後日友達とサイクリングで出かけた時、友達のロードバイクと乗り比べてみましたら性能が段違いでした。
安くてもお金を払って購入しましたので、格安で購入したロードバイクを有効活用する方法はありますか?
安いとはいえ、せっかく購入した自転車ですから有効活用したいですよね。
大手メーカー製のスポーツサイクルと比べて格段に安いですが、性能が大きく劣りますのでロングライドやレース等には不向きです。
しかし、鍵さえ掛けていれば狙われにくいですので、通勤通学や買い物などの日常や短距離のサイクリングに適しています。
ルック車の特徴が分かる。
ルック車の活用例が分かる。
ルック車を有効活用したい人。
ルック車とは格安で販売されている見た目がスポーツサイクルの事で、サイクリングを始めたいと思っていても自転車に10万円近くのお金は出せないと考えている人が、何も知らずに購入しています。
ですが、格安で販売されているのには理由があり、ママチャリ並みに車体重量が重くフレームの精度も悪い品質で自転車のコストダウンを実現しています。
そこで本記事では、スポーツサイクル風のチープな自転車「ルック車」でも有効に活用できる使い方を提案します。
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目次
本記事の要約
ルック車はママチャリ並みに安いですので盗難リスクが低く、それなりに速く走行できますので、通勤通学やサイクリングに適しています。
また、カゴを取り付けますと高性能なママチャリとしても使えますし、後輪の脱着に工具が必要ですがホイールを外す事で輪行袋に入れられ輪行できます。
ルック車の特徴
出典:21Technology ロードバイク シマノ14段変速ギヤ
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ルック車とは
ルック車とは高価なスポーツサイクルと同じ様な見た目をしていますがフレームの精度が悪く、使われているパーツも一番下のグレードで組み立てられた格安スポーツサイクルの事です。
スポーツサイクルの事を知らない人から見ますと大手メーカー製のスポーツサイクルと同じに見えますが、スポーツサイクルを所有している人から見ますとシフターやホイールのスポーク本数の違いにより一目でルック車だと分かります。
ルック車に組み付けられているシマノ製パーツの精度は良くてもフレームの精度が悪いですので、自慢のシマノ製パーツも本来の性能が発揮されません。
ルック車のメリット
ルック車は車体価格が格安です。
ですが例外があり、ルック車を大手メーカー製スポーツサイクルと同じ価格帯で販売している業者も存在しますので、価格だけで自転車を判断しない様にしましょう。
ルック車はママチャリと同じ価格帯ですので、鍵さえ掛けておきますと盗難リスクは大きく軽減します。
また、駐輪に便利なスタンドが取り付けられていますので、自転車駐輪場を選びません。
ルック車のデメリット
ルック車は車体重量がママチャリ並みに重く、シフターが手元変速ではなくリアの変速段数も少ないですが、一番大きな問題点は工具を使わないとリアホイールを脱着できない事です。
ですので、リアタイヤのパンクに備えて、15mmのメガネレンチをパンク対応用品と一緒に携行する必要があります。
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ルック車もメンテナンスが必要
道路を走行しているとルック車をよく見かけますが、ギシギシとチェーンの音鳴りをさせながら走行させています。
チェーン音鳴りの原因はチェーンの潤滑不良で、音鳴りだけが問題ではなくチェーンの摩擦抵抗が増える事により駆動効率が悪化して速く走れません。
スポーツサイクルと同様に、ルック車も定期的にチェーンをきれいにしてから注油しましょう。
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スポーツサイクルでもママチャリの様に空気圧が適正圧より低下した状態で走行しますと、路面抵抗が大きくなりますので速く走れません。
ルック車でもタイヤの空気を適正圧にしますとよく進みますので、週に1回は空気を補充しましょう。
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タイヤサイズに対する適正空気圧は下記リンク先の計算フォームより算出できます。
こちらは割高ですが、ワンタッチで口金をバルブに装着できるフロアポンプもあります。
フロアポンプは頻繁に使用しますので、予算がある場合はパナレーサーワンタッチポンプをおすすめします。
米式を使い切った後は仏式バルブのチューブに更新するか、米式バルブを使用し続ける場合は米式仏式口金コアをフロアポンプに付け替えましょう。
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買い間違えない様に注意しましょう。
活用例
通勤通学
ルック車はママチャリと同等の価格帯ながらママチャリより速い速度で長い距離を走れますので、ママチャリでは通えない距離での通勤通学の移動手段として適しています。
1.タイヤが700×28C(28mm幅)とママチャリの約35mm幅より細いので、ママチャリより路面抵抗が小さい。
2.乗車姿勢はママチャリがほぼ垂直な姿勢に対してルック車は前傾姿勢になるので、ペダルにより力が加えられやすく空気抵抗も小さくなる。
3.ママチャリは乗車しやすい様に設計されたフレーム構造なのでペダルを漕ぐとフレームがたわみやすいが、ルック車はダイヤモンドフレームなので乗車しづらいが剛性があり、ペダルを漕いでもフレームがたわみづらいので車体重量が重い割によく進む。
ロードバイク風ルック車はメーカー製ロードバイクより速度が落ちますが、それでも信号のある平坦路を25km/hのトップスピードで走れますし、脚力が付いてきましたら30km/hの速度でも走れる様になります。
変速段数はリア7速ですので10速11速のスポーツサイクルと比べますと劣りますが外装ギヤは内装ギヤより駆動効率が高く、速度に合わせて適切なギヤを選択しますと最適なペダル負荷になりますので、平坦路の他にちょっとした上り坂でも走り続けられます。
会社や学校の駐輪場に駐輪する場合、不特定多数の人が出入りしますので不安ですが、ママチャリと同じ価格帯のルック車は鍵さえ掛けておく事で盗難されるリスクもママチャリと同等になりますので安心して駐輪できます。
ですが、使い勝手はママチャリの方が良く、ルック車には前かごやキャリアが標準で取り付けられていませんので、弁当や書類や教科書などの荷物がある場合はリュックを背負ってルック車に乗車するか、リアキャリアとバッグを取り付けましょう。
なお、会社の就業規則に自転車通勤が禁止されている場合は自転車通勤ができませんので、自転車を購入前に就業規則を確認しておきましょう。
買い物
自転車所有には税金が掛からず、ママチャリと同等の費用で買えるルック車は財布に優しいです。
また、自転車での移動が運動になりますので、運動不足解消にもなります。
購入時のルック車はリアキャリアやカゴが取り付けらえていませんが、後付けしますとルック車に積載能力を持たせられます。
スーパーマーケットで大きな袋いっぱいに買った食材も、後付けしたカゴに入れる事で運搬できます。
ただし、速度を出し過ぎますと路面の段差でルック車が衝撃を受けて、カゴに入れた物がカゴから落ちたり破損したりしてしまう事がありますので、荷物を載せている時は速度を落として慎重に走りましょう。
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サイクリング
ルック車はスポーツサイクルほど遠くまで行けませんが、ルック車でも十分にサイクリングを満喫できます。
休日に今まで通った事のない道を走ったり、サイクリングロードを走ったり、グルメライドをしてサイクリングを楽しめます。
また、目的地を決めてお城巡りやダム巡りなどをする事も良いです。
ただし、ローギヤの歯数が少ないですので、上り勾配がきつくなりますと自転車を押して歩く事もあるかもしれません。
輪行
電車で輪行しますと移動範囲が大きく広がります。
車体重量が約14kgと担いで運ぶには少々重たく、後輪の脱着には工具を使う必要がありますが、ルック車でも前後のホイールを取り外す事で輪行袋にルック車を入れられます。
輪行した移動先で観光ライドをしたり、輪行したルック車に乗ってホテルや旅館まで移動したりと便利な使い方ができます。
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同じルック車でも折りたたみ式自転車がありますが、こちらはおすすめできません。
折りたたみ式のルック車は手早く輪行袋に入れられますが折りたたみ部分の精度が悪い為、走行中にフレームがきしむ事によりパワーロスが大きく、ペダルを強く漕いでも速度が出にくいですので、まだママチャリの方が速く走れます。
他にもホイール径が折りたためないルック車の車輪径の方が27インチと大きく路面抵抗も小さいですので、性能は全然違います。
なお、10万円ぐらいで購入できる折り畳み自転車はペダルとスタンドを付けた状態で10kg以下と軽く、折りたたみ部分の精度も高いですのでパワーロスが小さく速く走れます。
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パンクに備える
スポーツサイクルでもルック車でもママチャリでも、タイヤに空気を入れますのでチューブに穴が開きますとパンクしますので、ルック車でもパンク対応用品の携行が必要です。
ルック車は米式バルブのチューブを使われている事が多いです。
米式バルブでも十分に空気が入れられますので使用し続けても特に問題ありませんが、仏式バルブはすべてのロードバイクに使われています。
チューブを仏式バルブで揃えておきますと、グループライドの時にチューブや携帯ポンプを共用できるメリットがあります。
ですので、これからチューブを買う時は仏式バルブタイプをおすすめします。
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全長340mmと携帯ポンプの中では大型サイズになりますので、フレームやキャリアに取り付けて携行しましょう。
小型ポンプは小さくて携行性に優れていますが、300回くらいポンピングしないと6.5BARの空気圧になりませんし、空気圧が高くなる後半はポンピングが非常にしづらいです。
一方、こちらのポンプは0BARから6.5BARにする場合、80回のポンピングで済みます。
ルック車に使われている米式バルブのチューブが使えなくなった場合も、仏式バルブで買い揃えると良いです。
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仏式バルブのリムナットをこの商品に付け替える事で、米式バルブ穴のリムにも仏式バルブが使用できます。
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タイヤをはめ込む時には、チューブをタイヤのビートに噛み込ませない様に注意しましょう。
こちらは割高ですが、より便利なタイヤ脱着工具もあります。
ビートを引っ掛けて持ち上げますので、チューブ噛み込みの心配がありません。
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まとめ
ルック車とは、一見スポーツサイクルに見えるが、スポーツサイクルより質が落ちる自転車の事である。
ルック車のメリットは車体価格が格安で、デメリットは工具を使わないとリアホイールが脱着できない。
ルック車でもしっかりメンテナンスする事でそれなりに速く走行できる。
駐輪後長時間自転車から離れてもルック車は盗難リスクが少ないので、通勤通学に適している。
ルック車にリアキャリアとカゴを取り付ける事で積載能力が大きくなるので、買い物の足として使える。
スポーツサイクルと比べると劣るが、それなりの距離を走行できるのでルック車でも十分サイクリングを楽しめる。
車体重量が重く後輪の脱着に工具が必要だが輪行袋に入れられるので、輪行先から宿泊地まで自走できたり、観光ライドが楽しめたりできる。
ルック車もパンクするので、パンクに備えて携帯ポンプやタイヤレバーや替えのチューブや後輪脱着用工具を携行する必要がある。
事情があって、あえてルック車に乗っている人もサイクリングを楽しみましょう。
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