ロードバイクのフレームサイズは5種類ぐらいあるから色々選べる分、どれにしたらいいのか分かりにくいですよね。
パーツ交換で微調整できる事が分かる。
目的別のフレームの特徴が分かる。
これからロードバイクを始めようとしている人
ロードバイクのフレームサイズの選び方と調整方法についてまとめました。
この記事を読んで、走りやすいロードバイクを手に入れましょう。
それでは、どうぞ。
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目次
本記事の要約
これからロードバイクを始める人が厳密にフレームサイズを出しても乗り慣れてくる頃にはポジションが変わりますので、とりあえずメーカーが推奨するフレームサイズを選んでおくと無難です。
フレームサイズを決めた後のポジション微調整はステム交換で行います。
ツーリング志向のフレームは前傾姿勢が緩く長時間のライドでも疲れにくく、競技志向のフレームは前傾姿勢がきつく平坦路を速く走れる様に設計されています。
フレームサイズの決め方
乗り慣れてくるとポジションが変わってきますので、購入時には大さっぱにフレームサイズを決めても大きな問題はありません。
メーカー推奨サイズが無難
これからロードバイクを始める人には、メーカーが推奨するフレームサイズにする事をおすすめします。
乗り換えで2台目以降に買う人が選ぶロードバイクは、今乗っているロードバイクを基準としてフレームサイズを選べますが、これからロードバイクを始める人には基準がありません。
ですので、身長別にメーカーが推奨しているフレームサイズのロードバイクを選んでおく事が無難です。
また、乗り慣れてきますとセッティングも変わってきますので、正確にフレームサイズを決める必要がありません。
対面販売でロードバイクを買う場合では、店員にどの様なフレームサイズがいいのか相談しますと店員の経験からおすすめのフレームサイズを選定してくれますし、試乗車がある場合には実際に乗って走りやすさを確認する事もできます。
また、フィッティングサービスを行っているショップでは、フィッティングマシンに乗りながら適切なフレームサイズを選定してくれます。
フレームサイズは小さめがおすすめ
フレームサイズは、小さいフレームの上限と大きいフレームの下限で適正身長が被る部分があります。
自分の身長に適合するフレームが被る場合、どちらのフレームを選んでも問題はありませんが、小さいフレームを選ぶ事をおすすめします。
フレームサイズを決めてロードバイクを購入した後のポジション調整は、「シートポストの高さ」「サドルの前後位置」「ステム取り付け位置」で調整できますし、シートポストからハンドルの距離はステム交換で対応できます。
短いステムを長いステムに交換する事はできても、短いステムをさらに短いステムに交換する事ができませんので、ハンドルが遠すぎた場合にはステム交換しても調整できない事もあります。
ステム高さもフレームのヘッドチューブがフレームサイズごとに決まっていますので、一度フレームを選んでしまいましたら下限以上にハンドルを下げる事ができなくなります。
フレームの種類
ダブルレバーが主流の頃はホリゾンタルフレームのみでしたが、その後MTBの様な形状のスローピングフレームがロードバイクでも主流になりました。
現在ではスローピングフレームが主流
スローピングフレームが登場する前のロードバイクはホリゾンタルフレームのみしかありませんでした。
そして、GIANTからスローピングフレームを採用したロードバイクが販売されましたが、当初はMTBみたいだと揶揄されていました。
ですが、スローピングフレームの高剛性やシート高さ調整幅が広いというホリゾンタルフレームに対する優位性が高い事が評価されだしました。
その後、他社メーカーも徐々にロードバイクにスローピングフレームを採用していき、今では主に受注生産でクロモリフレームを作っているフレームビルダーがホリゾンタルフレームでフレームを製作している程度になりました。
フレームビルダーが製作するフレームはライダーの好みに応じてサイズを自在に設計していますので、ホリゾンダルフレームでもフィットするフレームになります。
ホリゾンタルフレームに換算された寸法を記載している
スローピングフレームでもトップチューブのサイズ表記は、トップチューブとヘッドチューブの接合部から水平にシートチューブまでの距離を測った値を掲載しています。
トップチューブを水平にしたと仮定して測った長さをホリゾンタル換算と言います。
ホリゾンタル換算された寸法を記載する事により、トップチューブの角度がフレームごとに違ったとしても、同じ基準でサイズの異なるフレームを比較できます。
ポジションの調整
フレームサイズを決めましたら実際に乗ってみて、乗りにくいと感じましたらステムを交換してポジションの微調整を行います。
ハンドルとの距離の微調整はステム交換で対応
ロードバイクを購入した後でも、シートポストからハンドルまでの距離の微調整はステム交換で変える事ができます。
ステムは同じ銘柄のステムでも10mm刻みで複数のステムが製品化されていますので、フレームより細かくハンドルとの位置を調整できます。
ですので、シートポストからハンドルまでの距離はフレームサイズでざっくりと決めてから、ステム交換で微調整する事でよりフィットするロードバイクになります。
ハンドルでもポジションの調整が可能
ドロップハンドルには、ロングリーチとショートリーチの2つのタイプがあります。
ロングリーチからショートリーチにハンドルを変えますと、ブラケットポジション時のハンドルを握る位置が手元に近づきますので、アップライドなポジションで走るヒルクライムでは変速操作がしやすくなります。
ただし、平坦路を走る場合、ショートリーチでは深い前傾姿勢が取りにくくなりますので、ライダーに加わる空気抵抗が増える分遅くなります。
ツーリング志向と競技志向とのジオメトリの違い
同じフレームサイズでもツーリング志向のロードバイクと競技志向のロードバイクとではジオメトリ(フレーム寸法)を若干変えています。
ツーリング志向のフレームは緩い前傾姿勢で走る事を想定し、ヘッドチューブは長めに設計しています。
ヘッドチューブが長いとフロントフォークの剛性が上がるメリットがあります。
また、ホイールベースも長めに設計されています。
ホイールベースが長いと直進安定性が良くなりますので、初心者にも扱いやすいロードバイクになります。
逆に競技志向のフレームは、ライダーに加わる空気抵抗を減らす為にきつい前傾姿勢で走る事を想定していますので、ヘッドチューブも短く設計されています。
ただし、深い前傾姿勢は体幹を鍛えていないと長時間維持する事ができません。
また、ホイールベースが短く設計していますので、ハンドリングが機敏になります。
ただし、ハンドリングが機敏になるという事は、それだけロードバイクを乗りこなす事が難しくなります。
ですので、競技志向のフレームは初心者には乗りこなす事が難しいかもしれませんが、慣れるまでは短いステムに交換して取り付け位置も高くする事により前傾姿勢が緩くなる為、乗りやすくなります。
まとめ
これからロードバイクを始める人が厳密にフレームサイズを出しても乗り慣れてくるとポジションが変わるので、とりあえずメーカーが推奨するフレームサイズを選んでおくと無難。
小さいフレームと大きいフレームのどちらにでも当てはまる場合は、小さいフレームを選んでおくと後から調整しやすい。
スローピングフレームはサドルの高さ調整幅が広く、現在では主流のフレーム形状である。
スローピングフレームでも、トップチューブの寸法はホリゾンダルフレームに換算された値が使われている。
フレームを決めた後のポジション微調整はステム交換で行う。
ステム交換以外では、リーチが違うハンドルに交換してもポジションの微調整ができる。
ツーリング志向のフレームは前傾姿勢が緩く長時間のライドでも疲れにくく、競技志向のフレームは前傾姿勢がきつく平坦路を速く走れる様に設計されている。
適切なフレームサイズを選んで、走りやすいロードバイクを手に入れましょう。
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