主に通勤やサイクリングロードを走ろうと思っていますが、走り慣れてきましたら1日100km以上のロングライドにも挑戦しようとも思っています。
この様な使い方をする場合、どんなスポーツサイクルがおすすめですか?
通勤やサイクリングロードを走るのでしたらクロスバイクでも全然問題ありませんが、ロングライドも検討されているのでしたらロードバイクをおすすめします。
クロスバイクよりロードバイクの方が価格が高い理由が分かる。
用途によってはルック車でも問題ない事が分かる。
目的に合う最適なスポーツサイクルが分かる。
自分の使い方に合ったスポーツサイクルを選んでいる人。
スポーツサイクルはロードバイクの他に、中距離までのサイクリングに適しているクロスバイクもあります。
ですので、使用する目的に合うスポーツサイクルを選びますと、よりサイクリングが楽しめます。
そこで本記事では、舗装路向けスポーツサイクルであるロードバイクとクロスバイクの特徴について取り上げます。
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目次
本記事の要約
速さ | 快適性 | 走破性能 | |
ルック車 | 〇 | 〇 | △ |
クロスバイク | 〇 | 〇 | 〇 |
ロードバイク | ◎ | △ | △ |
グラベルバイク | △ | ◎ | ◎ |
クロスバイクよりロードバイクの方が高い理由
同じエントリーグレードの自転車でも、クロスバイクよりロードバイクの方が若干価格が高い理由は、自転車に使われているパーツの価格が違うからです。
クロスバイクとロードバイクの違いはハンドルの形状が違う点ですが、シフターも違います。
クロスバイクに採用されているシフトブレーキレバーはシフターとブレーキを別々に操作するシンプルな構造ですので価格は割安です。
ロードバイクに採用されているデュアルコントロールレバーはシマノ製の場合、ブレーキレバーがシフトダウンレバーと兼用されており、シフトアップレバーもブレーキレバーを握った時に一緒に動く構造になっている為、構造が複雑で価格も割高になります。
具体的な価格差は8速用シフターの場合、定価(2023年4月現在)でクロスバイク向けシフター「ST-RS200」は9,719円に対して、ロードバイク向けシフター「ST-R2000」は22,604円と1万円以上価格が違います。
ロードバイク化にはお金が掛かる
クロスバイクのハンドルをドロップハンドルに付け替える事で、ロードバイク化ができます。
特にクロスバイクでもより速く走れるフラットバーロードでは、ハンドルを変えるとロードバイクそのものになります。
ドロップハンドルに交換する場合、シフターもロードバイク用に交換しないとシフト操作やブレーキ操作がしづらい為、一緒に交換する事になります。
また、バーテープも必要になってきます。
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購入前に変速段数の確認をしましょう。
ハンドルとシフターとバーテープの一式を交換しますと2万円以上します。
ロードバイクを購入したいが予算不足の為、とりあえずクロスバイクを購入して後でロードバイク化させますとより大きな出費が発生してしまい、結局最初からロードバイクを購入した方が安上がりになってしまいます。
ですので、目的に合う自転車が高くて買えない場合、お金を貯めてから本当に必要な自転車を購入した方が良いです。
スポーツサイクルに見える自転車
ホームセンターやインターネット通販には、一見本格的なスポーツサイクルに見える自転車が販売されています。
スポーツサイクルに見える自転車をよく見てみますと、スポーク本数が36本と多かったり、後輪がナット止めで工具を使わないと外せられなかったりしてます。
そして車体重量はエントリークラスのスポーツサイクルが約10kgに対して、スポーツサイクルに見える自転車は約15kgとママチャリと同等の重さです。
その様なスポーツサイクルに見える自転車の事を、自転車愛好家からは「ルック車」と区別されています。
簡単なルック車の見分け方は、フレームに悪路走行禁止と書かれているシールが張られているか確認する事です。
ルック車にはこの様なシールがフレームに張られています。
性能面ではルック車はスポーツサイクルより重量がある為漕ぎ出しが重たいですし、後輪が簡単に脱着できない為、もしサイクリング中にパンクしても現地でチューブ交換できません。
また、ルック車はリアの変速が7速ですので中間ギヤの歯数差が大きく、変速するとペダルの負荷が大きく変わる為、走りづらいです。
もし8速以上にアップグレードする場合は、ボスフリー対応フレームは幅が狭く互換性がありませんので、アップグレード前に規格の確認をしましょう。
ですが、スポーツサイクルと比べて走りづらいルック車でも、ママチャリより軽快に走れますので通勤通学に適しています。
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ママチャリと大して価格差がありませんので、駐輪時に鍵さえしっかり掛けておく事で盗まれる心配が少ないメリットがあります。
ルック車をルック車と認知した上で購入する場合は問題ありませんが、中にはルック車をスポーツサイクルと同じ価格帯で販売している業者もいます。
その様な自転車はただのぼったくり自転車ですので、この記事に書かれているルック車の特徴と一致した高価格帯の自転車は買わない様にしましょう。
クロスバイクとロードバイクの違い
クロスバイクとロードバイクはそれぞれ違う特徴があります。
クロスバイクの特徴
クロスバイクはロードバイクの速さとマウンテンバイクの操縦性の両立を実現した自転車です。
ただし、クロスバイクはロードバイクほどの速さでは走れませんし、マウンテンバイクの様な走破性もありませんので、よく言いますと「良いとこ取り」ですし、悪く言いますと「中途半端」です。
また、多くのクロスバイクはフロントトリプル(3速)が採用されていますので、勾配が非常にきつい激坂でもペダルが軽く、無理なくペダルを漕ぎ続けられます。
クロスバイクにも種類があり、フラットバーロードの様なロードバイク寄りなクロスバイクもありますし、マウンテンバイク寄りのクロスバイクもあります。
そのクロスバイクは、近距離から中距離までのサイクリングに適しています。
ハンドルの高さが高い為、前傾姿勢が緩くなる事でスポーツサイクル初心者でも乗りやすく、タイヤが太い為乗り心地が良いです。
ですが、前傾姿勢が緩いと走行風の影響を大きく受け、タイヤが太いと漕ぎ出しが重くなりますし路面抵抗も大きくなりますので、速い速度で走る場合には不向きです。
クロスバイクはポタリング(自転車でのお散歩)や、サイクリングロードでゆっくりサイクリングを満喫したい人におすすめです。
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フロントトリプル(3速)、リア8速ですので、きつい上り坂でも無理なくペダルが漕げます。
ロードバイクの特徴
ロードバイクは中距離から長距離のサイクリングに適しています。
ハンドルの高さが低いと前傾姿勢がきつめになりますが、乗り慣れてきますと気にならなくなります。
また、前傾姿勢がきつくなる事により走行風の影響が小さくなったり、タイヤが適度に細くて軽い事で路面抵抗が小さくなったりしますので、クロスバイクより速い速度で走れます。
ロードバイクはレースでの使用だけではなく、サイクルイベントやロングライドで1日中サイクリングを満喫したい人におすすめです。
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クロスバイク並みの価格ですので、これからロードバイクを買う人におすすめします。
購入前にサイズを確認しましょう。
スポーツサイクルは盗難に注意
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツサイクルは高価です。
ママチャリ(電動アシスト自転車を除く)は鍵を掛けていますと盗まれる事はほぼありませんが、スポーツサイクルは狙われやすくワイヤーロックなどの鍵を切断して車で持ち去られてしまいます。
盗む犯人が一番悪いですが、コンビニ休憩などの駐輪時はなるべく自転車から目を離さない様にしましょう。
アパートやマンションの共同駐輪場に自転車を駐輪しますと翌朝には盗まれている事も十分考えられますので、室内に自転車を保管しましょう。
一戸建て住宅でも部屋の中に自転車を保管すると一番良いですが、部屋に入れられない場合はガレージの中に入れたり、車の後ろに駐輪したりして道路から自転車が見えない場所に駐輪しましょう。
近所の買い物や移動にはママチャリを使い、スポーツサイクルはサイクリングする時に使い分けしますと盗難対策上良いです。
メンテナンスをしてスポーツサイクルの性能を維持
ペダルを漕ぎますとペダルからクランクに力が伝わり、クランク → チェーンリング → チェーン → スプロケット → ハブ → スポーク → リム → タイヤ → 路面の順番で力の伝達がされていきます。
そのすべてが消耗品でパーツによって寿命は違いますが、特にチェーンとタイヤの消耗が激しく、脚力や雨天走行の有無やメンテナンスの頻度にもよりますが、約5,000kmで寿命を迎えます。
他にも、ブレーキを掛けますとブレーキシューが減りますし、シフトチェンジしますとシフトワイヤーが痛んできますし、厳密に言いますとフレームを含むすべての部品が消耗品です。
自転車を管理しメンテナンスしなければスポーツサイクルとして十分な性能を発揮されませんので、メンテナンスをしっかり行いましょう。
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500km走行しましたら、チェーンを脱脂してチェーンルブを塗布しましょう。
補助ブレーキを付けるとブレーキが掛けやすい
初めて購入したスポーツサイクルがロードバイクの場合、ブレーキを掛ける時に前傾姿勢になりますので慣れていませんと怖いと思われるかもしれません。
その様な人には補助ブレーキレバーを取り付ける事をおすすめします。
補助ブレーキレバーを取り付けますとブレーキレバーが手前側でも操作できますので、ブレーキを掛ける時も前傾姿勢が緩くなる事で安心してブレーキを掛けられます。
そして、ロードバイクの乗車ポジションに慣れてきて、補助ブレーキレバーが邪魔だと思われましたら取り外す事もできます。
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ちなみに、補助ブレーキレバーはワイヤー式だけではなく、油圧式もあります。
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油圧式ブレーキシステムを使われている人はこちらを購入しましょう。
レバーは左右別々に販売されています。
グラベルバイクで未舗装路でのサイクリングを楽しもう
ロードバイクやクロスバイクでは走れない未舗装路でのサイクリングも楽しみたい人には、マウンテンバイクに近い走破性能があるグラベルバイクがおすすめです。
タイヤが太い為、舗装路では路面抵抗が大きくロードバイクやクロスバイクほど速く走れませんが、タイヤのエアーボリューム量が多く衝撃を大きく減退させますので、乗り心地がより良いです。
ブロックタイヤを付けたホイールとスリックタイヤを付けたホイールの2通りを用意しますと、サイクリングで走る道に合わせてタイヤ(ホイール)をすぐに組み替えられます。
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未舗装路も走りたい人におすすめ。
ナビを使って今走っている道を把握しておきましょう。
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まとめ
速さ | 快適性 | 走破性能 | |
ルック車 | 〇 | 〇 | △ |
クロスバイク | 〇 | 〇 | 〇 |
ロードバイク | ◎ | △ | △ |
グラベルバイク | △ | ◎ | ◎ |
クロスバイクを買った後でドロップハンドルを付けてロードバイク化させると、必要なパーツを用意する費用で最初からロードバイクが買えるので、最終的に出費が増える。
スポーツサイクルに見えるルック車は車体重量が重くホイールが工具なしでは外せられないが、鍵さえ掛けておく事で盗まれにくいので通勤通学に適している。
クロスバイクはロードバイクの速さとマウンテンバイクの走破性能の両立を実現した自転車で、ロードバイクは快適性を犠牲にして舗装路をより速く走る事を重視した自転車である。
スポーツサイクルは盗難されやすいので、駐輪方法に注意する必要がある。
スポーツサイクルの性能を維持するには、日々のメンテナンスが必要である。
ロードバイクの前傾姿勢に慣れてない内は、補助ブレーキレバーを付けると安心してブレーキを掛けられる。
未舗装路も走りたい人にはグラベルバイクがおすすめ。
サイクリングの目的に合わせて適切な自転車を選びましょう。
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