今回の記事は、自転車に取り付けられるドライブレコーダーについてまとめました。
今は自動車に付けて当たり前になったドライブレコーダー。
自転車にも付けられたらいいなと思われた方ではないですか?
オートバイ用のドライブレコーダーがおすすめ
大容量のメモリーカードとモバイルバッテリーがおすすめ
ドライブレコーダーの取付方
ドライブレコーダーの使い方
自転車にドライブレコーダーを付けようと検討している人
ドライブレコーダーの選び方から使い方まで分かる内容にしました。
この記事を読んで、自転車にもドライブレコーダーを付けましょう。
それでは、どうぞ。
目次
自転車にもドライブレコーダーが必要な時代

ドライブレコーダーは、「ひき逃げ」「あおり運転」をされた場合の対策と、「事故時の証拠」として有効です。
自動車にひき逃げされた時も、映像が撮影されていれば犯人検挙の可能性が大きくなります。
近年社会問題になっているあおり運転も、ドライブレコーダーがあればしっかり証拠が残せます。
度が過ぎる行為に対しては警察に直接動画を持って行って、気軽な気持ちでやったあおり運転に対して妨害運転罪として厳罰を下してくれる事もあります。
事故時の証拠にも有効です。
相手が事実と異なる事を主張してきても、ドライブレコーダーで撮影した動画があれば簡単に相手のウソを証明できます。
リア:NECKER V1 Plus バイク用ドライブレコーダー
1080pで録画した動画を720pに落としてyoutubeに投稿
フロントカメラ生産終了品、リアカメラ日本国内販売終了品につき、現在購入不可。
たまにこの様な嫌がらせをしてくる車がいます。
今までは泣き寝入りでしたが、これからは動画として記録できます。
自転車へのあおり運転も「妨害運転罪」になります。
ロードバイクにドライブレコーダーを付けている場合がありますので、あおり運転は絶対にやめましょう。
必要な投資費用は前後付けて29,200円

内訳として、ドライブレコーダー11,000円 モバイルバッテリー2,200円 microSDカード64GB 2,500円 合計15,700円になります。(2021年1月現在)
フロントとリアに付ける時、モバイルバッテリー以外は2台分必要ですので、29,200円になります。
決して安くなく、取り付けても速くなる訳ではありませんが、いざという時に付けておいて良かったと実感できると思います。
今では、3万円で買い揃えられますので、当時から比べるとずいぶん安くなりました。
ドライブレコーダーにスマートフォンは不向き

スマホをドライブレコーダーとして使うと振動で壊れる
スマホは、自転車に取り付けて使用する事を想定していません。
ですので、段差などの路面状況により、スマホに想定以上の振動が常時加わります。
すぐには壊れないと思いますが、サイクルコンピュータ程の耐久力はないと思われます。
ツーリングで、スマホを自転車のナビとして使われている人は注意が必要です。
カメラ部分が壊れ、動画や画像にゆがみが生じる
特に光学カメラに振動は大敵です。
一度光学カメラが壊れると、撮影した写真や動画がゆがみます。
スマホを手で持って撮影しながら走ると危険
スマホをうまく取り付けられなかったり、取り付けるのが面倒だったりした理由で、直接手にスマホを持って撮影しながら走るのは危険ですのでやめましょう。
人や障害物を避ける為に急制動や回避行動を取ろうとしても、両手にハンドルを握っている場合よりうまく回避できないからです。
スマホの場合も、モバイルバッテリーが不可欠
スマホのバッテリーは大容量ですので、動画撮影したからといっても、すぐにバッテリー切れになる事はありません。
ですが、スマホをドライブレコーダーとして使うにはバッテリー容量が小さいです。
4~5時間の連続撮影でバッテリー切れになるでしょう。
バッテリーが劣化していたらランタイムはもっと短くなります。
自動車のドライブレコーダーの代わりに使っている人もいますが、車から給電しています。
ですので、自転車のドライブレコーダーとして使う場合も、給電しながら使う為にモバイルバッテリーが不可欠になります。

ドライブレコーダー

自動車用ドライブレコーダーはおすすめできない
ドライブレコーダーと言えば、主に自動車で使う物です。
ですので、ほとんどのドライブレコーダーは自動車向けに作られた物です。
ですが、自動車用のドライブレコーダーは室内で使う事を想定しており、雨に濡れる事も強い振動が加わる事も想定していません。
その自動車用ドライブレコーダーを自転車で使うと、すぐに故障する可能性が高いです。
また、想定外の使用として扱われる為、メーカー保証を受けられません。
オートバイ用のドライブレコーダーが防水でおすすめ
オートバイ用のドライブレコーダーは雨天使用も、エンジンや路面の振動も想定して作られていますので、自転車に取り付けても安心して使う事ができます。
モニターは不要
オートバイ用ドライブレコーダーにも、モニター付きの製品があります。
モニター付きですと、設定画面や動作状況や撮影した動画の確認ができて良いですが、モニターがある事で部品点数が多くなります。
製品は部品点数が少なくてシンプルな程、壊れにくいです。
また、モニターがある事でドライブレコーダーが大きくなり取付場所を探すのに苦労します。
強めの振動で作動する設定にしないと容量を食いつくす
振動を検知するとイベントフォルダに保存され、ユーザーが削除するまで残り続けます。
microSDカードの容量がイベント動画ファイルで埋め尽くされると、それ以上録画する事ができなくなります。
ですので、5時間ぐらいのライドで1回イベント録画される程度に振動設定を調整する必要があります。
それでも振動を検知し過ぎる場合は、振動設定を無効にしましょう。
ナンバープレートの数字が判別できる距離は10mぐらい
カメラのレンズのピントは無限大に設定してあります。
ですが、解像度に限界があり、被写体が離れる程ナンバープレートの判別が難しくなります。
ナンバープレートの文字が読み取れる距離は意外に短く、10m程度です。
夜はナンバープレートの判別ができない
夜間撮影に強いタイプのドライブレコーダーも昼間より夜間の撮影は弱いです。
昼間だったら読み取れるナンバープレートの文字も、夜間は読み取れません。
特にリアのカメラはフロントライトの影響を強く受けて、車種や色まで分かりません。
適正価格で信頼性のあるドライブレコーダーを買いましょう。
29,700円と少々高いですが、単体で最長9時間動作するリア用ドライブレコーダーもあります。
テールライト付きですので、夜間走行にも適していますし、本体重量が90gと軽いですのでサイクルイベントで使用しても重量増が気になりにくいです。
モバイルバッテリーを取り付ける場所がなかったり、軽量性を重視したりする人におすすめです。

microSDカード

microSDカードは容量が大きい程寿命が長い
ドライブレコーダーで撮影した動画はmicroSDカードに保存され、容量がいっぱいになると古いファイルから上書きされます。
microSDカードは書き込み回数に限りがあり、書き込み回数の寿命を迎えるとファイルエラーが発生し、大切な動画が保存できなくなります。
ですが、大容量のmicroSDカードを使うと書き込み回数の上限を増やす事ができ、容量が小さい物より寿命が長くなります。
また、大容量microSDカードを使うと保存できる録画時間が長くなりますので、残しておきたかった動画が自宅に帰ったら上書きされていた、という事も少なくなるでしょう。
microSDカードはデジカメ用ではなく、監視カメラ用の頻繁に書き換えをする事を想定した製品を使うと寿命が長くなります。
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モバイルバッテリー

モバイルバッテリーは大容量タイプがおすすめ
ドライブレコーダーはバッテリーを多く消費しますので、単品で使うと1時間程度でバッテリー切れになります。
ですので、モバイルバッテリーが不可欠です。
そのモバイルバッテリーも容量が大きい程ランタイムも長くなり、充電の手間が減ります。
ソーラーパネルが付いていない製品がおすすめ
ソーラーパネルが付いていると、日光に当たった時に意図しないドライブレコーダーの起動と録画が始まってしまいます。
太陽光でモバイルバッテリーに充電できても、それ以上にドライブレコーダーにバッテリーが消費されますので、自転車に乗る時にはバッテリー切れになる事も考えられます。
ソーラーパネルが付いていないモバイルバッテリーは電源ボタンを押さない限り起動する事はありませんので、まずはソーラーパネルが付いていないモバイルバッテリーから選びましょう。
もしソーラーパネル付きのモバイルバッテリーを買った場合は、意図しないドライブレコーダーの起動をさせない為にも、モバイルバッテリーのソーラーパネル部分を遮光して発電できない様にしましょう。
稼働時間は18000mAhで18時間ぐらい
どのドライブレコーダーを使うかでランタイムは変わってきますが、僕のドライブレコーダーで容量18000mAhのモバイルバッテリーを使った場合、18時間ぐらい使えました。
モバイルバッテリー側で電源が切れる製品がおすすめ
ほとんどのモバイルバッテリーは電源を入れる操作ができても、電源を切る操作ができません。
その場合はドライブレコーダー側で電源を切る必要があります。
もしモバイルバッテリー側で電源を切れる事ができたら、電源を切る操作が簡単になります。
その様なモバイルバッテリーがあるのでしたら、それを選びましょう。
もし電源が切れないモバイルバッテリーを買った場合は、ドライブレコーダー側のスイッチで電源を切りましょう。
USBを抜いて電源を切ると、50回程度抜き差ししていく内に接触不良になり使えなくなります。
モバイルバッテリーは壊れる事があるので、当たりはずれがある
モバイルバッテリーも当たりはずれがあります。
1つ目は30ヵ月持ちましたが、2つ目は6ヵ月で壊れました。
これはモバイルバッテリーへの浸水で、スイッチの接触部が腐食して接触不良になったと思われます。
ですので、モバイルバッテリーだけの問題ではなく、使用環境によっても寿命は変わってきます。
市場価格と比べて激安のバッテリーは使い物にならない
市場価格の半値で似たような容量のバッテリーを買いました。
実際に使ってみましたが、スペックの推定時間の半分以下しかバッテリーが持ちませんでした。
バッテリー容量の割には軽く、分解すると中はスカスカでした。

上げ底バッテリーならまだいいですが、発火するバッテリーもあります。
充電中に発火して自宅が火事になったら一大事。
信頼できるメーカーのモバイルバッテリーを買いましょう。
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取り付け
カメラの視界を遮らない所に付ける
ドライブレコーダーの取付場所は、フロントはハンドルかステムに付けると前方がしっかり撮影できます。
場合によってはエクステンションバーを使って取り付けてもいいでしょう。
リアはサドルの下側に取り付ける事で後方がしっかり撮影できます。
サドルバッグに干渉しない位置に取り付けましょう。
ちなみに僕は、フロントはエアロバーに取り付け、リアはキャリアに取り付けています。

ビニール袋でバッテリーを水から保護する
防水のモバイルバッテリーも、生活防水程度の効果しかない製品もあります。
また、防水タイプでも、使う時にはUSB接続部のキャップを外して差し込む必要があります。
USB接続部は防水ではありませんので、USB接続部から浸水すると防水タイプでも壊れます。
ですので、モバイルバッテリーには破れにくい厚手のビニールを被せておきましょう。

緩衝材でバッテリーを振動から保護する
ドライブレコーダーにも強い振動が常に加わっていますが、モバイルバッテリーも強い振動が常に加わっています。
モバイルバッテリーはその様な振動は想定していませんので、衝撃を吸収する緩衝材を固定する部分との間に挟み込んでおくと、衝撃による故障が少なくなります。
緩衝材は紫外線による経年劣化で溶けますので、溶けだしたら緩衝材を張り替えましょう。

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バッテリーをフレームにしっかり固定しておく
重い大容量モバイルバッテリーは振動で激しく動きます。
ですので、取り付ける部分としっかり固定して、動かない様にしなくてはなりません。
走行中に動くと、外れて落ちてしまう事も考えられます。

固定は結束バンドで止める
モバイルバッテリーの固定は、結束バンドで十分です。
ただし、経年劣化で切れますので、切れる事も想定し結束バンドは多めに使い固定しましょう。
使い方

ドライブレコーダーは前後取付がおすすめ
予算が確保できるのでしたら、ドライブレコーダーは前後に付けると十分な証拠が撮影できます。
フロントは信号の色や前方からくる車両や人に有効です。
また、事故があった時の証拠映像としても十分使えます。
ただし、追突された時のカメラの向きによっては、追突してきた車両が十分に映っていない事もあります。

リアは追い越してくる車の車種や色やナンバープレートをしっかり撮影できます。
あおり運転をしてくる車両も撮影できます。
追突されるまで撮影し続けますので、車両の情報がしっかり残せます。
ただし、事故があった時は示談交渉で前方の状態をリアカメラだけで証明するのは難しいと思われます。

片方しか付ける予算しか確保できない場合は、その特徴を理解して取付場所を選びましょう。
ランプの点灯を走る前に確認する
ドライブレコーダーには起動状態を示すランプがあります。
ドライブレコーダーの説明書を読んで置き、録画状態のランプ点灯について覚えておきましょう。
肝心な時に撮影できなかったら大変です。
ライド前にドライブレコーダーのランプの状態を必ず確認しておきましょう。

停車時は電源を切らないと発熱で電源が落ちる
コンビニ休憩などで短時間停車する場合は、ドライブレコーダーの電源を切りましょう。
機種によっては走行風が当たらない本体が発熱で熱くなり、保護機能が働いて電源が知らない間に切れている物もあります。

バッテリー残量25%ぐらいになった時に充電する
モバイルバッテリーは充電する程、劣化し使用時間が減っていきます。
また、リチウムイオン電池は完全放電してしまうと寿命が極端に縮まります。
そこでドライブレコーダーを使っている時間を把握し、残りバッテリー残量が25%ぐらいになった時に充電すると良いでしょう。

レンズは常にきれいにしておく
ドライブレコーダーのレンズは、きれいな方が鮮明な映像を撮れます。
ですので、ライド前にレンズを確認し、汚れていましたら洗い流しましょう。
ふき取るときは、レンズに傷が入らない様に注意しましょう。
雨天で走った時は泥が付いており、特にリアには泥がたっぷり付いています。

3か月に1回は動画を再生して状態を確認する
3か月に1度はmicroSDカードに保存された動画をパソコンかスマホで再生し、ちゃんと録画されているか確認しておきましょう。
実際に撮影された動画を再生させ、ドライブレコーダーが正常に動作しているか確認します。
確認する事で、次も安心してライドに集中できます。

確認後メモリーカードをフォーマットする
ドライブレコーダーには、定期的なmicroSDカードのフォーマットが必要な製品もあります。
ドライブレコーダーの説明書に、定期的なmicroSDカードのフォーマットが指示されていましたら、定期的なフォーマットが必要です。
フォーマットせずに使っていると、映像がmicroSDカードに保存されていない事があります。
ライド前には録画ランプの点灯確認をしましょう。
まとめ
公道を走る以上、自動車同様ドライブレコーダーは必要。
バッテリー容量や振動による故障の問題がある為、スマホをドライブレコーダーの代わりに使うのは不向き。
防水耐振動を前提に設計されているオートバイ用ドライブレコーダーが自転車にもおすすめ。
録画保存時間が長く書き込み回数の上限が高い、大容量高耐久モデルのmicroSDカードがおすすめ。
長時間ドライブレコーダーを稼働させられる大容量モバイルバッテリーがおすすめ。
ドライブレコーダーやモバイルバッテリーを保護する為に、緩衝材やビニール袋で保護する必要がある。
確実に動画を録画させる為に、ライド前にドライブレコーダーが動作しているか、レンズに汚れが付着していないかライド前に確認する。
以上を踏まえ、ドライブレコーダーを付けて安心してライドを楽しみましょう。