2万円台から買えるルック車は買いやすいですが、メーカー製スポーツサイクルより価格帯が全然違いますので、安全性や性能面で心配ですよね。
最低限必要な用品類を紹介
ルック車で通学をしようと検討している人
ルック車のメリット・デメリットと、最低限必要な用品類についてまとめました。
この記事を読んで、ルック車で通学しましょう。
それでは、どうぞ。
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目次
本記事の要約
プロに狙われず鍵さえ掛けておけば安心して駐輪でき、リア7段変速で平坦路を快適に走る事ができるルック車は買い求めやすい価格で販売されています。
また、ルック車はママチャリより速度が出ますので通学時間も短縮でき、駐輪もサイドスタンド付きですので停める場所を選びません。
ただし、ルック車はフレームサイズが選べず、変速操作もしづらく、車体重量が重くブレーキの利きが悪いですのでその点を理解して買いましょう。
ルック車でも最低限買い揃える用品類は、メーカー製のスポーツサイクルと同じです。
ルック車のメリット
大手メーカーのロードバイクに乗られている人からは、ルック(見た目)車(スポーツサイクル)と揶揄されていますが、ルック車ならではのメリットがあります。
ルック車は鍵さえ掛けておけば盗まれない
自転車窃盗犯には2種類に分類されます。
1つ目は移動する為の足として鍵のかかっていない自転車を盗み、用が済んだら乗り捨てるタイプです。
2つ目は盗んだ自転車を販売したり、パーツごとに分解して販売したりしているプロの窃盗団です。
プロの窃盗団は生業として自転車を盗んで転売していますので、大したお金にしかならない安い自転車には手を出しません。
プロの窃盗団が盗む自転車は、高価なロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツサイクルで、転売により多額の利益が出る自転車を狙っています。
高価な自転車はパーツ単位でバラして売っても、1パーツあたり数万円で売れます。
そんなプロの窃盗団からは、一目見るだけでルック車とスポーツサイクルを判別できます。
例えばデュアルコントロールレバーでなかったり、フレームにルック車のロゴが書かれていたりしていますので、自転車を知っている人でしたら簡単にルック車を見分けられます。
ですので、ルック車はチョイ乗りされない様にしっかり鍵を掛けておけば、まず盗まれる事はないでしょう。
ルック車でも平坦路走行は快適
ルック車の大半がリア7速ですが、平坦路を走る分には十分です。
リアスプロケットの構成は、14-16-18-20-22-24-28Tまたはローギヤが32Tですので、平坦路で使うギヤがクロスレシオになっており走りやすいです。
ただし、上りではローギヤと次のギヤとのギヤ比が飛び過ぎてしまいますので走りにくいですが、ローギヤが大きいですので速く上れませんが足を着く事はないでしょう。
気軽に始められる価格帯
送料込みで2万円台から販売されていますので、ママチャリと同じ予算でロードバイクのルック車が買えます。
「サイクリングを始めたいけど、10万円以上掛かるのはちょっと…」と思われている人には、買い求めやすい価格が魅力的です。
ママチャリより速い
乗り降りのしやすさを重視した為に、フレームのトップチューブを排除したママチャリよりは、ルック車はフレーム剛性があります。
また、ライディングポジションも違いますので、漕ぎやすくライダーの空気抵抗がママチャリより小さい為、よく進みます。
今までママチャリで通学していた場合、例えルック車に乗り換えたとしても、通学時間が短くなります。
駐輪に便利なサイドスタンドが標準装備
スポーツサイクルは軽量化の為に、走行に必要のないサイドスタンドは取り付けられていません。
ですが、ママチャリと同じ価格帯であるルック車は、日常の使い勝手を良くする為にサイドスタンドが取り付けられています。
ですので、駐輪時も壁に立てかける事なく、サイドスタンドを使ってルック車を自立させられます。
ルック車のデメリット
ママチャリ感覚で買い求めやすいルック車ですがコストダウンの影響が表れており、大手メーカーのロードバイクに乗った事がある人がルック車に乗ると、別の乗り物の様に感じます。
平均身長から大きく外れる人には合わない
大手メーカーのロードバイクはフレームサイズが5種類ぐらいありますが、ルック車は1サイズか、よくて2サイズまでしかありません。
2サイズでも大きいサイズが男性用、小さいサイズが女性用と、ざっくりとしたサイズ展開となっています。
平均身長に合うようにフレームサイズを設計していますので、平均身長から大きく外れる人には乗りにくい自転車になります。
ただし、男性の場合は平均身長よりかなり低ければ女性用のフレームサイズを選んだり、逆に女性でも平均身長よりかなり高ければ男性用のフレームサイズを選んだりすれば、より多くの人に合うでしょう。
走行中の変速操作がしづらい
現代のロードバイクでは標準であるデュアルコントロールレバーではなく、ルック車はシフターとブレーキレバーが別々になっています。
ですので、ブラケットポジションや下ハンドルポジションで走っている時に変速操作しようとすると、ハンドルを握り替えなければなりませんので快適に走れません。
また、GCN Japan の動画で指摘されていますが、ドロップハンドルのフラット部にサムシフターが取り付けられています。
ダンシングすると膝がサムシフターに当たり意図しない変速がされますので、サムシフターに当たらない様にダンシングするとダンシングがしづらいです。
ルック車は上りで不利(意外に大差なし)
ルック車は大手メーカーのロードバイクより重いですので上りに弱いですが、意外に大きな差はありません。
本当に自転車の重量差で大きな速度差がないのか、僕のヒルクライムデータを用いて比較検証します。
ヒルクライムコース
距離8.5km
標高差345m
平均勾配4.0%
カーボンロードバイク 車体重量7.5kg | |||
データ | 平均出力w | 体重kg | タイム |
1 | 240 | 61.9 | 26分31秒 |
2 | 241 | 61.0 | 26分30秒 |
3 | 243 | 61.0 | 26分31秒 |
平均値 | 241 | 61.3 | 26分31秒 |
アルミロードバイク リヤキャリアとバッグ他装着品含めて車体重量15kg |
|||
データ | 平均出力w | 体重kg | タイム |
4 | 238 | 61.0 | 27分45秒 |
5 | 245 | 61.6 | 29分30秒 |
6 | 246 | 61.7 | 28分14秒 |
平均値 | 243 | 61.4 | 28分30秒 |
重量差7.5kgでタイム短縮時間2分、タイム短縮割合7.4%速くなり、車体重量が2倍も違う割に劇的には速くなっていない事が分かります。
ちなみに、GCN Japan の動画では
ピナレロ車 車体重量8.2kg タイム19分30秒
安い自転車 車体重量12.6kg タイム21分31秒
平均出力不明
の結果になっています。
自転車の重量差4.4kgでタイム短縮時間2分、タイム短縮割合10.3%速くなり、
こちらのデータでも車体重量の違いでは極端な差にはなっていません。
ブレーキの利きが弱い
ルック車に取り付けられている社外品のブレーキは利きが弱いです。
急に人や車が飛び出してきても止まり切れず、ぶつかってしまう危険性が大手メーカーのロードバイクよりルック車は高くなります。
また、下りは制動力の弱さが目立ちますので、コーナー手前までに十分に減速しましょう。
変速に難がある事も
アマゾンのレビューにも書かれていますが、フレームの精度が悪く、変速がうまく決まらない事が多いです。
全部が不良品ではないとは思いますが、外れを引いた時はディレイラーの調整でうまく誤魔化して、とりあえず変速できる様にしておきましょう。
ブレーキキャリパーだけでも、よく利く物に交換したい所です。
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ルック車に必要な物
ルック車でも必要な物は大手メーカーのロードバイクと同じです。
ママチャリの代わりにルック車で通学する内容で本記事を書きましたが、ルック車でもパンクをすれば現場でチューブ交換が必要だったり、夜走る場合はライトが必要だったりします。
こちらの記事に用品類を記載していますので、本記事と併せてご覧ください。
仏式対応のフロアポンプが必要
チューブはルック車でもママチャリに採用されている英式バルブではなく、スポーツサイクルに採用されている仏式バルブです。
ルック車を購入すると変換アダプターが付属されてきますが、ママチャリの空気入れでは十分な空気圧にする事ができません。
空気圧が不足しているとタイヤが大きく変形して転がり抵抗が増える事で速度が出にくいですので、仏式バルブ対応空気入れを使って規定圧まで空気を入れましょう。
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駐輪する時はワイヤーロックで施錠
ルック車は、ママチャリの様な施錠器具は取り付けられていません。
ですので、駐輪する場合は別途ワイヤーロックを用意しましょう。
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ヘルメットを被りましょう
ルック車でもママチャリより速く走る事ができ、大手メーカーのロードバイクに近い速度で走れますので、万が一の落車の時に備えてヘルメットを被りましょう。
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まとめ
ルック車はプロに狙われないので、鍵さえ掛けておけば盗まれない。
ルック車でもリア7段変速なので、平坦路で使うギヤが多く走りやすい。
ルック車の価格はママチャリと同じ価格帯なので、買い求めやすい。
ルック車はフレーム剛性やポジションがママチャリとは違うので、ママチャリより速い。
ルック車はサイドスタンドが標準装備で駐輪時に便利。
ルック車はフレームサイズの種類が少なく、人によってはサイズが合わない事もある。
ルック車はサムシフターでの変速操作なので、変速時ハンドルを握り替えなければならず不便。
ルック車は車体重量が重く上りに不利だが、意外に重量による速度差はない。
ルック車のブレーキは利きが悪いので、早めのブレーキ操作が必要。
ルック車のフレームは精度が悪く、調整しても変速がうまくいかない事がある。
ルック車を通学で用いる時は、仏式対応のフロアポンプとワイヤーロックが必要で、速度が出るのでヘルメットを被る事を推奨する。
以上の事からルック車は通学用自転車として適しています。
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