ロングライドの「補給」、こんなお悩みはありませんか?

ロードバイクで長距離を走りたい。
でも、距離が伸びるほど不安になるのが「途中で何を食べればいいのか」という問題ではないでしょうか。

「後半になると急に脚が回らなくなる…」

しっかり走れていたはずなのに、60kmを過ぎたあたりから突然ペダルが重くなる
気力はあるのに体がついてこない。

もしかして、それは走力の問題ではなく「補給」の問題かもしれません。

「何を食べればいいのか分からず、結局コンビニで迷ってしまう」

ロングライドの途中でコンビニに立ち寄ったものの、棚の前でどれを選べばいいのか分からない。

カツサンドやからあげ棒はカロリーが高そうだけど、本当にそれでいいの?

おにぎり? パン? ゼリー?

選択肢が多すぎて、毎回なんとなくで選んでしまっている方も多いのではないでしょうか。

「お腹が空いてから食べているのに、なぜか間に合わない」

空腹を感じてからコンビニを探し始めたけれど、次のコンビニまで10km以上あってやっとの思いでたどり着けた

ようやく補給できたのに、体が回復する前にさらにペースが落ちてしまった

「自転車専用の補給食は高くて、毎回買い揃えるのは正直キツい…」

エナジージェルやスポーツ用の補給食は確かに便利
でも1個300〜400円となると、ロングライド1回分の出費がかさみます

もっと手軽に、コンビニで買える食品だけでうまくやりくりできないものかと感じている方もいるはずです。

「そもそも、いつ・どれくらいの量を食べればいいのか分からない」

補給が大事だとは聞くけれど、具体的なタイミングや量の目安がつかめない。

食べすぎると胃が重くなるし、少なすぎるとエネルギーが持たない。

自分に合った補給のタイミングが見つけられず、毎回手探りのまま走っている。

 

この記事では、そんな悩みをまるごと解決します。

ロングライドで体が求める栄養の仕組みから、コンビニで買えるおすすめ補給食15選、距離別の具体的な補給プランまで、「何を・いつ・どれくらい食べればいいか」を体系的にまとめました。

次のライドから、すぐに実践できる内容です。

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目次

本記事の要約

ロングライドでは体内のグリコーゲンが2〜3時間で枯渇し、ハンガーノックによる意識障害や事故のリスクがある為、「空腹を感じる前の計画的な補給」が不可欠です。

補給食には高糖質・低脂質・携帯しやすい食品(おにぎり、あんぱん、ようかん、ゼリー飲料など)をコンビニで選び、30〜45分ごとに100〜200kcalずつ摂取するのが基本です。

走行距離別のプランや季節ごとの注意点、NG例も踏まえ、短距離サイクリングで自分に合った補給パターンを見つける事が快適なロングライドへの鍵になります。

ロングライドで「補給」が重要な理由とは?

ロードバイクやクロスバイクで100km、200kmと長い距離を走る「ロングライド」。

風を切る爽快感や達成感は格別ですが、距離が伸びるほど深刻になるのがエネルギー不足の問題です。

「走る」に意識が向きがちな初心者ほど、補給の重要性を見落としてしまいます。

しかし、ロングライドにおいては「何をいつ食べるか」が、脚力やフィジカル以上に完走を左右すると言っても過言ではありません。

まずは、なぜ補給がそこまで重要なのか、その理由を体の仕組みから理解しておきましょう。

エネルギー切れ(ハンガーノック)とは何か?その危険性を知ろう

ハンガーノックとは、長時間の運動によって体内のエネルギー源が枯渇し、体も頭も正常に動かなくなる状態の事です。

マラソンランナーが経験する「30kmの壁」と同じ現象です。

ハンガーノックに陥ると、次の様な症状が段階的に現れます。

初期症状:脚に力が入らない、ペダルが急に重く感じる、集中力が低下する

中期症状:手足のしびれ、めまい、大量の冷や汗、思考がまとまらなくなる

重症化した場合:意識がもうろうとする、まっすぐ走れなくなる、最悪の場合は意識を失う

特に怖いのは、ハンガーノックは「突然やってくる」様に感じられる点です。

「さっきまで普通に走れていたのに、急にペダルが回せなくなった」 これは多くのサイクリストが経験する典型的なパターンです。

車の多い一般道を走る事も多いロードバイクでは、判断力の低下やふらつきは即座に重大な事故につながります。

ハンガーノックは単なる「バテ」ではなく、命に関わるリスクだと認識しておく事が大切です。

体内のグリコーゲン貯蔵量には限界がある — 枯渇までのメカニズム

ハンガーノックがなぜ起こるのかを理解する為には、体がどの様にエネルギーを作り出しているのかを知る必要があります。

自転車を漕ぐ時、筋肉が主に使うエネルギー源は糖質(炭水化物)です。

食事から摂った糖質は「グリコーゲン」という形に変換され、肝臓筋肉に蓄えられます。

これが、いわば体の中のガソリンタンクです。

ここで問題になるのが、このタンクの容量が意外と少ないという事。

 

貯蔵場所 グリコーゲン量(目安) エネルギー換算
肝臓 約80~100g 約320~400kcal
筋肉 約300~400g 約1,200~1,600kcal
合計 約400~500g 約1,600~2,000kcal

出典:運動中の間接的エネルギー源は??

一方、ロードバイクで1時間あたり25km走ると、1時間あたり約500〜700kcalものエネルギーを消費します。

つまり、単純計算で2〜3時間も走れば、体内のグリコーゲンは底をつく計算になるのです。

もちろん、体は糖質だけでなく脂肪もエネルギー源として使います。

しかし、脂肪を燃焼させるにも最低限の糖質が必要で、グリコーゲンが完全に枯渇すると脂肪の利用効率も一気に落ちてしまいます。

これが、ハンガーノックで「ガクンと動けなくなる」メカニズムの正体です。

「お腹が空いてからでは遅い」補給の基本原則

ここで多くの初心者が陥る落とし穴があります。
それは「お腹が空いたら食べよう」という考え方です。

日常生活であれば、空腹を感じてから食事を摂るのは普通の事です。

しかし、ロングライド中はこの感覚を頼りにしてはいけません。

なぜなら、空腹を感じた時点で、すでにグリコーゲンはかなり減少しているからです。

食べ物を口にしてから、それが消化・吸収されてエネルギーとして使える様になるまでには、早くても30分〜1時間は掛かります

つまり、「お腹が空いた」と感じてから慌てて食べても、エネルギーが体に届く前にハンガーノックに陥ってしまう可能性があるのです。

ロングライドにおける補給の鉄則は、次の一言に集約されます。

「空腹を感じる前に、計画的に食べる」

これは、車のガソリンと同じ考え方です。

燃料計が「E(空)」を指してからガソリンスタンドを探すのではなく、余裕がある内に給油する。

ロングライドの補給もまったく同じです。

「まだ大丈夫」と思える内に、意識的、計画的にエネルギーを補充していく。

この考え方が身につくだけで、ロングライドの快適さと安全性は劇的に変わります。

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ロングライド中の補給タイミング完全ガイド

補給が重要である事は理解できたとして、では具体的にいつ、何を食べればいいのでしょうか

ここからは、ロングライドの時間軸に沿って「出発前」「走行中」「中盤以降」「ゴール後」の4つのフェーズに分け、それぞれの補給タイミングと摂るべき栄養素を詳しく解説します。

【出発前】スタート前に済ませたい「ベース食」の考え方

ロングライドの補給は、ペダルを漕ぎ始める前から始まっています。

出発の2〜3時間前を目安に、しっかりとした食事を済ませる事で体内のグリコーゲンを満タンにできます。

2〜3時間前という時間設定は、食べたものがある程度消化され、走行に支障のない状態にする為です。

直前に大量に食べると、消化の為に胃腸に血液が集まり、筋肉への血流が不足してパフォーマンスが低下します。

ですが、朝に出発する場合、2~3時間前に朝食を済ませようとしますと早起きしなくてはなりません。

無理に早起きすると寝不足の状態でサイクリングする事になり、パフォーマンスが低下します

そこで、出発前日の夜は炭水化物を多めに摂り、当日の朝は少し足りないかなという程度の食事量にしておきます。

出発から30分~1時間後に補給食を摂り始めると消化にエネルギーが集中しにくくなり、良好なパフォーマンスで走り始められます。

なお、カツ丼や天ぷらなど油っこい食事を出発前に摂ると消化に時間が掛かり、走り出した時に胃もたれする原因になりますので、2~3時間前に朝食を済ませる場合でも控えた方が良いです

ベース食に適したメニュー例

・ごはん1杯+味噌汁+焼き鮭などの和定食

・パスタやうどんなど炭水化物中心の食事

・パン+ジャム+バナナ+ヨーグルト

【走行中】30〜45分ごとの「ちょこちょこ補給」が鍵

走行が始まったら、30〜45分に1のペースで少量ずつ補給すると良いです。

1回あたりの目安は100〜200kcal程度、おにぎり1個が約170〜200kcal、ようかん1本が約150kcalですので、それくらいの量を定期的に口にする感じです。

逆に、一度に大量に食べると、消化の為に胃腸へ血液が集中し、脚の筋肉に送られる血液が減ってしまい、食後にペダルが重く感じる原因にもなります。

少量を頻繁に摂る事で、血糖値を安定させながら、消化器官への負担を最小限に抑える事ができます。

走行中の補給をスムーズに行う為のコツ

信号待ちや緩やかな下り坂を利用して食べる。

ゼリー飲料がおすすめ。

・固形物の場合はあらかじめ一口サイズに切っておくか、個包装のものを選ぶ。

・サイクルジャージの背面ポケットに入れておき、すぐ取り出せる様にする。

サイクルコンピューターに時刻を表示させ、補給食を摂る時間になったら背面ポケットから取り出して補給しましょう。

【中盤以降】疲労が蓄積する後半戦で意識すべき栄養素の切り替え

サイクリングが3〜4時間を超えてくると、序盤とは体の状態が大きく変わってきます

グリコーゲンの消費が進み、筋肉の疲労も蓄積してきます。

このタイミングでは、補給する食品の「質」を少し変える事を意識しましょう。

後半に意識したい栄養素

栄養素 役割 おすすめ食品
糖質
(速効性)
素早くエネルギーに
変わる
ゼリー飲料、
ようかん、飴
BCAA
(分岐鎖アミノ酸)
筋肉の分解を抑え、
疲労を軽減
アミノ酸入りドリンク、
アミノバイタルなど
ナトリウム
(塩分)
発汗で失われた
電解質の補給
スポーツドリンク、塩タブレット

後半は消化機能が低下している為、ゼリー飲料やようかんの様に消化が早く、すぐにエネルギーになる糖質を補給するのが効果的です。

また、長時間の運動では汗とともにナトリウム(塩分)が大量に失われます。

水やお茶だけを飲んでいると、体内の塩分濃度が下がり、低ナトリウム血症(水分は足りているのに頭痛やだるさが出る状態)を引き起こすので危険です。

サイクルボトルにはスポーツドリンク(アクエリアスやポカリスエット等)を入れておきましょう。

【ゴール後】リカバリーを早める「回復食」のゴールデンタイム

無事に帰宅したら、補給の仕事は終わり……ではありません。

サイクリング終了後30分以内は、体の回復にとって最も重要な「ゴールデンタイム」です。

この時間帯は、筋肉がグリコーゲンを取り込む能力が通常より高まっており、栄養素の吸収効率が良い状態にあります。

ここで適切な栄養を摂る事で、翌日以降の筋肉痛や疲労感を大幅に軽減できます

帰宅後に摂りたい栄養素の組み合わせ

たんぱく質:ダメージを受けた筋肉の修復。プロテインドリンクがおすすめ。(ない場合はサラダチキンや牛乳でも代用可能)

糖質:消費したグリコーゲンの補充(ごはん、パン、果物など)

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コンビニで手軽に揃えるなら、おにぎり+サラダチキン+オレンジジュースの様な組み合わせが良いです。

疲れて食欲がない場合は、牛乳や飲むヨーグルトなどの液体で済ませても良いです。

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補給食に求められる3つの条件 — 何を基準に選ぶべきか?

コンビニの棚には様々な食品が陳列されていますが、ロングライドの補給食としてはどれでもいい訳ではありません

走りながら効率よくエネルギーを補充する為には、満たすべき条件があります。

条件① — 高カロリー・高糖質でエネルギー効率が良い事

ロングライドで消費するカロリーは膨大です。

ペースにもよりますが、100kmのライドで2,000〜3,000kcalを消費する事も珍しくありません。

限られた胃の容量で効率よくエネルギーを補充する為には、少量で高カロリーな食品を選ぶ事が重要です。

100kmのサイクリングを1時間あたりの出力120wの力で4時間(14,400秒)ペダルを漕いだ場合、

120(w)×14,400(sec)×0.239(カロリー換算)×4(エネルギー効率)÷1,000=1,651kcal

さらに基礎代謝が1時間あたり113kcal何もしなくても消費されるので、

113(kcal)×4(hr)=452kcal

合計すると、

1,651kcal+452kcal=2,107kcal

になります。

ちなみに2000kcalで逆算すると出力112wになり、3000kcalでは出力185wになります。

参照:ロードバイクの科学 P114

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三大栄養素の内、運動中に最も素早くエネルギーに変換されるのが糖質(炭水化物)です。

糖質:1gあたり約4kcal → すぐにエネルギーとして利用可能。

脂質:1gあたり約9kcal → カロリーは高いが消化・利用に時間が掛かる。

たんぱく質:1gあたり約4kcal → 主に体の修復に使われ、運動中のエネルギー源としては非効率。

ですので、走行中の補給食は「糖質がメイン」の物を選ぶのが正解です。

ごはん、パン、和菓子、ゼリー飲料などが定番とされるのは、この理由です。

条件② — 消化が良く、走行中に胃腸へ負担をかけない事

走行中は全身の血液が筋肉に優先的に送られる為、胃腸の消化能力は普段の半分以下にまで低下しています。

その為、普段なら何でもなく食べられる脂っこい物でも、走行中に食べると胃もたれ、腹痛、吐き気などを引き起こす事があります。

避けたい食品の特徴

脂質が多い食品:揚げ物、クリーム系パン、カツサンド等。

食物繊維が多すぎる食品:大量の生野菜、玄米おにぎり等。

刺激が強い食品:激辛食品、香辛料が多い物。

逆に、白米ベースのおにぎり、やわらかいパン、ゼリー飲料、和菓子などは消化吸収がスムーズで、走行中の補給食として適しています。

条件③ — 携帯しやすく、走りながらでも食べやすい事

実用的な観点として、持ち運びやすさ食べやすさも重要です。

ロードバイクで利用できる収納スペースは限られています。サイクルジャージの背面ポケット、サドルバッグ、トップチューブバッグなどが主な収納場所です。

【用途別】サイクル用品携行 サドルバッグを使おうサドルバッグで携行品を落としたり濡らしたりしてしまう事を防げますが、必要以上に大きなサドルバッグを付けますと、自転車が重くなったりダンシングしづらくなったりします。 ライドの目的に合ったサドルバッグを選ぶ事で、走行性能の低下を最小限に抑えられます。...
【ナビ給電】トップチューブバッグを使ってモバイルバッテリーを携行しよう端末に給電する目的で携行しているモバイルバッテリーの収納にはトップチューブバッグが適しています。...
理想的な補給食の形状・パッケージ

コンパクトで軽い:ポケットに入る大きさ。

片手で食べられる:信号待ちでサッと食べられる。

ベタつかない・こぼれにくい:手やジャージを汚さない。

気温で溶けにくい:チョコレートは気温が高いと溶ける。

こうした条件を総合的に満たす食品をコンビニで選べる様になると、ロングライドの快適度が格段にアップします。

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【メインリスト】コンビニで買える補給食おすすめ15選

ここからはいよいよ本題です。

どのコンビニでも手に入り、ロングライドの補給食として優れた食品おすすめ15を紹介します。

おにぎり系 – 万能な和製補給食(おすすめの具材と避けるべき具材)

ロングライドの補給食として、最も万能で頼りになるのが「おにぎり」です。

白米は糖質の塊であり、適度な塩分も含まれ、消化も比較的良好。1個あたり約170〜200kcalと、カロリー計算もしやすいのが魅力です。

何より、日本全国どのコンビニにも必ず置いてあるという入手性の高さは他の食品にはない強みです。

おすすめの具材(消化が良い・脂質が少ない)

おすすめ① 塩むすび

最もシンプルで消化が早い。塩分補給にも◎

おすすめ② 梅干し

クエン酸による疲労回復効果が期待でき、食欲がない時でも食べやすい。

おすすめ③ 鮭(さけ)

適度なたんぱく質も摂れ、味のバランスが良い。

おすすめ④ 昆布

低脂質で胃に優しい。甘めの味付けで食べやすい。

 

△ 避けたほうがよい具材(脂質が多い・消化に時間がかかる)

マヨネーズ系(ツナマヨ、エビマヨなど):脂質が多く消化が遅い。

揚げ物入り(唐揚げおにぎりなど):走行中は胃もたれの原因になる。

チャーハンおにぎり:油でコーティングされており脂質が高め。

ツナマヨは普段の食事としてはおいしいですが、走行中の補給食としては脂質の多さがネックです。

「ライド中はシンプルなおにぎり、ゴール後のご褒美にツナマヨ」と使い分けるのがおすすめです。

パン・サンドイッチ系 — あんぱん・ジャムパン・薄皮シリーズの実力

パン類は糖質が豊富で軽く、ポケットにも入れやすい為、おにぎりと並ぶ補給食の定番です。

おすすめ⑤ あんぱん(約270〜300kcal

あんこは砂糖と小豆からできており、糖質の割合が非常に高い食品です。

脂質が少なく消化も良い為、サイクリストの間では「最高のコンビニ補給食の一つ」として古くから愛されています。

おすすめ⑥ ジャムパン(約250〜280kcal

ジャムの主成分は果糖とブドウ糖。吸収が早く、即効性のあるエネルギー補給が可能です。

あんぱん同様、脂質が控えめなのもポイント。

おすすめ⑦ 薄皮つぶあんぱん(1個あたり約100〜130kcal

ヤマザキの「薄皮つぶあんぱん」は、小ぶりで1個ずつ食べられるのが最大の利点。

5個入りなので、1個ずつポケットに入れて走行中に少しずつ食べる事ができます。

 

△ 注意したいパン

・デニッシュ、クロワッサン:バターが多く脂質が高い。

・カツサンド、メンチカツバーガー:揚げ物入りで消化が重い。

・クリームたっぷりの菓子パン:乳脂肪分が多め。

パンを選ぶ時は、裏面の栄養成分表示で脂質が10g以下の物を目安にすると失敗しにくいです。

バナナ・ゼリー飲料系 — 即効性エネルギー補給の定番

おすすめ⑧ バナナ(1本あたり約85kcal)

バナナはアスリートの補給食として世界的に定番の果物です。

果糖・ブドウ糖・ショ糖の3種類の糖質を含み、それぞれ吸収速度が異なる為、食べた直後から持続的にエネルギーを供給してくれます。

さらにカリウムが豊富で、足の攣り予防にも効果的です。皮をむくだけで食べられる手軽さも魅力。

コンビニでは1本単位で売られている事が多く、価格も100〜150円程度と手ごろです。

おすすめ⑨ ゼリー飲料(1個あたり約170〜200kcal

inゼリー(エネルギー)やアミノバイタルゼリーなどに代表されるゼリー飲料は、走行中の補給食として最強クラスの利便性を誇ります。

・片手で飲める

・噛まずに摂取できる

・消化吸収が極めて早い

・パッケージが柔らかくポケットに入る

特に、疲労が蓄積した終盤で「固形物を食べる気力がない」という状況で真価を発揮します。

1個230円前後とコスパはやや低めですが、「保険」として1〜2個は必ず携行しておきたいアイテムです。

おすすめ⑩ パック入りフルーツジュース(200ml・約90〜100kcal

100%オレンジジュースやりんごジュースは、果糖による即効性のエネルギー補給に加え、ビタミンCクエン酸も摂取できます。水分補給と栄養補給を同時に行えるのが利点です。

和菓子・甘味系 — 大福・ようかん・どら焼きが選ばれる理由

サイクリストの間で「和菓子は最高の補給食の一つ」と言われるのには、明確な理由があります。

和菓子は高糖質・低脂質という、補給食に求められる条件をほぼ完璧に満たしているのです。

おすすめ⑪ ようかん(1本あたり約150kcal

特に「スポーツようかん」(井村屋)は、片手で押し出すだけで食べられるパッケージ設計で、ランニングやサイクリングの補給に最適化されています。

コンビニで手に入る通常のミニようかんも、コンパクトで持ち運びやすく優秀です。

ようかんの主成分はあんこ(砂糖+小豆)であり、脂質はほぼゼロ。まさに「糖質の塊」です。

おすすめ⑫ 大福(1個あたり約140〜160kcal

もちもちとした食感で食べ応えがあり、少量で効率よくカロリーを摂取できます。

あんこの糖質に加え、もち米のでんぷんがやや持続的にエネルギーを供給してくれるのもメリット。

ただし、走行中に食べる時は喉に詰まらない様、必ず水分と一緒に摂りましょう。

おすすめ⑬ どら焼き(1個あたり約220〜250kcal

どら焼きはカステラ生地+あんこの組み合わせで、カロリー・糖質ともに高水準

1個で200kcal以上を確保でき、コンビニ休憩でしっかりエネルギーを入れたい時に頼りになります。

ドリンク・スポーツ飲料系 — 水分と電解質を同時に補給

補給食と並んで重要なのが水分補給です。

特にロングライドでは、発汗による水分・塩分の損失を食品だけでカバーするのは困難ですので、ドリンク選びも戦略的に行いましょう。

おすすめ⑭ スポーツドリンク(ポカリスエット、アクエリアスなど)

水分・糖質・電解質(ナトリウム、カリウムなど)をバランスよく補給できる王道のドリンク。

体液に近い浸透圧に調整されており、水よりも素早く体に吸収されます

ただし、500mlペットボトル1本で約130kcal・糖質約33gを含む為、日常生活で飲みすぎると糖分の摂りすぎになる点には注意が必要ですが、サイクリングでは糖質でエネルギー補給されるので気にする必要はないです。

おすすめ⑮ 経口補水液(OS-1など)

大量に汗をかく真夏のライドや、すでに脱水気味だと感じる時には、スポーツドリンクよりも塩分濃度が高い経口補水液が適しています。

ただし、サイクリングの水分補給として常飲するものではなく、あくまで「大量発汗時の緊急対応」として使い分けましょう。

飲む量の目安

走行中は15〜20分に1回、1〜2口ずつこまめに飲むのが理想です。

のどが渇く前に飲む」という意識が大切で、一般的に1時間あたり250〜400mlを目安に水分を摂りましょう。(気温や運動強度により変動)

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走行距離別・補給プランのモデルケース

「何を食べるか」が分かったら、次は「どの距離でどれくらい食べるか」を具体的にイメージしてみましょう。

ここでは走行距離別に、コンビニ立ち寄りを前提とした補給プランを紹介します。

【50〜80km】日帰りライド向け — コンビニ1回立ち寄りプラン

想定ライド時間:2〜4時間程度

消費カロリー目安:1,000〜2,000kcal

この距離帯は、初心者が「ちょっと頑張ってみよう」と挑戦する事の多いレンジです。

朝食を摂っていれば、1回から2回のコンビニ休憩で十分に対応できます。

モデルプラン

タイミング 補給内容 目的
前日 炭水化物多めの夕食 グリコーゲン満タン
出発前 ごはん+味噌汁+おかず(和定食) 腹八分目
30分~1時間後 ゼリー飲料 朝食で足りない分を補給
走行25~30km地点 コンビニ休憩:おにぎり1~2個+
ゼリー飲料+スポーツドリンク
中間補給
ポケット携行用 ゼリー飲料1個 移動中の補給
ゴール後 おにぎり+サラダチキン+ジュース リカバリー

この距離でも油断は禁物です。特に夏場はドリンクの消費が激しく、予想以上に体力が消耗します。

「たった50kmだから」と補給を軽視すると、帰路で急激にペースが落ちる事があります。

【100〜150km】センチュリーライド向け — コンビニ2〜3回立ち寄りプラン

想定ライド時間:4〜7時間程度

消費カロリー目安:2,500〜4,500kcal

100kmを超えると、コンビニ休憩の入れ方がサイクリングの快適さに直結します。

事前にルート上のコンビニ位置を地図で確認しておく事が重要です。

モデルプラン

タイミング 補給内容
前日 炭水化物多めの夕食
出発前 ごはん+味噌汁+おかず(和定食)
30分~1時間後 ゼリー飲料
30~40km地点
(1回目休憩)
おにぎり1個+あんぱん1個+
水分補給
ポケット携行用 ようかん2本+
ゼリー飲料1個(休憩間に消費)
60~80km地点
(2回目休憩)
おにぎり1~2個+バナナ+
スポーツドリンク
100km以降
(3回目休憩・必要に応じて)
ゼリー飲料+どら焼き+
アミノ酸ドリンク
ゴール後 糖質+
たんぱく質のしっかりした食事

2回目以降の休憩では、疲労で食欲が低下している事があります。

固形物が食べにくい時はゼリー飲料に切り替える等、その時の体調に合わせた柔軟な対応ができる様、選択肢を複数持っておきましょう。

【150km超】ロングライド上級向け — 計画的な補給戦略

想定ライド時間:7〜10時間以上

消費カロリー目安:4,000〜6,000kcal以上

150kmを超えるロングライドでは、「走る力」と「食べる力」は同じくらい重要です。

計画的な補給なしで完走する事は、ほぼ不可能と言ってよいでしょう。

この距離帯での補給戦略の要点

コンビニの位置を事前に全てマッピングする

郊外ではコンビニが30〜40km以上ない区間もあります。

Googleマップやルートラボでルート上のコンビニを事前にチェックし、「ここで補給する」というポイントを計画に組み込みましょう。

30〜40kmごとにコンビニ休憩を設定

サイクリング中に合計4〜5回の休憩を入れる様にしましょう。

携行補給食を多めに持つ

コンビニ間が長い区間に備え、ようかん・ゼリー飲料を複数携行しましょう。

1回の休憩で摂るカロリーの目安は300〜400kcal

おにぎり2個。または、おにぎり+ゼリー飲料。

しっかり食べて、消費したカロリーを補給しましょう。

長時間のライドでは、補給食だけでなく「味の変化」も重要です。

甘い物ばかり食べ続けると、途中で甘味に飽きてくる事があります。

塩おにぎり、味噌汁(コンビニのインスタント味噌汁)、肉まん等、しょっぱい系の食品も組み合わせると補給食に飽きにくくなります

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やりがちなNG補給パターンと失敗例

ここまで「正しい補給」の方法を解説してきましたが、同じくらい大切なのが「やってはいけない事」を知っておく事です。

初心者が陥りやすいNGパターンを4つ紹介します。

NG① — 脂質が多い食品を出発直前・サイクリング中に食べてしまう

「カロリーが高いから」という理由で、からあげ棒やフランクフルト、カツサンド等をコンビニで食べてしまうケース。

カロリーは高いのですが、脂質の消化には2〜4時間も掛かり、走行中の消化能力が低下した状態ではうまくエネルギーに変換できません

結果として、胃もたれ・腹痛・吐き気に苦しみながら走る事もあり、その場合はパフォーマンスが大幅に低下します

脂っこい物が食べたくなったら、ロングライド終了後のご褒美にとっておきましょう。

NG② — カフェイン・炭酸飲料に頼りすぎて後半にタレる

疲れた時につい手が伸びるエナジードリンクやコーヒー。

カフェインには覚醒効果や疲労感の軽減効果があり、うまく活用する事により後半での疲労軽減やパフォーマンス維持に有効です。

しかし、ロングライド序盤から飲んでしまうとオーバーペースになりやすく、脚力を使い果たして中盤以降でペースダウンしてしまいます。

カフェインを活用するなら、終盤に1本だけと決めると良いです。

NG③ — 水分補給を怠り「隠れ脱水」でパフォーマンス低下

走行中は風を常に受けている為、汗が蒸発しやすく自分がどれだけ汗をかいているか自覚しにくいのがサイクリングの特徴です。

体重の2%の水分が失われると、持久力のパフォーマンスは約20%低下すると言われています。

体重65kgの人の場合、わずか1.3Lの脱水で大幅なパフォーマンスダウンする事になります。

感覚に頼らず、一定時間ごとに水分を摂る習慣をつけましょう。

NG④ — 「ダイエット中だから」と補給を控えて起きる最悪の事態

“せっかくカロリーを消費しているのに、食べたらもったいない。”

ダイエット目的でロードバイクに乗る方に多い考え方ですが、サイクリングでは極めて危険な行為です。

前述の通り、補給を怠ればハンガーノックに陥り、意識障害や事故のリスクが高まります。

ロングライドでは数千kcalを消費する為、適切に補給してもカロリー収支は大きなマイナスになります。

走行中はしっかり食べ、体重管理は日常の食事で行う。

この切り分けを明確にしておきましょう。

「食べて走る」事により、安全にロングライドが楽しめます。

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コンビニ補給をさらに効果的にする+αテクニック

補給の基本テクニックを理解できたら、さらに快適なロングライドを楽しめる応用テクニックを紹介します。

ジャージのポケットに忍ばせたい「携行しやすい」コンビニ食品3選

コンビニ間の距離が長い区間や、こまめな補給を実践する為に、背面ポケットに入れて走りながら食べられる食品を携行しておくと安心です。

ミニようかん(個包装タイプ)

コンパクト・高カロリー・溶けない・片手で食べられる最高の携行補給食。

薄皮あんぱん(1個ずつ分けて)

小ぶりで1個約100kcal。

塩タブレット

かさばらず、走りながら口に放り込める。暑い時期の塩分補給としてスポーツドリンクと併用。

専用補給食(ジェル・エナジーバー)とコンビニ飯の使い分け術

自転車専用の補給食(エナジージェル、エナジーバーなど)は、1個あたりの糖質量・吸収速度・携帯性が最適化されており、性能面ではコンビニ飯を上回ります

しかし、1個300〜400円と単価が高いのが難点です。

100kmサイクリングの全補給を専用ジェルで賄おうとすると、補給食だけで1,000〜2,000円は掛かります。

また、自転車専用の補給食はコンビニでは手に入りませんので、出発前に準備しておく必要があります。

割高な補給食ですが、ポイントを絞って使用すると安上がりでも効果的になります。

シチュエーション 選ぶべき補給食
コンビニ休憩時 おにぎり・パン・
和菓子(コンビニ飯)
コンビニ間の走行中 ようかん・
薄皮パン(携行したコンビニ飯)
後半の追い込み・
緊急時
エナジージェル
(専用補給食)
ゴール手前の
ラストスパート
エナジードリンク

普段の補給はコンビニ飯で十分にカバーし、ここぞという場面で自転車専用補給食を使うと良いでしょう。

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真夏・真冬など季節別で変わる補給食の選び方と注意点

季節によって体の状態や気温が大きく変わる為、補給の内容も調整が必要です。

特に真夏のサイクリングは熱中症になる可能性が高いので、無理にロングライドをせず、距離短縮や早朝出発を検討する必要があります。

真夏(7〜9月)のポイント

水分補給量を普段より増やす(1時間あたり400ml)

塩分補給を強化:塩タブレット、塩おにぎり、梅干しなどを積極的に。

・大福やチョコレート系は溶ける・傷むので避ける。

・保冷サイクルボトルを使うと、冷たい飲料が長持ち。

・コンビニではアイス(氷菓系)で体を内側からクールダウンするのも有効。

真冬(12〜2月)のポイント

・寒さで食欲が低下しやすいが、エネルギー消費は体温維持の為、意外と多い。

・コンビニの肉まん・温かいスープは体を温めつつ補給できる冬の味方。

・温かい飲み物で気分転換+カロリー補給

・イートインスペースがあるコンビニでは店内で食べる

【方法】真夏でも走りたい! 真夏の暑さ対策真夏は暑くて対策をしないと走れません。 日中は暑いですが早朝や夕方は涼しいです。 体に水を掛けて走ると気化熱で体が涼しくなります。 大容量のサイクルボトルを使用したり、ボトルケージを増設したりしてライド中のドリンク切れが発生しにくくできます。...

胃腸が弱い人向け — 負担を最小限にする補給の工夫

「走行中に食べるとすぐお腹が痛くなる」「胃腸が弱くて固形物を受け付けない」という方も少なくありません。その様な人の為の工夫を紹介します。

固形物を避け、ゼリー飲料中心に切り替える

最も胃腸への負担が少ない補給方法です。

1回の量をさらに減らし、頻度を上げる

ゼリー飲料を1度に全部飲まず、4〜5口に分けて少しずつ飲む。

停車中のタイミングで食べる

走行中は消化能力がさらに低下する為、信号停止中や歩道で停車してから補給する。

常温の飲料を選ぶ

冷たい飲み物は胃腸を刺激しやすい。

出発前に胃腸薬を服用するのはNG

根本的な解決にならず、体の不調サインを見逃す原因になります。どうしても改善しない場合は医師に相談しましょう。

 

胃腸の強さには個人差がある為、短距離のサイクリングで「自分に合う補給食」を試す事が何より重要です。

本番のロングライドで初めて食べる物は避け、事前にいろいろ試しておきましょう。

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まとめ — 「食べる事も重要」ロングライドを最後まで楽しむ為に

ロングライドを快適にするには、脚力でも高価な機材でもなく、適切なタイミングで適切な物を食べる事です。

補給のポイント総まとめチェックリスト

最後に、この記事の要点をチェックリスト形式でまとめます。

ロングライド前にぜひ見返して下さい。

【出発前】

☐ 朝食は腹八分目の食事量にした。

☐ 前夜の食事は炭水化物を多めに摂った。

【補給食の準備】

☐ 携行用にようかん・ゼリー飲料を携行した。

☐ ルート上のコンビニ位置を事前に確認した。

☐ サイクルボトルにスポーツドリンクを入れた。

【走行中のルール】

☐ 30〜45分ごとに100〜200kcalを補給する。

☐ 15〜20分ごとに水分を2〜3口飲む。

☐ 空腹を感じる前に食べる。

☐ 後半は消化の良いもの(ゼリー・ようかん)に切り替える。

☐ 脂質が多い物は走行中に食べない。

【ゴール後】

☐ 30分以内に糖質+たんぱく質を摂る。

自分に合った補給パターンは「練習ライド」で見つけよう

この記事で紹介した補給術は、あくまで「一般的な目安」です。

必要なカロリー量、胃腸の強さ、味の好み、食べるタイミングは人によって異なります

だからこそ大切なのが、本番のロングライドの前に「短距離のサイクリング」で補給の予行演習をする事です。

・「おにぎりは食べやすいけど、パンはパサついて食べにくかった」

・「ゼリー飲料は胃に優しいけど、腹持ちが悪くてすぐお腹が空いた」

・「45分ごとの補給だと多すぎた、自分は1時間ごとがちょうどいい」

こうした自分だけの気づきは、実際に走って食べてみないと絶対に分かりません。

50〜80kmのサイクリングを何度か行いながら、いろいろな食品・タイミングを試してみてください。

ロングライドにおいて、「食べる事」は立派なスキルです。走力を鍛えるのと同じ様に、補給力も経験を重ねて磨いていく。

そうすれば、100km、150km、さらにその先の距離も、最後まで快適に走り切る事ができるはずです。

さあ、次のライドでは、コンビニに立ち寄る事も含めて楽しんでみましょう。

サイシスト
サイシスト

ロングライドの昼食でラーメンを食べた時、スープまで全部飲んだら昼食後しばらくして下痢になった事があります。

また、おなかの調子が悪くなり、食べずに走行していたらハンガーノックになって、最後はママチャリ並みの速度でやっとの思いで帰宅した事もあります。

ですので、補給と何を食べるかは非常に重要だったと思いました。

ちなみに、暑い時期のロングライドでのコンビニ休憩でガリガリ君を食べたら格別のおいしさでした。

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