバーを握りますとハブカバーが回しやすくなります。
また、チェーン洗浄などの汚れ物のメンテナンスをする時にあると便利です。
まとめ
パワータップG2代替品Oリングは外周部「規格 AS568-033」、内周部「規格 AS568-023」のOリングが適合する。
元から付いていたOリングの太さとハブのOリング溝を測定すると適合するOリングを選定できる。
Oリングを選定する時は取り付ける溝より僅かに小さめのOリングを選定すると、取り付けた時にOリングがフィットする。
また、Oリングの太さが僅かに太くても、カバーをはめ込む時にゴムが外周に合わせて変形するので問題はない。
Oリングが切れた時には代替品のOリングに付け替えて、これからもパワータップを愛用しましょう。
