パンクした場合、チューブにパッチを貼って修理して再利用しています。
パッチを貼ったチューブは、パッチを貼っていないチューブと比べて転がり抵抗が大きくなりますか?
パッチを貼ってパンク修理したチューブを使っても転がり抵抗はほとんど変わりません。
レースやイベントではパンク修理していないチューブを使った方が良いですが、通勤通学や練習などの普段使いではパンク修理してチューブを使い続けた方が走行感はそのままでランニングコストを下げられます。
パンク修理歴有無による転がり抵抗の違いについて分かる。
パッチを貼ってチューブを使い続けるか新品のチューブに交換するか迷っている人。
どんなに耐パンク性能が高いタイヤでも、クギを踏んでタイヤに刺さってしまうと必ずパンクします。
パンクして穴の開いたチューブはパッチを貼って再利用する人が多いと思いますが、転がり抵抗の悪化が気になります。
そこで本記事では、パッチを貼ってパンク修理したチューブの転がり抵抗の増加について取り上げます。
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目次
本記事の要約
チューブにパッチを貼ってパンク修理しても転がり抵抗はほとんど変わりません。
パンク修理しても転がり抵抗はほぼ同じ
修復歴のないチューブを付けたタイヤと4ヵ所にパッチを貼ったチューブを付けたタイヤの2通りの条件を用意しました。
そして37km/hまで加速した後、脚を止めて32km/hまで惰性走行して取得したデータを基に計算した所、パンク修理の有無による差はほとんどありませんでした。
パッチ無 | パッチ有 | 差 | |
8.0bar | 43.72w | 31.85w | 11.87w |
7.5bar | 28.35w | 31.80w | -3.45w |
7.0bar | 26.31w | 34.12w | -7.82w |
6.5bar | 37.67w | 34.15w | 3.52w |
6.0bar | 34.33w | 25.97w | 8.36w |
5.5bar | 34.13w | 29.10w | 5.03w |
5.0bar | 40.28w | 36.52w | 3.76w |
4.5bar | 29.96w | 27.13w | 2.83w |
4.0bar | 40.44w | 28.12w | 12.31w |
3.5bar | 35.89w | 40.84w | -4.94w |
平均 | 35.11w | 31.96w | 3.15w |
700×25Cのタイヤを使用
転がり抵抗の算出方法は下記リンク先に記載しています。
計算した値をグラフ化した上記図では、逆にパッチ有の方が転がり抵抗が小さくなっています。
ですが、それぞれの平均値で比較しますと3.15wしか差がありませんので、計測による誤差の可能性も考えられます。
転がり抵抗がほぼ同じ理由
チューブにパッチを貼ってもチューブ全体と比べてパッチの割合が非常に小さいです。
また、パッチは薄くて柔軟性があります。
ですので、修復歴のないチューブを装着してもパンク修理したチューブを装着しても転がり抵抗はほとんど変わりません。
パンク修理してチューブを使い続けた方が良い
パンク修復歴の有無による転がり抵抗の違いはほとんどありませんので、通勤通学や練習サイクリングなどの普段使いではパンクしたチューブにパッチを貼って使い続けた方が出費を抑えられます。
ただし、チューブ自体が経年劣化しますと柔軟性が悪くなり、新品のチューブではパンクしない様な小さな異物でもパンクを誘発するリスクが高まります。
ですので、3回程度パンク修理したチューブが再度パンクした場合は処分して新しいチューブに付け替えましょう。
複数のホイールを所持している人はレースやイベント用ホイールを新品のチューブにして、外したチューブは練習用にお下がりさせると良いです。
ラテックスチューブや軽量タイプのプチルチューブを練習用にお下がりさせる場合は注意が必要です。
ラテックスチューブは空気抜けが激しいですので1日1回は空気を入れる必要がありますし、軽量プチルチューブはパンクしやすいですのでデメリットを承知の上で練習用ホイールに装着させましょう。
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3回程度パンク修理したチューブが再度パンク場合、処分して新しいチューブに交換しましょう。
まとめ
パッチを貼ってパンク修理したチューブを使用しても転がり抵抗はほとんど変わらない。
チューブに対するパッチの割合が非常に小さく、パッチは薄くて柔軟性があるので転がり抵抗には表れにくい。
パンクした場合はパッチを貼って使い続けた方が出費を抑えられるが経年劣化でパンクしやすくなるので、3回程度パンク修理したチューブが再度パンクした時は修理せず新品のチューブに交換した方が良い。
通勤通学や練習サイクリングでは、パンク修理したチューブを使って自転車の維持費を下げましょう。
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